総合面
岩谷産業、「IGW」本格稼働へ
東洋ガスメーター・新コスモス電機と機器量産で合意
通信機能付きガス漏れ警報器 (外観イメージ図)
岩谷産業(本社・大阪、東京、間島寬社長)は7日、新コスモス電機(本社・大阪市、橋良典社長)、東洋ガスメーター(本社・射水市、水越靖社長)と、6月1日付で岩谷産業が独自に構築したIoTプラットホーム「イワタニゲートウェイ(IGW)」の関連機器開発について、2020年度内の量産化を目指すことで合意したと発表した。さらに、全国での高齢者見守りや緊急時の駆けつけなど社会・地域が抱える問題の解決に向け、綜合警備保障(ALSOK、本社・東京、青山幸恭社長)と業務提携することで基本合意を締結した。
- TOKAI、LPガス事業でベトナム市場に進出 現地2社を傘下に
GHPコンソーシアム、YouTubeチャンネルを開設
動画配信で普及促進図る
GHPコンソーシアム(中村恒理事長)はYouTube上に「GHPコンソーシアムチャンネル」を開設し、13日から本格的に動画の公開を始めた。GHPに関する最新の技術情報や動向を発信する。
現在①技術顧問の安孫子徹氏によるGHPの技術的な基礎から今後の営業の展望までの紹介②最新GHP「XAIRⅢ」の開発経緯や特長についての大手都市ガス3社による説明③今後のGHP需要獲得に最適なメーカー各社からの提案―などの動画を公開している。公開中の動画は、GHPコンソーシアム機関誌の「GAS21」の内容をベースに構成したものを含んでおり、テキストとして視聴することで、研修や勉強会などに利用できる。
今後、昨年の「GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテスト」でグランプリと金賞を受賞した論文や、GHPの導入を後押しするリース活用の手法なども公開を予定する。
令和2年7月豪雨、被害甚大も全貌見えず
水没の人吉は土砂かき出しに追われ
JR人吉駅近く。街並みは濁流で一変した
(人吉市、8日午後1時半。熊本県協提供)
7月豪雨
被害甚大も全貌見えず
水没の人吉 土砂かき出しに追われ
7月3日から熊本県を中心に九州、中部地方など広い地域で集中豪雨が発生し、LPガス販売事業者や消費先で被害が出ている。特に被害が大きかった九州地方では通信網が途絶するなど被災地と連絡がつかず、交通網も寸断している状況下、各県のLPガス協会も被害をまとめきれていない。全貌把握はまだ先になりそうだ。
首都圏版
- ミライフの需要創造コンテスト、通年実施で大きな成果
- 神奈川県協川崎北支部、自民市議団に体育館へのGHP設置を要望
- TOKAI、中部のLPガス強化へ春日井市と四日市市に新営業拠点
地方版
- 北海道=道協の講習・試験が再開 検定会場はコロナ対策を徹底
- 北海道=北海道エア・ウォーター、電力小売りに本格参入 今年度2万件獲得目指す
- 東北=東邦岩手、1号認定で拠点再編 緊急時対応のエリア拡大生かす
中部=マルヰ(加賀市)、「こども食堂でんき」開始
電気代で子ども食堂を応援
電気代の支払いで子ども食堂を応援できる
新プラン
「子ども食堂でんき」
マルヰ 地域支援の第3弾
マルヰ(本社・加賀市、小新吉彦社長)は6月23日から新電力サービス「まるいでんき」の新プラン「子ども食堂でんき」の受付を開始した。現在利用中の電気契約を同プランに切り替えることで、 月々の電気料金の一部が石川県内の子ども食堂の活動資金に活用される。
近畿・四国=鳴門ガス、倉庫とジムの複合施設を竣工
BCP強化と社員の健康増進へ
トレーニングジムにはサンドバッグを用意。社員の健康管理を図る 空調はGHP。電源自立型20馬力機と8馬力機を設置した
倉庫とジム複合施設
BCP強化 社員の健康増進
鳴門ガス
鳴門ガス(本社・鳴門市、中岸雅夫社長)は5月27日、鳴門市のなるとソフトノミックスパークに「DRB Space Noah」を竣工した。災害時の避難場所を確保するとともに、健康経営の一環で社員の健康増進を図る。取り組みはリクルート活動などでも訴求し、優秀な人材の獲得につなげたい考え。
中国=協同ガス(福山市)、容器流出防止対策を実施
鎖で固定・ネットで全体を囲う
協同ガス
容器流出防止対策を実施
支柱・鎖で固定 ネットで全体囲う
協同ガス(本社・福山市、佐藤宏社長)は本社敷地内にある充填所と容器置き場で容器流出防止対策工事を実施、6月上旬から運用している。同所は福山港にも近い海抜ゼロメートル地帯で、福山市の洪水・津波ハザードマップでも冠水危険地域となっていることから、工事に踏み切った。
- 九州=ENEOSグローブエナジー九州支社、「戦略リーダー塾」をWeb開催
- 九州=<地元企業の底力>三又プロパン(大川市)、顧客の困りごと解決
住設・新技術
- 中国工業、可搬型発電機の販売開始 災害対応・事業継続を支援
- 大阪ガス、シャープと連携でガス機器をスマホアプリで操作可能に
特集記事 <ウォーター特集>
TOKAI、アクア標準化へ
リターナブルとワンウェーの両輪を提供
アクア標準化へ TOKAI
リターナブル/ワンウエー
適材を適所に提供
宅配水業界は新型コロナウイルスのパンデミックでフォローとアゲンスト双方の風を受けた。緊急事態宣言を受けセールスプロモーション(SP)活動が停滞した一方、テレワークが広がりユーザーの単位消費量が増加した。さらに食料などの買い占めによる品不足を経て、備蓄水の役割も発揮するウオーターサーバーのニーズが高まっている。業界各社が物流コスト高騰への対応に苦慮するなか、コロナ後を見据えた戦線をどう勝ち抜くかで優勝劣敗が決まる可能性も出てきた。静岡でリターナブル、全国区でワンウエーの両輪を駆使してアクア事業を展開するTOKAI(本社・静岡市、小栗勝男社長)は、TOKAIグループが掲げるTLC(トータル・ライフ・コンシェルジュ)構想の実現に向けクロスセル(複数取引)を一層拡大させる。ガス、電気、通信、CATVなどグループの複層的な事業・サービスと併せてアクアを中軸商材として提案し、標準化を進める方針だ。
市場動向と今後の展望
宅配水=20年需要1620億円に伸長予測 コロナ禍で戦略見直しが急務
浄水器=都市や集合住宅で定着 POEなど機種も豊富に
有力各社の商品戦略
ロックス=設置フリーやボトル接続型 操作しやすく低廉
両元産業=サーバー解体処理は月最2.4万台 完全リサイクルを推進
矢崎エナジーシステム=ワンウェーやリターナブルで事業者ニーズに対応
パーパス=純国産サーバー累計30万台突破 機能・品質向上へ余念なく
ゼンケン=レンタル浄水器はLPガスとシナジー 継続率95%の優良品
サイサン=4水源地から全国へ 拠点拡大でセット販売に力
AQライフ=新規獲得を総合支援 商品・営業・集客力底上げ
ウォーターネット=エリア別に切磋琢磨 加盟店、地域貢献意識高く
アクアクララ=コロナ感染予防で「日本の家族を応援します」キャンペーン展開
トーエル=長野大町第4工場を建設 国内外の需要増に対応