プロパン・ブタンニュース

総合面

サイサン、GasOneサミット2024開催 グループ新体制で飛躍

安全・安心・信頼を

全国各地から300人が集まった

サイサン(本社・さいたま市、川本武彦社長)は20日、東京・西新宿の京王プラザホテルで「Gas Oneサミット2024」を開いた。「Gas Oneグループ新体制 We are Gas One!」をスローガンに掲げ、地域に密着したエネルギー事業者として安全・安心・信頼を消費者に届ける「もっとも身近なホーム・エネルギーパートナー」を目指す。300人が出席した。(2面に関連記事)

川本武彦社長

川本社長は1日付でガスワンホールディングスを持ち株会社とする分社化を行ったことに触れ「サイサンの4支店を分社化し、地域統括会社として組織再編した。引き続き卸売り事業に軸足を置き販売店とともに歩んでいく」とあいさつ。ガスワングループ入りした各販売店を紹介し、3月に岡山県のセキサン(津山市)がグループ入りしたことで36都道府県に進出となった。グループ拠点の主な動きでは、2月にガスワンサービスが島田営業所(島田市)を設立、7月にいちたかガスワンが札幌市で北営業所、南営業所を設立した。海外事業では、5月にアフリカのルワンダ共和国で現地パートナー会社のJibuと合弁でLPガス販売会社「Jibu Gas One(ジブガスワン)」を設立したことを報告した。

  • 資源燃料分科会、LPガスの備蓄目標案了承 業界は次期エネルギー基本計画に意見
  • 能登豪雨、復興途上3市町に打撃 仮設も床上浸水
<トップインタビュー>熊本県LPガス協会・山口智弘会長

企業イメージの向上図る 事故防止対策を徹底

 熊本県LPガス協会は、5月24日の定時総会で山口智弘氏(ライフガス山口)を新会長に選出した。災害の頻発化・激甚化に加え、人口減少による需要の減少、取引適正化への対応などさまざまな課題が山積しているなか、今後の協会運営や事業方針について山口新会長に聞いた。
◇   ◇
―県や業界全体の課題をどう捉えますか。
人口減少による消費世帯数の減少、少子高齢化や省エネ機器の普及による需要の減少、県外事業者の参入などによる同業者間の競争の激化など厳しい状況が続いている。熊本県では新築物件の多くがオール電化住宅であり危機感を抱いている。機器拡販キャンペーンを継続してガス機器の導入メリットを訴求するほか、近年若い世代で注目が集まっているガス衣類乾燥機の拡販に取り組み、新規需要の獲得を狙う。

首都圏版

  • 高圧ガス保安協会、水素・CCS基準策定 新認定制度の説明も
    高圧ガス保安協会(KHK、近藤賢二会長)は17日、東京・港区の協会本部で今期1回目の記者懇談会を開いた。理事が水電解装置の基準策定や高圧ガス保安法の新認定事業者制度での調査、認定状況を説明した。近藤会長は「水素社会推進法は政令、省令、告示が発出された。これに伴いKHKは国際的視点でルールを策定した」とKHKの取り組みの意義を強調した。
    保安週間キャッチコピー 見えぬガス 見えぬ危険を 見る力
    KHKは今年の高圧ガス保安活動促進週間(10月23~29日)のポスター用キャッチコピー(会長賞)を永井知行氏(九州サンソセンター大分工場)の「見えぬガス 見えぬ危険を 見る力」に決定した。コピーを載せたポスターデザイン=写真=も公開。KHKの電子商取引サイトで1部税込み200円で販売している。応募作7584点の中から教育事業アドバイザリー委員会(委員長=澁谷忠弘・横浜国立大学教授)が選考した。ポスターデザインには113作の応募があり、サンカクカンパニーの作品に決めた。見えないガスの危険を見逃さぬよう強い意識を持ってほしいと、女性の保安員が強い目線で正面を指さすデザインで表現した。
  • 岩谷産業、日本初の水素ファンドに出資契約
  • 生きがい感じる良い会社に I・T・O内海社長が未来塾で講演

