【ご案内】本紙は、読者サービスの一環で「情報・全国マップ」を不定期で発行しています。シリーズ第20弾は「認定LPガス販売事業者全国MAP編」です。 認定LPガス販売事業者を、経済産業省/各産業保安監督部/47都道府県別の一覧表を日本地図に沿って配置し、一目で認定販売事業者が確認できるようにしました。社内掲示や関係機関への配布にご活用下さい。今週号と一緒に無料でお届けします。別途、必要な場合は1部770円(税込み、送料別)でご提供します。石油化学新聞社
総合面
石破首相、所信表明で体育館空調を倍速で設置
LPガス業界への追い風期待 エネ高騰対策にも言及
石破茂首相は11月29日、衆参両院の本会議で所信表明演説を行い、災害時の避難所となる学校体育館への空調設備の設置ペースを2倍に加速すると述べた。三つの重要政策課題のうち「治安・防災」で言及した。自治体などにGHPや体育館空調の設置を働きかけているLPガス業界への追い風が期待される。
- 改正省令、不動産業界に周知強化 次期消費者基本計画案で
ジクシス、フィリピンでマングローブ植林
クレジット創出の事業化調査を開始
ジクシス(本社・東京、田中惠次社長)は3日、自然由来のカーボンクレジット創出・販売のGreen Carbon(同、大北潤代表取締役)と共同で、フィリピンでのマングローブ植林によるカーボンクレジット創出の事業化調査( FS)を開始すると発表した。
ルソン島中部のケソン州を中心とした地域で、民間資金による2国間クレジット制度、JCMを活用したマングローブ植林由来のカーボンクレジット「JCMクレジット)の創出へ、地元政府とフィリピン大学の協力を得て現地調査と事業化を検討する。
現地で自生している既存マングローブ林
- 日団協が秋田バイオ燃料設置見学会 グリーン水素・グリーンLPガス製造設備設置へ
- 12月サウジCP、プロパン635ドル・ブタン630ドルと横ばい 今後需給タイト化も
首都圏版
- 頼られ選ばれるエネに! 関液協が保安と改正省令研修
昭和ガス(埼玉県三芳町)、創業60周年式典開く
商機見いだし育成拡大
髙橋政宏社長
昭和ガス(本社・埼玉県三芳町、髙橋政宏社長)は11月29日、川越市の川越プリンスホテルで創業60周年記念パーティーを開いた。1963年10月に設立しており、コロナ禍の影響で1年延期した。LPガスをはじめ宅配水やリフォームなどを推進、新たにコインランドリーや無人冷凍生ギョーザ販売などにも取り組み、生活者の信頼に応え得る「生活価値商品選びのサポーター」を目指す。取引先関係者ら約150人が出席し、60周年の節目を盛大に祝った。
富士瓦斯、初の「質量販売緊急時対応講習」実施
質量販売の発展期す
富士瓦斯( 本社・東京、津田維一社長)は11月20日、東京・新宿のTKP新宿カンファレンスセンターで初回のLPガス質量販売緊急時対応講習を実施した。関東一円からキャンピングカーやキッチンカーなどの消費設備で質量販売のLPガスを使用する一般消費者31人が受講した。
経営管理本部保安推進室の若菜斉氏が質量販売に対する自社の取り組みを説明。生活様式の変化に合わせて店舗や個人宅などでも質量販売のニーズが高まっていることを紹介した。
- 長野県協松本支部、「信州・松本そば祭り」で募金活動行い能登被災地へ義援金
- 鈴与商事、「地域マイクログリッド」運用で静岡県・市・電力とコンソーシアム協定書締結
地方版
- 北海道=AWLS、リンナイ・クリナップと「水まわりフェア」 初の合展で目標クリア
北海道=ガス爆発説に憤り
ススキノ火災報道で
「ガス爆発か」―。11月26日午後3時過ぎ、札幌市の繁華街ススキノで起きた火災は、当初爆発音がしたとの情報もあり、真っ先にガス爆発が疑われた。実際に「ガスが爆発したのではないか」といったコメントが一部報道で流れたこともあり、ガス業界は浮足立った。
放火疑いのあるススキノの現場(11月29日)
