THE PETROCHEMICAL PRESS
ENEOS・・・廃プラアスファルト 中央研で舗装利用実証
熱硬化性樹脂 リサイクルに新たな道
熱硬化樹脂のMRを促進する廃プラアスファルト舗装技術
軽量化でCO2削減効果なども
ENEOSは廃プラスチックを利用したアスファルト舗装技術の開発で、敷設実証試験の第4弾を中央技術研究所(横浜市中区)の正面玄関前車寄せで実施した。骨材にマテリアルリサイクル(MR)が困難とされる高耐熱性樹脂や熱硬化性樹脂を使用。MRの有効性をはじめCO排出量削減効果や表面層プレートの軽量化による作業性や施工性の向上などが確認された。
旭化成・・・富士に新工場と品質保証棟 感光性絶縁材、高品質生産体制を確立
DXで工程一元管理
新品質保証棟の外観
旭化成は、感光性絶縁材料「パイメル」の成長戦略として「ゼロ・ディフェクト」を掲げる。生産拠点の富士支社(静岡県富士市)で150億円以上を投資して新工場と品質保証棟を開設した。DXを活用して製造工程全体を一元管理することで、最終製品での不良検出だけでなく不良品を作らない体制を構築し、顧客の要求水準に応えて高品質な製品を供給する。 パイメルは、半導体チップの微細回路表面保護膜や再配線層形成時の層間絶縁膜として使用され、ポリイミドを主成分とする。パイメルを使用した半導体は、パソコンや携帯電話、I C カード、自動車、家電など幅広い用途に使用され、特に先端半導体用途で高いシェアを持つ。再配線層間絶縁膜用途の市場は、24年から28年にかけて年平均成長率10%以上と大きく伸びることが予想されており、パイメルの売り上げを30年までに22年実績から倍増させる方針だ。
- 東レ・・・CPL合成用ランプ、30年メドにLED転換
- DIC・・・生分解性SAP、3年内に試験販売へ 新用途開拓も強化
- 帝人フロンティア・・・ポリエステル、コットン調加工糸増産 小松で設備改造
- 東レインターナショナル・・・衣料用ナイロン6余剰生地使って傘 アップサイクル事業へ
東レの商事子会社、東レインターナショナルは、廃棄物などを価値ある商品に変えるアップサイクル事業に進出する。アップサイクルブランド「TSUTSU(ツツ)」を立ち上げ、その商品の第1弾となる傘を今月から発売する。
傘の生地には東レインターが請け負う縫製品を仕立てるまでの製造工程や流通段階で発生する衣料用ナイロン6の余剰生地(ロス)を活用。中棒の強化繊維には軽くて強い東レの炭素繊維を採用した。
- 三菱ケミカルグループ・・・可撓性エポキシ接着剤用で拡大
- 三井化学・・・袖ケ浦市と包括連携協定を締結
- 日揮グローバル・・・UAE向け低炭素LNGでEPCを受注
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大倉工業・・・省人化と生産性に貢献
包装資材 トータルシステムが好評
大倉工業が提案するトータルパッケージングシステムの引き合いが増加している。23年に本格開始した同事業は、昨年の売上高は1億5千万円規模で今年は3億円を見込む。当面の目標は10億円に設定し、自動化機械を活用した包装現場の省人化と生産性向上を図るソリューションとして積極展開する。
- 化学企業・・・共同物流実証開始へ 関東・東海地区で9月から
- 三菱ケミカルグループ・・・エポキシ、高周波基板用を拡大 広く低Df品提案
- 旭化成・・・4㌅AlN単結晶基板 パワーデバイス向け展開
- 大日本印刷・・・メタルマスク設備稼働 有機EL製造用 黒崎で第8世代対応
- 信越化学工業・・・製造装置と新工法開発 半導体パッケージ基板
- カネカ・・・豊岡でマイクログリッド事業始動
- DIC・・・エポキシなど車両構造接着用に力 軽量化を支援
- 帝人フロンティア・・・紡績糸 極細中空8フィン断面 快適さと機能性兼備
- カネカ・・・船外機梱包資材に生分解性ポリマー
- 東レ・カーボンマジック・・・自転車競技連盟とトラックバイク開発
- 東洋紡・・・熱収縮フィルム、リサイクル性のAPR認証取得
