プロパン・ブタンニュース

総合面

第1四半期 コロナ禍もLPガス堅調

巣ごもりで家庭用は増加

上場企業の2021年3月期第1四半期決算(4〜6月)の発表が進み、主なLPガス関連企業の決算も開示された。新型コロナウイルスの流行の影響で世界経済はリーマン・ショック級の景気後退、国内でも経済活動が停滞しているため、不需要期に当たる第1四半期ではあるが、主要各社の業績に関心が集まっている。LPガス関連の上場企業の場合、産業ガスや石油など他事業が売り上げの多くを占めるケースがあるものの、売り上げでLPガス事業の占める割合が多いミツウロコグループホールディングス、シナネンホールディングス、TOKAIホールディングスが減収増益、ニチガスは増収増益とコロナ禍でも堅調な業績となった。(2面に関連記事)

  • エア・ウォーター、地域事業会社8社を3社に統合し経営資源を集約へ
  • KHK、25年目のバルク検査は想定より腐食少なく合理化を検討
<平成、そして新時代へ>北海道エナジティック・鉢呂喜一社長

安全・安心を合言葉に

北海道エナジティック・鉢呂喜一社長

名実ともに北海道市場を代表するリーダー。「安全・安心」を標榜し、顧客第一主義を貫く姿勢は不変だ。北海道は現状、人口減、過疎化と喫緊の課題を抱えるからこそ、鉢呂喜一社長の指導力に期待を込め、北海道LPガス協会の会長に推されたのもうなずける。そんなリーダーの素顔を伺った。

首都圏版

  • 長野県協佐久支部、親子防災教室で実践的な活用法伝授 火起こしや発電機を体験
  • 船井総研が9月にウェブセミナー リフォーム事業参入4社の成功例を紹介
役立ち情報満載

YouTube「GHPコンソーシアムチャンネル」

動画配信サイトYouTubeのGHPコンソーシアムチャンネルでは、GHPメーカー各社がプレゼンテーション動画を公開している。

アイシン精機は新製品「エグゼアⅢ」の技術開発のポイントやレジリエンス対応機「エクセルプラス」の特徴を紹介し、ダイキン工業は体育館空調に省エネ対策や停電対策に効果を発揮する空調システムを提案している。パナソニック産機システムズは新機種「Uシリーズ」を紹介。新たに30馬力を加えた3WAYマルチ(冷暖同時運転)の特徴などを説明し、ヤンマーエネルステムも、LPガスと親和性が高いハイパワープラスと、高効率化やコンパクト化を実現したエグゼアⅢをPRしている。

地方版

  • 北海道=北海道特集2020
  • 東北=<新社長に聞く>ミライフ東日本・小松良則氏=建物維持管理を次の柱に
東北=仙台市ガス事業民営化 コロナ禍も遅延なく

予定通り9月公募開始

仙台市の郡和子市長は5日の記者会見で、市ガス事業の事業継承者の公募を早ければ9月から行うと明らかにした。市議会などから、新型コロナウイルスの影響で経済状況が厳しくなっているなかでの公募は避けるべきだと声が上がっていたが、ガス事業民営化推進委員会(橘川武郎委員長)は4日、「民営化を遅れることなく前に進めることが必要」との意見を公表した。スケジュール通りに進めば来年5月に優先交渉権者が決まり、当初計画通り2022年度に事業譲渡する。

  • 中部=笠原商事、熱中症とコロナ対策でドライミスト装置を導入
  • 近畿・四国=<なにわ短信>事務所裏にピザ窯
近畿・四国=伊丹産業、教習所で配送員訓練 

運転技術を向上 緊急対応力も

㊤容器からのガス漏れ時応急対応訓練㊦近畿各地から24人が受講した

伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋一郎社長)は7月31日、伊丹市の阪神自動車学院でLPガス配送員を対象に運転技術と緊急対応講習会を開いた。配送業務の労働安全衛生を確保する観点から10年以上、継続実施している講習で、今年は近畿の各拠点から24人が受講した。