警察や消防の現場検証から結局、現場となった雑居ビル内のガールズバーにガソリンのような液体が撒かれて放火した事実が浮かび上がり、事件であることが分かった。放火した疑いのある40代男性自身は、大やけどを負い意識不明だという。徐々に明らかになる事実から、ガールズバー勤務の元交際相手の女性を狙ったものではないかといった疑いが濃厚となった。
「爆発音イコールガス爆発といった見方がまずおかしい。明らかになってから原因を報道するべきなのでは」といった声が、業界から上がる。2018年12月、同市豊平区平岸の不動産仲介事業者が、店舗内で除菌消臭剤スプレー缶120本を廃棄しようと中身を噴射したところ爆発し、大事故に発展した。このときも真っ先に疑われたのはガスだった。「保安に注力するガスが最初に疑われること自体が悔しい」と、ニュースを見ながら販売事業者の一人は語気を強めた。
東北=福島県、LPガス料金値引き第3弾を実施
今月検針分で1000円
福島県は物価高騰対策の一環として、LPガス料金値引きの第3弾を12月検針分で実施している。県が今年度9月補正予算で一般家庭のLPガス料金を値引きするための予算を盛り込んだことを受けた措置。
福島県が消費者向けに発出したLPガス料金高騰対策事業の案内
事務費1事業者に3万円以上を補助
一昨年に実施した第1弾は、9~11月検針分のの間に連続する2カ月で請求額から1500円ずつ、計3 千円を値引いた。第2弾は今年3、4月の検針分の請求額から合計2千円を値引いた。第3弾は12月検針分から1千円を値引く。 値引きを実施する販売事業者に支払われる事務経費は第2弾と同じで、100戸未満の場合は3万円、500戸未満は10万円、1 千戸未満16万円、5千戸未満20万円、1万戸未満30万円、1万戸以上40万円。
年内にLPガス料金値引き助成第3弾を行う県は、東北では福島だけ。
中部=日本ガスコム、「ガスコムフェスタ」を一新
グループ挙げたお祭り企画に
日本ガスコム(本社・豊橋市、大森俊太郎社長)は11月23~24日に豊橋市のシーパレスリゾート屋内テニスコート場で「ガスコムフェスタ2024」を開いた。「ガス展」として開催していたが、今回から「ガスコムフェスタ」としてリニューアル。ガス機器などの特価販売はもちろん、グループが一体となったお祭りイベントとして顧客をもてなした。会場入り口では開場前から来場者が列を作るなど盛況。2日間で3800人が来場するなど、今年も多数の顧客で賑わった。
会場中央には「ガスコムコンシェルジュ」のスースを設置した
- 中部=北日本物産、GHP販売研修で活発に意見交換 課題は2次提案先の確保
近畿・四国=ミライフ西日本、「ミラわん」の「防災てぬぐい」など作成
グッズで身近に
ミラわんの防災てぬぐいなどを作成した
ミライフ西日本(本社・大阪市、中川進弘社長)は、2021年に誕生した自社の公式マスコットキャラクター「ミラわん」を活用した「防災てぬぐい」などのPRグッズを作成した。未来のスーパーヒーローを目指す青空色の犬のキャラクターで、同社ロゴマークをイメージした。緑色のマントで空を飛び、困った人を助ける、街を明るく楽しくする「元気印」がコンセプト。名称には「未来のナンバーワン」という意味も込めた。
ミラわんは企業コンセプト「『お客様が原点』を理念に、エネルギー・住まい・暮らしに関わる様々なサービスを通じて、地域のお客様に寄り添う」に沿って選定した。
PRグッズは、災害時に便利なグッズや緊急連絡先を記し三角巾などにも利用できる防災てぬぐい、マスコット頭部の根付ストラップ、同社の事業領域をイラスト化したクリアファイルを各1千個作成した。
着ぐるみも作成。天王寺動物園で学ぶSDGzooの会場に登場し人気を集めた
- 近畿・四国=日本プロパンガス(丸亀市)、5年ぶりの「きずな祭り」 3世代来場を促進
中国=エリス(岡山市)、小水力発電装置が発明協会長賞に輝く
低流量でも高効率