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クラレ・・・サステナビリティー照準
4観点で事業創出
クラレは新事業創出策の一環でサステナビリティー関連のテーマに注力し、天然素材、環境規制、リサイクル、温室効果ガス(GHG)排出削減の四つの観点で事業化に向けた開発を加速させる。社会的関心が世界規模で高まっていることに対応する。環境規制のテーマで取り組む生分解性の高い材料などが具体化してきており、高まるニーズを背景に早期事業化へつなげる。
- 資源エネルギー庁・・・アンモニア拠点など10調査事業に補助金
- 旭化成・・・LIB用新電解液、耐性高く急速充電 コンセプト実証
- 旭化成・・・膜分離技術で注射用水装置
- JERAと子会社のJERAアジア、東洋エンジニアリングの3社・・・タイで水素利用調査
- 出光興産・・・バイオものづくり京大発新興と協定
- デンカと東洋スチレン・・・使用済みPS製品 市原市と回収連携
- 住友商事・・・CFRP成形仏企業に出資
- 日本ABS樹脂工業会・・・ABS樹脂5月国内出荷
- 発泡スチレンシート工業会・・・2024年5月のPSP出荷実績
- カーボンブラック協会・・・4月のカーボンブラック実績
- 化学製品値上げ
・東ソー・・・MDIを45円以上
・住化ポリカーボネート・・・PCを45円以上
・東洋スチレン・・・PSを19円以上
・DIC・・・スチレン系樹脂、顔料を5~15%
・日本ゼオン・・・C5系石油樹脂など
・旭化成・・・食品包装フィルム
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日本化薬・・・来期から収益安定化
触媒を100億円事業に
触媒事業で売上高100億円以上を安定的に確保する体制を目指す日本化薬は、25年度以降に目標を実現できるメドを立てた。触媒交換時期が市場環境の悪化などで後倒しとなり、23年度に続き24年度も100億円を下回る見通しだが、主要市場の中国では24年以降、顧客で複数の新プラント稼働が計画されている。中国経済の回復で顧客サイドの需要回復も期待され、触媒交換も活発化していくとみている。
- 日本ゼオン・・・エラストマー縮小 周南市にCOP新設
- 群栄化学工業・・・電子材料、35億円投じ新工場 25年度下期稼働
- 三菱ケミカルグループ・・・レジストポリマー 北九州市に新設 25年稼働、横浜と2拠点に
トクヤマ・・・中計達成にメド 25年度に営業利益450億円
横田社長「 変化に対応、機会逃さず」
徳山製造所の多結晶シリコンは7割稼働が順次回復し25年度は巡航速度に
横田浩社長
「市場環境の変化に機敏に対応し、機会を逃さず確実にコトを進めていく。中期経営計画で掲げた25年度に営業利益450億円の目標達成は射程圏内に納めた」トクヤマの横田浩社長は経営説明会でこう語り、収益改善が順調に進んでいることを強調した。現行中計は初年度の21年度から減益ペースでスタートし、22年度は大幅減益に見舞われた。異常値とも言えた石炭価格の高騰と、本来は成長事業であるはずの電子先端材料の市場停滞。これら極端な外部環境の悪化が収益悪化の主因だった。23年度も需要面では厳しい環境が続いたが、石炭価格が一時期より低下したことと、化成品、セメントの伝統事業で適正価格への是正を強力に進めたことで収益改善が図れ、営業利益256億円と増益を確保。この時期は特にセメント値上げが大きく寄与した。 24年度後半からは半導体関連市場の復調が見込まれるほか、着実に業容拡大してきた歯科材料などのライフサイエンス事業が利益成長を牽引。営業利益は24年度に330億円、中計最終の25年度に450億円と続伸し目標達成のメドを付けた。
- 帝人・・・PCシートフィルム、松山で新ライン 車内装・光学機器向け 17日生産スタート
- 積水化学工業・・・SAF製造、事業可能性を調査 東京都の助成事業
- 出光興産・・・中国の有機EL材子会社を合弁化