石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

三菱ケミカル・・・TPV、低圧縮永久歪みの新銘柄 業界最高水準を実現

自動車部品や建材向けに展開

三菱ケミカルは、架橋型オレフィン系エラストマー(TPV)で業界最高レベルの低圧縮永久歪み性を持つ新グレードを開発した。自動車部品や建材向けなどに展開する。このほか、電線被覆材に使うオレフィン系の熱可塑性エラストマー(TPE)で難燃性と耐熱性を高いレベルで両立する新グレードを開発しており、TPEの高機能化を推進する。

  • アクリル酸エステル・・・需給ひっ迫し市況反騰 需給回復、トラブルや定修で
  • カネカ・田中稔社長・・・中期計画、先端・新規事業を拡大 バイオ医薬など重点投資
  • 東レ・日覺昭廣社長・・・世界的課題解決に全力 ABSなど投資効果発揮へ
  • 石油化学工業協会・和賀昌之会長・・・安定供給を維持「国内出荷落ち着き」
  • AGC・・・横浜の新研究棟オープン 外部との協創空間「AO」
  • 石油化学工業協会・・・10月の石化製品生産実績

<特集>技術の深化で広 がる可能性〜ス ーパーエンプラ 〈上〉(2〜3面)

主要メーカーの現状と戦略

  • コロナ禍 需要停滞も市場広がる
  • 5GやCASE 成長領域取り込みを

スーパーエンプラは、最終製品の高度化・多機能化への技術革新が加速するなか、それを高い機能で支える素材として自動車、電気・電子をはじめ、幅広い分野で市場を広げてきている。また、金属を代替する軽量化素材としてだけでなく、市場ニーズの多様化やポリマーと周辺技術の深化により新たな可能性も広がってきた。日本の化学企業が高い存在感を発揮している素材でもあり、ビジネスチャンスを世界で取り込んでいきたい。

住友化学 LCP/PES

  • LCP/機能生かし用途拡大 5G関連、成長見据え開発強化
  • PES/分離膜を世界展開 航空機用低迷、ペレット用は採用進む

三菱ガス化学 熱可塑性PI

  • 熱可塑性PI/24年上市 初年度100㌧販売目指す 高Tg・成形性、国内外で認知度向上

三井化学 PI/PCTなど

  • PI/モビリティ拡大へグループ連携 TPI、中国の拡販体制強化
  • PA6T/機能高め用途拡大 PCT、照明や車両用に力

上野製薬 LCP

  • LCP/製品開発 原料一貫の強み発揮 アロイ、年内から採用本格化

宇部興産 PI

  • PI/積極増産で成長加速 ワニス、フレキOLEDが牽引

クレハ PPS/PVDF

  • PPS/いわきの5000㌧増設完成 競争力強化、新プロセス開発中
  • PVDF/中国投資を来春決定 車載LiB向け、存在感高める

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宇部興産・・・コンポジット事業、PA軸に世界で拡大

基盤強化へ戦列拡充

宇部興産はナイロン樹脂(PA)を中心としたコンポジット事業の世界展開を加速させる。日本、タイ、欧州、北米に確保した自社コンパウンド拠点に委託先を加えた拠点全体で供給体制を最適化し、電動化や軽量化に取り組む自動車関連企業などをグローバルに支援して事業拡大につなげる。コンポジット事業としての競争力を高めるため、付加価値化に向けた技術向上やPA以外のポリマー活用など基盤強化にも積極的に取り組む。

  • DICとエフピコ・・・PS容器を完全循環 実証設備22年稼働
  • 住友化学・・・次世代事業創出へ米VBCに新組織
  • 東レ・・・LiBセパレーター、高容量で安全に アラミド系無孔層で
  • 宇部興産・・・11月CPL 90㌦髙の1240㌦
  • JSP・・・EPPシートコア材 日本車の前部座席に
  • 信越ポリマー・・・車載入力デバイス インドで増産計画再開
  • PETボトルリサイクル率・・・前年度から1.2㌽上昇 85.8%に
  • 石油化学工業協会・・・10月の汎用4樹脂の出荷実績
  • 日本カーバイド工業・・・機能性フィルム増設
  • タキロンシーアイ・・・半導体設備向け塩ビシート増設
  • 三菱ケミカル・・・事業10部門を5ドメインに 来年4月
  • 三菱ケミカル・・・MMAとMAA 経費増で値上げ

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