石油化学新聞 5349号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 日本化薬・・・ドライフィルムレジスト、高速通信用を増産
- デンカ・・・有機系低誘電材料、銅張積層板用改質材開発 30年度売上高150億円に
- カネカ・田中稔社長・・・新製品・新事業拡大「事業構造変革急ぐ」
- クラレ・・・LCP、繊維増設を今期具体化 フィルムは来期以降
- カネカ・・・医療用カテーテル北海道新工場検討
- 日清紡ホールディングス・・・化学品部門、下期業績巻き返しへ
- クラレ・・・HSBC事業収益改善へてこ入れ
<特集>地球規模の社会 課題を化学の力で解決
技術ト ップが語るR& D戦略〈下〉
世界的な経済減速で基礎素材から機能材料に至る多くの化学品が需要停滞に見舞われ、不況は長期化の様相を呈してきた。こうしたなかでも化学各社は研究開発の手を緩めない。むしろ、30年近傍のありたい姿や50年のカーボンニュートラル実現に向けて、かつてないほどにダイナミックなR&Dを推進している。それらの成果が新事業として開花する日は近そうだ。主要各社の技術トップに戦略の進捗と最新の成果、今後の展望を聞いた。
東ソー
土井亨取締役常務執行役員研究企画部長兼MIセンター長
- 開発効率化 MIセンターで加速
- 自動実験装置の効果期待
東亞合成
河合道弘フェローR&D総合センター長
- 25中計 開発力強化が重点
- 24年央 川崎の新研究拠点開所
KHネオケム
磯貝幸宏取締役常務執行役員
- 開発体制 マーケットイン型に
- 海洋生分解性樹脂が進展
三菱ガス化学
伊佐早禎則取締役常務執行役員研究統括管掌
- 次期中計 外部の力もっと活用
- 重点領域絞り込みも検討
JSR
徳久博昭氏執行役員CTO
- 次世代技術、外部と連携し開発加速
- デジタル活用 新手法で効率化
丸善石油化学
舟橋克之取締役執行役員
- 研究所再編 EUV材など分析強化
- レガシー設備拡大に着手
ダイセル
塩飽俊雄専務執行役員事業創出本部担当
- 循環型社会へ 産官学連携に重点
- コア技術駆使 バイオマスから機能を
トクヤマ
岩崎史哲取締役常務執行役員研究開発本部長兼ニュービジネス本部長
- ニュービジネス本部始動
- 電解事業化グループ AEM膜に本腰
日本触媒
住田康隆取締役常務執行役員
- GX研究本部 触媒軸に革新技術開発
- 原料バイオマス化を促進
ポリプラスチックス
松島三典常務執行役員研究開発本部長
- ダイセルとシナジー
- POM、LCP、COCなど 新系列に革新技術
日本ゼオン
赤坂昌男執行役員研究開発本部長
- 重点4分野の研究加速
- 3つのスタジオが機能
三井化学
柴田真吾常務執行役員研究開発本部長
- イノベーション創出 短・中・長で間断なく
- 24年秋 デジタルサイエンスラボ
住友化学
上田博取締役副社長執行役員
- R&Dは共創の時代
- 未来志向 経営で60テーマ共有
三洋化成工業
斉藤太香雄事業企画本部長
- ペプチド肥料 今期中に第1弾上市
- CCU、小型実証設備が始動
帝人
尾崎大介アラミド事業本部副本部長(研究開発担当)
- アラミド リサイクル技術に重点
- 新用途 洋上風力係留索へ照準
カネカ
上田正博常務執行役員R&B本部長
- ライフサイエンスに力
- 新製品比率25年度40%へ向上