石油化学新聞 5396号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- JNC・・・ポストFIT 成長戦略検討 グリーン電力の価値最大化
- 日本化薬・・・IJ色素、産業用の拡大加速 増産と水系投入で
- 三菱ケミカルグループ・・・市況低迷で香川の高炉向けコークス生産を縮小
- ダイセル・・・バイオマスチェーン、今期中に京大で新設備 構想実現へ前進
- 大阪石油化学・・・エチレン稼働再開を2~3ヵ月間延期
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 旭有機材・・・愛知工場、電材第二工場が竣工 レジスト用樹脂生産へ
旭有機材が愛知工場(愛知県扶桑町)で建設を進めていた半導体関連材料の新工場=写真=が竣工した。電材第二工場と称してフォトレジスト用ノボラック樹脂など製造する。総投資額は約60億円。8月から試運転を開始し、来年1~3月期には量産に入る見込みだ。 旭有機材は低メタル技術や合成技術、精製技術を駆使して半導体関連製品の事業拡大を図ることを、グループ中期経営計画「GNT2025」の重点戦略の一つに位置付けている。そこで先端半導体用とレガシー半導体用の両睨みでフォトレジスト用の材料提供体制を強化している。 引き続き中計期間中の5カ年合計で220億円を準備する投資枠のなかで、事業拡充策を模索していく。 - ダウ・東レ・・・シリコーンゴム、EV電池周辺に力 遮炎、難燃性を向上
- JAXA・・・AGCのイオン交換膜を酸素製造装置に採用
- 帝人・・・国際会議で能登復興願いエコバッグ提供
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳の民間諮問機関であるAPECビジネス諮問委員会(ABAC)の会議が1~4日に東京都内で開催され、帝人は同会議の参加者に配布されるエコバッグを製作し提供した。 材料は1月1日に発生した能登半島地震によって被災した工場で使えなくなったレース生地を再利用した。帝人子会社の帝人フロンティアが工場から正価で生地を買い取り、自社のリサイクルポリエステル繊維「エコペット」を使った織物と組み合わせてエコバッグを製作した。被災した石川県珠洲市内の小中学校11校の生徒と教員が復興への思いを込めて手書きした「NOTO2024」のラベルが貼付された。
- DIC・・・ULM品を日本投入 ポリイソシアネート 伊子会社品を提案
- ダイセル・・・機能性食品素材を高評価背景に拡販
- クラレ・・・不織布事業を再構築 乾式は撤退 MBに資源集中
- 帝人・・・炭素繊維中間材がモバイル筐体に
- DICグラフィックス・・・水性コート剤でフィルムを代替
- クレハ・・・PVDF増設へ環境債で200億円
- 積水化学工業など3社・・・PSC壁面設置 実証実験を開始
積水化学工業、コスモ石油、朝日エティックの3社は積水化学が製造するフィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)=写真=をサービスステーション屋根とタンク壁面に設置するための共同実証実験を7月18日から開始した。 サービスステーションの建設などを手掛ける朝日エティックの設置・施工技術を用い、コスモ石油中央研究所(埼玉県幸手市)のタンク壁面と朝日エティック東京工場のモデルサービスステーション屋根にPSCを設置。設置・施工方法の検証と発電データの測定を1年間行う。この実証で得られた結果を全国の耐荷重が少ない屋根や垂直曲面設備などへも展開することで、PSCを用いた再生可能エネルギーの導入拡大を促進する。
THE PETROCHEMICAL PRESS
- UBE・・・CPL10㌦高の1740㌦
- ENEOSマテリアルなど・・・タイヤ電池実証試験 佐賀・みやきで開始
- 国際化学五輪サウジ大会 日本代表 金銀各2