地方版

北海道=小野金物店(中標津町)・小野社長、防災講演と訓練指導

地元ホテルの依頼に対応 防災士の観点で

ホテルスタッフ15人が講演に耳を傾けた

小野金物店(中標津町)の小野利康社長が13日、同町のビジネスホテルからの依頼で、スタッフに対し防災について講演したほか、訓練を指導した。防災士の資格を持っていることから依頼があったもので、「町のために何かできたら」と多発する自然災害を前に、心構えを説いた。

小野利康社長

小野社長が防災士の資格を取得したのは2022年。以来、店舗で「防災士のいる店」とPRしていたのが今回の講演につながった。依頼したのは町内のビジネスホテル・アルムもみの木。講演、訓練ともにホテルスタッフや関係者など計15人が参加した。
小野社長は講演で、北海道LPガス協会根室支部の副支部長を務めているため、事業として防災訓練などにも取り組んでいる点をまずアピールした。本題では近年の自然災害が多発する現状を指摘。6年前に発生した北海道胆振東部地震を取り上げ、道内全域が停電した事態を解説した。

東北=盛岡ガス燃料、本社屋を移転新築 ZEB認証を取得

グループSRも併設

1階にグループ初本格ショールームをオープン

18日内覧会を行った

盛岡ガス燃料(本社・盛岡市、熊谷祐介社長)は盛岡市月が丘に本社屋を移転新築し13日から営業を開始した。3階建てでZEB READYの認証を受けた。1階にグループのショールーム「パティオ」を設け、最新ガス機器や住設商品を体感できるようにした。18日に取引先向けに内覧会を行った。

熊谷祐介社長

旧社屋が老朽化し手狭になっていたため、本社所在地を変えて社屋を新築した。それまでの同市上堂から2㌔㍍ほど離れた同市月が丘1―11―41に移転した。
3724平方㍍の敷地に建築面積599平方㍍、延べ床面積1554平方㍍の3階建て鉄骨造の社屋を建てた。「エネルギー供給事業者として省エネやエネルギー効率を追求する姿勢を示したい」( 熊谷社長) として、高断熱化や省エネ化を施してZEB READY基準の建物にした。1階にショールーム、2階に事務室や接客室、3階には会議室や休憩室を設けた。
屋上に太陽光発電パネル34枚を敷設。出力は13・94㌔㍗で、併せて容量11・2㌔㍗の蓄電池も設置した。空調のGHPは13馬力2 台、16馬力1台、20馬力1台を、また出力10㌔㌾㌂の非常用LPガス発電機も装備した。LPガスは980㌔㌘のバルク貯槽で供給する。駐車場を含む敷地2479平方㍍には都市ガス仕様の融雪ロードヒーティングを施した。

中部=JGEトークコン中部北陸大会 知見磨き営業のヒントに

ゴールド賞はサイサン焼津営業所・内田桃太氏

ゴールド賞を獲得した内田氏

受賞者と森本支店長(後列左端)、細川専務(同右端)

2024年度JGEトークコンテスト中部・北陸地区大会が13日、名古屋市の名鉄グランドホテルで開かれた。競技には6人が出場、ゴールド賞をサイサン中部支店焼津営業所の内田桃太氏が獲得した。内田氏は、11月15日に東京で開かれる全国大会に同地区代表として出場する。

  • 中部=リビングサーラ、インテリア雑貨店を開所 生活を豊かに
近畿・四国=鈴木住宅設備(四国中央市)、ネットワーク警告灯「メル丸くん」を導入

警報メール可視化

鈴木住宅設備(本社・四国中央市、鈴木正秀社長)は2022年8月から第一号認定LPガス販売事業者として活動している。自社で7号保安業務(緊急時連絡)を行う同社は「保安ありき」の考え方のもと、常に自主保安向上を心掛けて新技術の導入にも積極的だ。ネットワーク警告灯「メル丸くん」を設置しており、メーター発呼のメールを可視化し、安全性を向上している。

鈴木正秀社長

同社は業務用需要家の数件を除き、ほぼ100%の顧客に集中監視システムを普及させている。LPWAの設置後、メーター発呼の警報は同社のメールで通知されるようになった。警報は、鈴木社長を含め7号業務を実施する従業員のスマートフォンと、事務所のパソコンにも通知されるが、「見逃し回避のため視覚的に確認できるものを模索していた」という。インターネットでニーズに該当する製品を調べたところ、メル丸くんの存在を知り、取引先のシステム会社に相談して導入した。トータルコストは概算で10万円ほどだった。

