プロパン・ブタンニュース 3395号
総合面
- 全L協保安委員会、5年計画で「LPガス安心サービス運動(仮称)」展開へ
- 石油需要は20年後から減少も電力消費は拡大(エネ研展望)
首都圏版
- 東大和市、中学全5校の体育館にLPガスGHPと発電機を導入 4日から稼働開始
- 東京ヴェルディとニチガスが「ヴェルディガスでんき」の受け付け始める
- トーエル、横浜市都筑警察署と災害時に飲料水を供給する協定結ぶ
地方版
- 北海道=新ひだか町、移動電源車も活用し避難所の開設と運営訓練を実施
- 東北=山形ガス、お勧め商品を社員が動画でPRなどウェブ活用のセール展開
- 中部=上野ガス、紙面・ウェブで商品訴求の「ロングラン展示会」開催中
- 近畿・四国=甲賀協同ガス、キャンペーンで衣類乾燥機181台販売 電化住宅にも
- 中国=山陰酸素、米子市に発電機寄贈 公民館に設置で地域防災に貢献
- 九州=九州ブロック協、全行事を来年度に移行へ 21年新春賀詞交歓会は中止に
- 九州=LPガス事故、19年は7件増の32件 他工事起因が増加
住設・新技術版
- ノーリツ・腹巻社長、〝勘定と感情〟で改革 利益生む生産・販売へ
- コスモスベリーズ、ECサイト開設を検討 ローカル価値の共創目指す
- 新コスモス電機、YouTubeに公式チャンネル開設
- 「台所・お風呂川柳」入賞作決定 心温まる作品揃う
GHPとコジェネ版
- 愛知県東郷町の「ららぽーと」にアイシン製GHP219台
- 学校空調で体育館設置率は9% 普通教室は93%に
- 4~9月期GHP出荷、35%減の1万3375台 学校特需反動とコロナが影響
- ヤンマーグローバルCS、顧客満足度向上の拠点ヤンマーシナジースクエアが稼働
- ダイキン、コロナ対策に対応で換気商品を新たな柱に
- 営業ノウハウの共有を! GHP論文コンテスト入賞3作品の要旨
特集<中部地区需要創造特集>
変化する事業環境見据え新戦略を
コロナ新常態に適応し次の飛躍へ
全く予期しなかった年初からのコロナウイルス感染拡大と非常事態の長期化によって、今年はこれまでLPガス事業者が取り組んできた営業活動、顧客との接点活動に支障を来たすことになった。外出自粛などによる巣ごもり需要で一般向けのガス供給が増加する恩恵に与かる側面もあるが、工業用需要や機器販売など他分野で苦戦する姿も見られる。この事態がいつ収束するか先行きが見通せないいま、求められるのはコロナ禍が招いた新常態への適応である。どのような環境下にあっても、企業が成長戦略を描くためには、需要の開拓と拡大が最大のテーマだ。中部地区のLPガス事業者の中には、これまでの営業努力や種をまいてきた新規事業が実を結び、コロナ禍の新たな時代にあって実績を上げている企業も存在する。さらに新常態への対応、または収束後を見越した営業・顧客接点活動を通じて、需要拡大へ各社が努力を続けている。コロナ禍にあっても目指すべき方向性を明確に定めて、新たな飛躍へ向け歩み続ける企業の事例を紹介する。
- 上野ガス=GHPや燃転の継続提案が成果生む
- 関西プロパン瓦斯、リフォームが認知度高まり軌道に デイサービスも好評
- 新日本ガス=ウェブで発信力強化 LINEやYouTubeで有益情報を提供
- 郡上ガス=新形式で展示会 新事業展開でサ高住へも進出
- 三谷産業イー・シー=リフォーム事業に重点 アパート経営でノウハウ蓄積
特集<日通商事「IoT-R」で業務改善>
直売先設置目標を達成 CS向上・収益拡大へ
日通商事(本社・東京、竹津久雄社長)はグループ販社の集中監視システムの全戸設置を目標に掲げ、未設置顧客であった約10万戸に東洋計器(同・松本市、土田泰秀社長)が開発したLPWA技術対応のガスメーター用送信端末「IoT―R」の設置を完了した。LPガス業界でいち早くIoT―Rの先進性に着目し、検針省人化や保安高度化、顧客サービス拡充の切り札として、一昨年10 月からグループを挙げ設置を推し進めてきた。LPガススマート化のパイオニアはIoT―Rにどのような可能性を見いだし将来のビジネスモデルを切り開くのか。これまでの取り組みを振り返るとともに、IoT―R普及の意義を本郷厚執行役員LPガス部担当兼LPガス部長に聞いた。
自動検針化はコロナ禍で威力発揮
LPガス部長・本郷厚氏、革新的端末を先行普及で販売店にノウハウ提供
当社は、東洋計器が開発したLPWA方式によるLPガスメーター通信端末「IoT―R」をLPガス業界に先駆けて採用し、今年3月末にグループ販社の全戸への設置を完了した。現在、新規顧客先への設置にも注力しており、全戸設置の維持を営業所単位で継続させている。全戸設置により検針省人化と保安高度化を達成し、働き方改革を推進するだけでなく、先行設置により得られた豊富な知見を卸事業者として販売店の皆さまに提供することで「日通プロパン」グループ全体の繁栄を追求する。
特集<警報器工業会 新リメイク運動総仕上げ>
設置=当たり前の文化築く 目標達成へ各県が切磋琢磨
ガス警報器工業会(橋良典会長)は、2018~20年度の3カ年計画で新たなガス警報器設置・交換運動「リメイク運動」を展開している。ガス警報器の設置率向上によりガス事故の減少に寄与することを目的に「やっぱりすすめて良かったガス警報器 更なる普及を目指します」をスローガンとして掲げた。LPガス用警報器については全国LPガス協会主催のLPガス快適生活向上運動と連動し、都道府県LPガス協会などの協力の下、粘り強く取り組みを進めている。10月22日に東京・一ツ橋の如水会館で開かれたLPガス消費者保安推進大会(経済産業省、LPガス安全委員会共催)では、19年度に「実質設置率」「向上率」「期限切れ一掃率」「業務用換気警報器(CO警報器を含む)設置率」の4部門で高いポイント数を上げた地域の都道府県協会を表彰した。本特集はリメイク運動の4部門で上位に輝いた都道府県協会の取り組みに光を当てることで、ガス事故ゼロを目指し〝付けていて当たり前〟の文化構築にたゆみない努力を続けるガス警報器設置・交換運動の最前線をクローズアップする。