つばめホールディングスグループで自然エネルギー事業などを展開するエリス(本社・岡山市、桑原順社長)が、発明協会(本部・東京)の2024年度中国地方発明表彰で発明協会会長賞を受賞した。発明の名称は「自動負荷追従運転で経済的な小水力発電装置」で、発明者の桑原社長と佐々木壮一・長崎大学大学院工学研究科助教工学博士に賞が贈られた。
九州=三愛オブリガス三神、大感謝祭に2000人来場
イベント通じ需要開拓
三愛オブリガス三神(本社・神埼市、平野嘉孝社長)は11月16~17日、本社敷地内で大感謝祭を開いた。ガス器具や住設機器の展示のほか、地域のイベントとして来場者に楽しんでもらおうと屋台や出張マルシェなどさまざまなイベントも展開し、2日間で約800組2千人が来場した。
会場は同社の駐車場スペースを活用し、各機器メーカーのこんろ、高効率給湯器などのガス器具ほか水回りの住設機器など幅広く展示した。動線や展示を工夫し、展示商品が見やすい会場づくりを意識した。行政が展開する「給湯省エネ2024事業」の活用を踏まえたハイブリッド給湯器の展示ブースのほか、「太陽光発電&蓄電池大相談会」と銘打ち、テスラ製家庭用蓄電池「パワーウォール」を展示するなど自社の取り組みを訴求した。
- 九州=九州コミュニティーガス事業防災会、熊本で通報訓練 Eメール併用で時短集合
住設・新技術
リビングアメニティー協会、こども食堂支援第4弾
ガス・住設機器など無償で提供
左から吉住啓作・こども家庭庁支援局長、佐藤英明・ALIA専務理事、渋谷雅人・むすびえ理事
リビングアメニティ協会(ALIA、会長=内藤弘康・リンナイ社長)は11月21日、SDGsの取り組み「ALIAこども応援プロジェクト」として全国のこども食堂への支援第4弾を始めた。100カ所のこども食堂に、賛同した会員17社がガス・住設機器など23種の商品・サービスを無償提供する。
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- 岩谷産業、カセットフー最薄モデル「雅SLIM」発売
特集記事 <協同ガス60周年>
顧客を思い地域とともに
協同瓦斯(本社・福山市、占部浩道社長)は11月16日、福山市の福山ニューキャッスルホテルで創立60周年記念式典を開いた。式典には安藤重孝・全農広島県本部長、関谷賢二・伊藤忠エネクスホームライフ取締役専務執行役員中国支社長ら来賓と取引先関係者、社員合わせて62人が出席した。占部社長は「60周年を過去と未来の接点と位置づけ、経営理念『顧客を思い、顧客を愛し、われわれは地域社会とともに繁栄する』を基に公正・適正な経営を行い、ライフライン事業者の使命としてお客さまに安全にLPガスや石油類を供給し、安心で豊かな生活を提案するとともに地域社会の発展に貢献していく」と決意表明した。
安心で豊かな生活提案
事業者の責務全う 信頼高め一層成長
記念展示会に1008組2087人
サービス高度化を約束
プロ意識と行動力発揮
新時代へ切磋琢磨 取引先がエ ー ル
環境変化を好機に
記念式典では映像「協同瓦斯60年の歩み」の上映に続いて占部社長があいさつに立った。占部社長は「当社は昭和39(1964)年12月、福山市農協の組織を基盤にJA福山市と福山地域のLPガス事業者13社がLPガスの流通整備と高度化を目指し、広く地域社会に寄与できる体制を確立することを目的に創立し、60年という大きな節目を迎えた。同年は東京五輪が開かれ、東海道新幹線が開業するなど高度経済成長時代の幕開けの年でもあった。それから今日まで幾多の困難を乗り越えながら昭和、平成、令和の3時代を経済の成長とともに成長してきた。その都度、販売店、取引先をはじめとする皆さまにひとかたならぬ支援と厚誼をたまわり、お客さまの温かい理解と協力に支えられて今日を迎えることができた。さらに今日の揺るぎない経営基盤を築き上げた歴代役員、社員各位に衷心より敬意を表し、深く感謝する」と述べた。