中国=中四国ブロック青年部会研修会、滋賀・佐賀加え125人参加

情報共有し未来へ行動

中四国の青年委員ら125人が参加した

中国ブロック青年部会(中野光国会長)と四国ブロック青年部会(塚本慶太郎会長)は13~14日、岡山市の岡山プラザホテルと高梁市の備北液化ガス販売で合同研修会を開いた。中四国9県と滋賀県、佐賀県から青年委員ら125人が参加、13日は講演会とグループ討議、交流会、14日に視察研修を行った。

第2部は11班に分かれ、4テーマに沿ってグループ討議

九州=三愛オブリガス三神、佐賀県上峰町とCNLPガス供給で協定

地域発展に貢献へ

平野嘉孝社長(右)が武広勇平町長に供給証明書手渡した

三愛オブリガス三神(本社・神埼市、平野嘉孝社長)は、佐賀県上峰町(武広勇平町長)などでつくる「つばきまちづくりプロジェクト」との間で「カーボンニュートラルLPG供給の実施に関する連携協定」を結んだ。5日に上峰町役場で開いた調印式で、平野社長が武広町長に供給証明書を手渡した。

GHPとコ・ジェネ版

第30回GHP販売事例論文コンテストに全国から応募13作品 

10月3日に発表会

GHPコンソーシアム(清水尚之理事長)が主催する2024年度(第30回)GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテストに、全国から13作品の応募があった。10月3日には東京・中央区の鉄鋼会館で応募者によるプレゼンテーション審査が行われる。
コンテストには、電力負荷平準化、環境負荷低減、レジリエンスなどを切り口に、ユーザーの課題を複合的に解決した優れた販売事例が寄せられている。30回目の節目を迎えた今年度は、規模の大小よりも「他者がより模倣しやすい提案手法」を評価することを念頭に、GHP・マイクロコージェネの「普及モデル」の抽出を目的に作品を募った。

  • ヤンマーエネルギーシステム、チェコのコージェネメーカーを傘下に 欧州市場で存在感
  • 2024年GHPフォーラム講演要旨
     GHPコンソーシアム(清水尚之理事長)が主催する「2024年GHPフォーラム」が、全国7会場の縦断を終えた。「カーボンニュートラルとレジリエンス~GHPによるエネルギー問題への貢献を考える~」をメーンテーマに据えたフォーラムでは、温室効果ガス排出低減に寄与するGHPの特性解説をはじめ、ZEB建築にGHPをスペックした地方公共団体による事例発表などが行われた。今回は9月2日の東京会場(東京都産業貿易センター浜松町館)で事例発表した保坂徹也・山梨県富士川町役場管財課建築専門員、同6日の仙台会場(カメイ本社ビル)で事例発表した小池英明・群馬県南牧村教育委員会教育長の各講演要旨を紹介する。

「富士川町のZEB庁舎について」
山梨県富士川町管財課建築専門員 保坂徹也氏

・省エネ建築物 長期視点の空調が重要
・ZEB Ready 山梨の公共施設初

 

「群馬県南牧村の地域に開かれた安全・安心な学校づくり」
群馬県南牧村教育委員会教育長 小池英明氏

・環境+防災 LPガスでZEB実現
・地域の避難所活用も視野に

住設・新技術

OSGグループ、水関連新商品で家業用6機種を発表

55周年踏まえ

大垣雅宏取締役営業本部長

OSGコーポレーション(本社・大阪市、山田啓輔社長)グループは20日、新商品6機種を発表した。業務用では、サブスクビジネス向けサーバー「idova」、次亜塩素酸水生成装置「ガーディアンロック」、アルカリイオン水サーバー「WATER STATION バリアブル」の3機種をリリース。家庭用ではウォーターネット(同・東京、佐藤英夫社長)の新サーバーを発表。従来機と比べ60%の省エネを実現する「メティオ」、日本製の「アクアフレッシュ」、ボトル下置き型「ビルトインサーバー」を紹介した。

  • NTTテレコン、新電力の流通モデル実現に参画
  • 生活費増「電気代」がダントツ(looop調査)
  • <家電という選択>宜野湾ガス(沖縄県)・池宮徹彦社長=ガスにプラスアルファの力