講習は、自動車学校の教習指導員と伊丹産業の保安、安全衛生の責任者が務めた。受講者は30分間の運転適正検査を受けた後、配送車両に乗って教習コースを走行した。教習指導員が助手席に同乗し、車両に作用する自然の力を習得。交差点の進入、コーナリング、危険回避などの運転動作を確認するとともに、本人が気づいていない癖などの指摘と修正指導を受けた。
緊急対応実習は、車両への容器積載訓練と容器からのガス漏れ時応急対応訓練を実施。ガス漏れ応急対応は、紙粘土をLPガス容器のバルブキャップの開口部に押し当てゴムチューブで巻きつけて漏洩を防ぐ処置を行った。

  • 中国=食協、コロナ禍も価値訴求へ販促キックオフ
  • 中国=岩谷山陰が補助金説明会 福祉施設や自治体担当者に災対機器を説明
九州=佐賀エコア会、苦境の飲食店を応援

ミニコミ誌で特集 特典企画も

㊤坂本和久会長(左)と坂本充キャンペーン委員長 ㊦取材・編集作業が進む「炎」特別号

エコアの系列組織、佐賀エコア会(坂本和久会長)は、会員販売店が地域の飲食店などに取材して顧客に紹介する冊子を発行する取り組みを始めた。コロナ禍で飲食店が苦境に立たされるなか、LPガス事業者として地域に貢献したい思いから企画を立ち上げた。
佐賀エコア会は顧客向け情報誌「炎」を年4回発行しており、今回は特別号として発行する。ガス機器の情報などは一切掲載せず、飲食店や宿泊施設など、会員が供給する店舗を中心に紙面を構成、飲食店などへ直接取材し記事を作成する。冊子には応募はがきを付け、掲載店舗を2件以上利用した顧客に5千円分の商品券を100人に進呈するスタンプラリーも実施する。

 

住設・新技術

  • 岩谷産業、アウトドア用にW風防ユニット搭載の「カセットフー」発売
  • 「街の電気店が大繁盛」テレビ東京がコスモスベリーズを紹介
  • 新コスモス電機、ソフトバンク子会社と連携で警報器に見守り機能

<北海道特集2020>

分散型エネ、地域強靭化に貢献

  • 三光(網走市)=新社屋に100人収容の避難所機能 補助金活用し今秋完成へ

三光(本社・網走市、鴻巣直樹社長)の新社屋が10月末に完成する。新たな社屋は災害対応バルクをはじめ非常用発電機、電源自立型GHPを装備し、災害時には近隣住民に避難所として開放する計画だ。昨年は地場の金融機関をLPガス熱源で災害対応仕様にするなど、北海道北東部・オホーツクエリアの強靭化へ一肌脱ぐ鴻巣社長に焦点を当てる。

有力事業者/わが社の戦略

  • エネサンス北海道=リフォーム提案で宅内快適に ガス厨房機器の普及目指す
  • 北ガスジェネックス=技能継承へ「北ガスジェネックスアカデミー」開講
  • 北海道エナジティック=LPガスの特性訴求 質の高い暮らし提供
  • 日通商事札幌支店=LPWA設置完了で新サービスを開始
  • 岩谷産業エネルギー北海道支社=新常態下も情報ツールで拡大
  • 伊藤忠エネクスHL北海道=顧客起点に業務改革 ハイブリッド営業を深化

  • 岩田徹・北ガスジェネックス供給管理部長

「こだわり」続け34年 どんな仕事も高水準に

一貫して「こだわり」続けてきた。業界歴は34年目を数えるが、この間、病気で倒れるなど長期入院を余儀なくされ一線から離れる経験もした。それでも腐らず、愚直に自分にとってのこだわりを求め続けた。それが岩田徹・北ガスジェネックス供給管理部長という北海道を代表する保安の専門家を形成している。

  • LPガス業者大相撲番付2020年札幌場所

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