石油化学新聞 5175号
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
- デンカ・・・エラストマー、特殊化戦略を加速 生産性向上にも拍車
- 三井化学・・・ＣＯＣ、需要増に応え新系列 海外含め具体化へ
- 東洋紡・・・心拍測定ウエア発売 フィルム状電導素材を活用
三菱ケミカルＨＤ・・・長期ビジョン「ＫＶ30」策定
ソリューションプロバイダーへ 社会課題解決を主導
説明する越智社長
持続的成長・価値向上を
さらなるシナジー追求がカギ
三菱ケミカルホールディングスは12日、事業説明会を都内で開催し、長期ビジョン「ＫＡＩＴＥＫＩ Ｖｉｓｉｏｎ30（ ＫＶ30）」を発表した。2030年に目指す姿として「持続可能な未来に向けて社会課題の解決をグローバルに主導するソリューションプロバイダー」を掲げ、事業ポートフォリオ変革やサステナビリティーマネジメント、人事制度改革などに注力する方針だ。
＜特集＞幅広い産業の発展支える樹脂コンパウンド
メーカー・商社の現状と戦略
樹脂コンパウンドは自動車や電気・電子など幅広い産業の発展にとって不可欠な材料であり、ベースポリマーの選択や配合処方の工夫によって、ニーズの高度化・多様化にきめ細かく対応していける。コンパウンドメーカーや関連商社はそれぞれの持ち味を生かして、需要業界のニーズに応える材料の提供に努めている。顧客の海外進出などに合わせるかたちで、グローバル展開も進めている。事業拡大を加速する各社の現状と今後の展開を紹介する。
リケンテクノス
- ３ヵ年中計 海外３拠点で増設計画
- 東京の研究開発センター拡充
髙六商事
- 環境対応 紙配合品に引き合い
- 再生材、価値高め普及促進
石塚化学産業
- リサイクル材、ニーズに対応し拡販
- 低環境負荷材料広く提案
ダイセルポリマー
- 非ハロ難燃ＰＰ、ＬｉＢ周り積極拡大
- 長繊維強化樹脂 ＣＦ、ＳＦ品に力
稲畑産業
- メキシコとフィリピン、ベトナムに続き増強
- 中国、東莞閉鎖も新工場検討
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
- 廃プラ・・・アスファルト改質剤に 東南アジアで利用拡大
- デュポン・スタイロ・・・土木用ＸＰＳ拡販、施工・低吸水性が好評
- ユニチカ・・・ナイロンフィルム、再生原料で生産 食品用、４月から
- ＡＧＣ・・・ライフサイエンス売上高、25年目標前倒し
- 積水ポリマテック・・・ＵＶ硬化ガスケット、耐熱性高め車分野に
- 日本触媒・・・全個体ポリマー電池、電解質膜を高性能化
- カーボンブラック協会・・・12月のカーボンブラック実績、３年ぶりマイナス
- 日本化学繊維協会・・・スパンボンド不織布、2019年は２割減産
- 値上げ
・宇部興産・・・硝酸を値上げ ４月
・昭和電工・・・液体アンモニア上げ
- 昭和電工・森川宏平社長・・・来期業績回復に自信 今期、統合へ事業売却大胆に
- クラレ・伊藤正明社長・・・エバールに積極投資 全部門で増収増益狙う
- ＫＨネオケム・髙橋理夫社長・・・経営資源見直し 冷凍機油原料増強、経済性を厳格判断
＊THE PETROCHEMICAL PRESS＊
三井化学 市原工場・・・積極投資で現場に活気
近藤伊知郎執行役員工場長インタビュー
近藤伊知郎執行役員工場長
安全操業で価値創造
IＣＴ駆使し効率化
米中貿易摩擦の長期化や新型肺炎ウイルスの感染拡大など世界の社会経済情勢に不透明感が増すなか、これまで好調を維持してきた石油化学産業もついに下降局面に転じたもよう。製造現場はなんとか踏みとどまっているようだが、今後の状況変化への対応が注視される。構造改革を経て真に強い石化工場へと進化を遂げたのか、その成果が問われるところだ。三井化学の主力拠点である市原工場を訪ね、近藤伊知郎執行役員工場長に現状と今後の展望を聞いた。
- 東洋紡フィルムソリューション・・・ＰＥＮフィルム、３年内に売上高倍増 敦賀での生産も視野
- ポラテクノ・・・車載偏光板、欧米顧客に提案強化 新製品の採用促進
- ＡＧＣ・島村琢哉社長・・・電解・塩ビ、東南アジアで積極増強 タイ増設22年完了も
- 積水化学工業・・・加藤敬太氏が社長昇格 髙下貞二氏は代表取締役会長
- ＰＳジャパン・・・新社長に室園康博氏
- 日鉄ケミカル＆マテリアル・・・榮敏治氏が社長昇格
- クラレ・・・水溶性ＰＶＡフィルム、ポーランドに新設
- 米シンテック・・・東洋エンジニアリングが手がけたエチレンプラントが完工 エチレン生産を開始