<秋季特集号>11面~30面

ガスワンアリーナ牧之原 LPガスGHPで有事安心
・静岡県内の体育館で初ZEB Ready 経済と強靭性両立、省エネ建築の呼び水に
・太陽光と蓄電池組み合わせ、効率に加え自立性高く
・輻射式で無風・無音 屋内競技全般に快適環境
・牧之原市・杉本基久雄市長に聞く=防災最優先 学校再編、体育館空調を整備
GHP普及-企業・団体の取り組み
・登別ガス協同組合=熱源LPガス一本に 有事停電の教訓生かす
・岡谷酸素=リプレース需要堅守 BCP提案通じ新規開拓
・茨石商事=工場環境クリーン化 特高回避、ランニング費軽減
・八王子LPガス事業協同組合=私有施設で常用着々 都市ガスエリアも安心
・大阪府=学校体育館に空調・発電機 箕面皮切り全国に
・大分県LPガス協会=自治体向け実績拡大 受注スキーム円滑運用
エネルギー基本計画
・脱炭素電源を拡大 第7次エネ基本計画、年度内策定へ議論
商慣行是正、エネ庁・日置室長に聞く
・商慣行是正、機運醸成心強く
・自治体と連携、市場監視を継続
・不動産業界の理解促進 不適切業者、国交省と調査
業界潮流6テーマ/未来見据えて新たな発展に挑戦
・デジタル適合=時代に即し規制見直し 事業構造、新技術フル活用で転換
・電力・ガス料金対策=政府支援再開、LPガスは冬以降に 構造強化し脱炭素へ
・補助金=普及促進を後押し 高効率給湯器・エネファーム・高性能断熱窓支援
・グリーンLPガス=欧州、rDME開発を加速 米国、接触分解技術に注目
・水素・CCS=社会実装実現の礎に 脱炭素貢献へ高い期待
・DX=山積みする課題解決へ 将来への適切投資を
M&A用語解説/スピカコンサルティング監修
都道府県別大相撲番付/2024年秋場所
カメラアイ/社会基盤拡充へ
秋の商戦~列島各地最前線/実り豊かな需要期へ 仕込み刈り取り
・若松ガス=セールと感謝祭2本立て 購買意欲、多彩な特典で喚起
・榊原=地域住民と関係強化 恒例催事で防災意識啓発
・鬼怒川食販岩本=個別ニーズ掘り起こし 最適アイテム、紙上展示会で訴求
・レモンガス=対面提案に全力傾注 藤沢支店・厚木支店、6年ぶり展示会準備
・藤本産業=秋まつりで接点密に 地域顧客へおもてなし
・ツバメ瓦斯=感謝の気持ちを形に リアル展ブラッシュアップ
・三宅産業=地域に根付く風物詩 総合展示会、今年で59回目
・ヤマサン会=炭素低減へ切磋琢磨 給湯燃転、衣類乾燥機拡販
・三愛オブリガス三神=増改築相談や感謝祭 2展示場から情報発信
ガス機器メーカーの戦略
・ノーリツ=ニーズ多様化に対応 浴乾「シャーン」浴室を清潔化
・リンナイ=ガスで簡単驚き訴求 春からの仕掛け今期結実
・パーパス=高温水分配アピール 給湯ニーズを高度に充足
・パロマ=暮らしをあたためる 「現場力」で販売サポート
物流24年問題/LPガス陸運は今
・新コスモス電機=通信機能搭載アルコール検知器 ニーズに合わせ4種
・矢崎エナジーシステム=アルコール検知器とアプリ メンテ通知や更新も
・パイオニア=カーナビ、スマホで簡単操作 訪問ルートを最適化
・パナソニックオートモーティブシステムズ=AI活用 属人性排し効率化
・テレニシ=アルコールや血圧・体温測定 常時点呼 遠隔地カバー
陸運各社の取り組み
・街ガス物流=超系列の共同配送会社 労務環境改善に先鞭
・ホクブトランスポート=健康と精神衛生フォロー 若手取り込み手厚く
・内田運輸=未来へブランド戦略 中学生向け職場体験も
・コダマ=車両10年更新を徹底 荷主と顧客の関係構築

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