石油化学新聞 5178号
*THE PETROCHEMICAL PRESS*
- 日清紡ケミカル・・・燃料電池セパレーター、車載用途へ本格展開 千葉に量産試験設備
- 化学企業・・・新型肺炎の影響深刻 業績下振れリスク増す
- 三菱ケミカル・・・半導体関連、新設本部に事業集約 統一ブランドで拡大
- ユニチカ・・・PA10T、生産性高め用途開拓 柔軟品を3年以内投入
- 旭化成・・・米社の自動車内装材事業を買収
- ユポ・コーポレーション・・・生分解性合成紙を開発 容器と印刷用紙向け
<特集>着実に需要を拡大するメタロセンPE
メタロセン触媒によるポリエチレン(PE)の需要が着実に拡大している。市場に登場して、既に20年以上が経過。その優れた特徴が広く知られるようになっており、食品包装をはじめとしてさまざまな用途に使われている。PEメーカーは差別化・特殊化戦略を推し進めているが、ほとんどの会社がその大きな柱の一つにメタロセン材料を位置づけている。新規銘柄や新製品の開発・投入も活発に行われている。PE事業を取り巻く環境は今後一段と厳しさを増すと見られており、メタロセン材料の役割はさらに重要になっている。各社の取り組みを紹介する。
プライムポリマー
「エボリュー」
- アジア特有用途にも力
- 長鎖分岐型など品揃え拡充
住友化学
「スミカセンEP」「エクセレンGMH」
- ごみ削減でSSS認定
- ボトルや電線も伸長 年販売5万㌧に
旭化成
「クレオレックス」
- 保護フィルム向け強化
- フィルター関係など育成加速
宇部丸善ポリエチレン
「ユメリット」
- 特殊化加速 独自グレードを追求
- ニーズ対応からシーズ発信へ
日本ポリエチレン
「ハーモレックス」「カーネル」
- HDPEの出荷開始
- 長鎖分岐型LLも年内投入
*THE PETROCHEMICAL PRESS*
- コベストロ・・・ヘッドランプ、オールPC製開発 部品数3点に集約
- 星光PMC・・・19年売上高、海外比率24%に 台湾社の連結化寄与
- ダイセル・・・酢酸セルロースと石灰石 環境対応素材に 共同開発スタート
- クラレ・・・水溶性樹脂、光・熱で硬化 コート-剤や3D造形に
- 帝人・・・PE製メンブレン、妊娠検査薬に展開
- フクビ化学工業・・・フェノールフォーム、年商20億円目指す 22年メド
- 宇部興産機械・・・日立プラントメカニクスから化学機器事業を継承
- 住友ベークライト・・・食品フィルムにバイオマスPE
- 値上げ
DIC・・・フェノール樹脂上げ、スチレン系樹脂も
PSジャパン・・・PSを6円以上値上げ
- 塩ビ樹脂(PVC)・・・インド向け価格4ヵ月連続上昇
- 日本ソーダ工業会・・・1月のカセイソーダ出荷内訳 1月出荷11%減
- 酢ビ・ポバール工業会・・・1月の酢ビ・ポバール需給実績 酢ビ出荷8%減 EVA向け13%増
- 日本プラスチック板協会・・・1月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績、1月の硬質塩化ビニル平板出荷実績、1月の硬質塩化ビニル波板出荷実績
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・1月のOPP・CPP出荷
*THE PETROCHEMICAL PRESS*
変化追い風に成長 エフピコ佐藤守正社長に聞く
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- プラ容器高機能に エコ・リサイクルで差別化
プラスチック食品容器最大手のエフピコが快調に飛ばしている。19年4~12月期は増収増益で売上高は同期間の過去最高を更新。プラごみ問題への意識の高まりや物流費の上昇など市場環境が激変するなか、長年かけて構築してきた全国に広がる生産・物流体制、それにリサイクル体制が競争を優位に進める原動力になっている。業界を取り巻く環境や事業方針を佐藤守正社長に聞いた。
- 丸善石油化学・・・レジスト用ポリマー、EUV向け本格量産 厚膜配線、増設検討
- 宇部興産・・・ポリイミド、原料一貫で増産 ワニスは20年度も
- 三洋化成工業子会社APB・・・全樹脂電池を量産 80億円調達 23年に1ギガワット目標
- 帝人フロンティア・・・ポリエス不織布でセパレーター開発
- 東レ・・・燃料電池第2工場 ドイツ子会社で新設 21年秋稼働
- 旭化成・・・AS・ABS撤退 川崎の設備も停止 来年3月
- 帝人フロンティア・・・ゴム増強繊維向けRFフリー接着剤
- 日本ポリプロ・・・PPコンパウンド タイ子会社合弁に
- ジェイ・プラス・・・新社長に竹内盛次郎氏 3月25日付で
- 新ケミカル商事・・・油嶋武晴氏が社長昇格 4月1日付け