石油化学新聞 5131号 65周年記念号
次の時代を支える化学産業
旭化成
- 韓国でＡＮを約11万トン増産
- デボルトと休止設備再稼動、アジア新設も検討
＊THE PETRO-CHEMICAL PRESS＊
- 東レ・・・カーボンペーパー、韓国に工場新設 ＦＣＶ電極基材向けに対応
- ユニチカ・・・愛媛で生産能力倍増 コットンスパンレース、国内外需要増で
- 石油化学工業協会・森川宏平会長・・・シェール石化品、市況乱す要因ではない 北米は慎重戦略
「どうなる石化。どう取り組む」
丸善石油化学
常務取締役執行役員
馬場稔温氏
＊数年は需給緩む覚悟を
＊高付加価値化と効率化追求
平成の化学産業と今後（２〜６面）
旭化成 相談役
藤原健嗣氏
将来見据えてダイナミックな変貌を
従属型を自立型へ
単なる素材屋から脱却図れ
昭和電工 相談役
高橋恭平氏
ケミストリーの力で新たな産業の姿を
“平成”の激動を超えて
グローバル化、ニーズ対応で進展
住友化学 会長
石飛 修氏
多様性に挑戦し魅力ある産業・企業に
昭和の開発が事業牽引
心もとない次の時代への芽
三菱ケミカルホールディングス 会長
小林喜光氏
“なくてなならない”製品で勝ち抜く
ニッチ領域で高シェアを
機能素材・部材で日本を支える
化学研究評価機構理事長
西出徹雄氏
化学の重要性認識し社会に明るい展望を
情報共有し相互理解を
社会と環境に対峙する時代
主要化学製品の課題と展望（８〜１１面）
ポリオレフィン
プライムポリマー社長 藤本健介氏
内需、中期的に微増で推移
他素材からの代替にも期待
設備高経年化が課題
技術伝承もしっかりと
ポリスチレン（ＰＳ）
ＰＳジャパン社長 佐藤 公氏
需要、ここ数年は安定期に
顧客とも協力し市場拡大を
発泡に適しエコな材料
安全運転・安定供給に努力
合成ゴム
ＪＳＲ常務執行役員 平野勇人氏
Ｓ-ＳＢＲ、高機能タイヤ用で拡大
低燃費対応、高耐久や全天候型も
Ｓ-ＳＢＲ以外のゴム、既存設備で付加価値化
ＥＰ、ＴＰＶ向けなどに力
クロルアルカリ
東ソー執行役員化学品事業部長 大林秀行氏
アジア市場、需給タイト基調継続
カセイ市況に底打ち感
伸びるアジア需要獲得を
パリ協定ＣＯ２削減 事業戦略への影響注視
エンジニアリングプラスチック
汎用エンプラ、車両用軸に世界展開
日系企業、技術支援強化で差別化
スーパーエンプラ、日系企業が強い存在感
ＰＰＳ、ＬＣＰ 車や５Ｇ対応に期待
プラスチック発泡体
軽量化や省資源化、時代の要請に応える
付加価値機能で市場拡大
自動車分野、各社グローバル化加速
断熱材、省エネ 施工性が評価
樹脂フィルム
食品包装用、アジアでバリヤ品成長
各社とも海外展開を強化
工業用、ＬＣＤ、ＭＬＣＣ向け好調
国内義で増産投資相次ぐ
高機能繊維
東レ常務複合材料事業本部長 須賀康雄氏
日系企業、世界市場をリード
アラミドやエンプラなど 各種産業で需要活発
炭素繊維世界需要 2019年も２ケタ成長へ
航空機や風車用が牽引