（2002/07/08　プロパン・ブタンニュース）
ガステックサービス　専務
小山安治氏
ＧＨＰパック　ロナウド・小山の実践哲学
　愛知県豊橋市のガステックサービス専務小山安治さんに同社が平成１２年から始めている「ＧＨＰパック」という販売コンテストについて聞いた。
　ＧＨＰコンソーシアムが４月２２日に名古屋市を皮切りに７月２日までに全国８会場で行ったＧＨＰフォーラムで、ガステックサービスが発表した「ＧＨＰパック」に関心が集まった。さらに詳しくその内容を知りたいという声が多かったので小山さんに改めて聞くことにしたのである。
　小山さんとの会話はまずサッカーＷ杯から始まった。
　われわれはこのひと月サッカーという共通語で人々と語り合ってきた。地球的規模で行われたその華やかな宴（うたげ）はブラジルの７戦全勝という形で幕を閉じたばかりだったからである。

　実務家であり、ゴルフをこよなく愛する小山さんがドイツ対ブラジルの決勝戦後半のロナウドやリバウドらの戦闘力は現場を知り尽くした者のみがなしうることだと激賞した。
　中電のオール電化メニューより安いＬＰＧ料金
　ＧＨＰパックとは三洋電機空調のリビングメイト、床暖房、浴室暖房換気乾燥機は熱源機ともリンナイ製で、３点セット合計の標準価額２６５万円を５５％ＯＦＦの１２０万円とした。そして家庭用空調料金を適用すれば、中部電力のオール電化メニューと比較してガス代が電気料金より年間１万３　７４９円安くなる仕組みである。（表参照）
　ＧＨＰパックで販売コンテスト
　空調でガスの強みを知ったお客さんは床暖、浴室乾燥機を勧めることは容易である。お客さんの予算の都合で浴乾と床暖のみという組み合わせになることもあれば、浴乾の熱源機能をもった給湯器に単機能のこれまでの給湯器の買い替えを勧める場合もある。
　その際、給湯器の価額を可能なかぎり廉価にする。３点セットが理想だが、いずれの切り口でもよい。
　これらを「リフォーム＆床暖・ＧＨＰパック販売コンテスト」と命名して全社的ムーブメントにしている。
　コンテストではＧＨＰ＝３０点、床暖＝２０点、浴室暖房換気乾燥機＝１０点、ＧＨＰパック加算＝１０点、ＧＨＰパック合計＝７０点で競っている。そしてこの他にもいろいろの部門にコンテストがあって高得点者数名ずつが選ばれ、計１５人に海外旅行の賞が与えられる。
　最近は住宅着工戸数が減少して新規需要家の獲得が困難になった。
　そこで「ＧＨＰパック」がパーメーターアップに好適である。「ＧＨＰパック」の波及効果はどれほどか。ＧＨＰがない厨房、給湯帯のみの一般家庭の年間消費量は１８０立方ｍ、これにＧＨＰの年間消費量は５３３立方ｍが加わり、さらに３点セットになると厨房、給湯帯のみの消費者の４倍の７１３立方ｍになる。
　現場は宝の山
　現場にこそ宝がある。
　これまで述べたことは会議室でごちゃごちゃやって出したものではない。
　ＧＨＰコンソーシアムの「ＧＨＰ販売事例論文コンテスト」の家庭用部門で金賞をとったわが社の瑞浪営業所の五島啓行君はＧＨＰを設置した現場見学会で工務店の社長からＧＨＰの説明を頼まれたときくらい嬉しいことはないと言う。
　五島君の先輩の中西典正君もＧＨＰの草創期にヤマハ発動機の平野實部長や吉田好夫課長に連れられての「現場百辺」が今日どれほど役立っていることかと言う。中西君や五島君のようなＧＨＰマンが業界にたくさん生まれることを望む、と小山さんは結んだ。

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