サウジアラビアのリヤドで開催された第56回国際化学オリンピックで、日本代表の生徒4人が金メダル2個、銀メダル2個を獲得した。優秀な成績を踏まえ、文部科学省はメダリスト4人全員に文部科学大臣表彰を授与することを決めた。 金メダルを獲得したのは栄光学園高校(神奈川県)3年生の大沼拓実さんと灘高校(兵庫県)2年生の斎藤健太さん。銀メダルは筑波大学付属駒場高校(東京都)3年生の飯野拓人さんと洗足学園高校(神奈川県)3年生の鈴木亜麻音さん。 今大会は7月21~30日(日本時間)に開かれ、90カ国・地域から高校生327人が参加した。直近の日本代表生徒の成績は23年のスイス・チューリッヒ大会が金2、銀2。22年の中国大会(オンライン開催)は金メダル四つだった。
- 財務省貿易統計・・・024年6月石化品輸出実績、2024年6月石化品輸入実績
- 塩ビ工業・環境協会(VEC)・・・6月のPVC、VCMの生産・出荷
- 日本スチレン工業会・・・2024年6月受払表
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・6月のOPP・CPP出荷実績
- 日本化学繊維協会・・・6月の合成繊維生産・在庫量
- 国産ナフサ4~6月・・・9%高の7万9000円
- 化学製品値上げ
・三菱ケミカルグループ・・・メチルメタクリレート(MMA)とメタクリル酸(MAA)を8月1日納入分から1㌔㌘30円、メタクリル酸エステル(BMA、HEMAなど)を30円以上値上げする。アセトンを8月1日出荷分から1㌔㌘16円以上、メチルイソブチルケトン(MIBK)とダイアセトンアルコールを21円以上値上げする。
・積水化学工業・・・雨どいや波板、バルコニータイルなど建材製品を10月21日出荷分から15%以上値上げする。
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- 積水化学工業・・・半導体製造向け材料、武蔵工場で増強 台湾にR&D拠点
- 日本ゼオン・・・高岡工場、COP再生プラント12月稼働
- 日本ポリエチレン・・・水島工場、HDPE1系列 来年5月に停止
- KHネオケム・・・冷凍機油原料5割増強 千葉で完了
KHネオケムが千葉工場で進めていた冷凍機油原料の生産設備増強工事が7月完了した。世界的な需要増大に対応し、イソノナン酸(C9酸)を中心とする冷凍機油原料を1・5倍増強した。今後は千葉工場全体の生産能力を増強・最適化し、収益力を一層強化する。 冷凍機油はエアコン内部で冷媒を圧縮するコンプレッサーに使われる潤滑油。同社はその原料となる合成脂肪酸と化合物を千葉、四日市の両工場で製造。潤滑油メーカー向けを中心にグローバルに販売している。【写真】増強を完了した千葉工場の冷凍機油原料プラント
- 日本ゼオン・・・合成ゴム技術支援 インドで機能拡充 車部品向け拡販
- 東レなど6社・・・バイオものづくり NEDOが採択
- カネカなど4社・・・ガス発酵研究棟来年末完成へ起工
日揮ホールディングス、カネカ、バッカス・バイオイノベーション、島津製作所の4社は神戸市のポートアイランドに世界初のガス発酵によるバイオものづくり研究棟=写真は完成イメージ=を新設する。25年12月の竣工を目指し、7月29日に現地で起工式を行った。 研究棟の建設は、カネカを幹事会社とする4社がNEDOに共同提案した「CO2からの微生物による直接ポリマー合成技術開発」プロジェクトの一環。同プロジェクトはグリーンイノベーション(GI)基金として採択されている。敷地面積は約1万平方㍍、地上4階建てで、延床面積約4千平方㍍。数㍑から数百㍑のベンチスケールのガス培養槽を棟内に複数設置する。
- レゾナック・・・大分コンビナートデジタル化基盤構築、日立と
- 住友精化・・・姫路工場産SAPISCC認証取得
- 横浜ゴム・・・グッドイヤーのOTR事業買収 9億ドルで
- UBE・・・技術情報を効率活用 管理システム構築へ
- 三菱ガス化学・・・精密化学や各種樹脂成長へ統合新社10月発足