プロパン・ブタンニュース

総合面

水害時などの容器流出対策で固定方法の機能化重要

LPガス小委 具体策を基準に反映

容器流出対策
固定方法の機能化重要
LPガス小委 具体策を基準に反映

経済産業省ガス安全室は11日、産業構造審議会LPガス小委員会(委員長=大谷英雄・横浜国立大学教授)の第13回会合を開き、今年度、水害時の容器流出防止対策について関係団体と検討した結果を報告した。容器を固定する鎖やベルトの機能化が重要と指摘し、外れにくい固定金具の使用や張力を発揮する結び方などを対策の方向性として提唱。具体的な対策措置はLPガス法例示基準や災害対応マニュアルに反映させる。

  • 郡山事故は腐食白管から漏洩か 経産省が安全委員会で報告
  • スペース蛍の設置が10月末で52万件 開発外資が公表
  • 東京ガス、ソフトウエアや洋上風力など再エネ投資を加速
<トップインタビュー>東上ガス・角田信義社長

顧客に寄り添う企業に

トップインタビュー
東上ガス 角田信義社長

角田信義氏は6月25日に東上ガス社長に就任した。東上ガスは完全子会社に山二ガス、都市ガスの大東ガスを擁し、埼玉西部を中心に首都圏で存在感を示している。コロナ禍の影響で社会が大きく変化するなか、どのような戦略でエネルギーの自由化を勝ち残るのか。方針や戦略を聞いた。

家畜ふん尿でLPガス

古河電工が北海道大学と技術開発

LPガス
家畜ふん尿で生成
古河電工 北大と技術開発

古河電気工業(本社・東京、小林敬一社長)は2日、北海道大学との共同研究で金属触媒の固定技術を応用したバイオガスのLPガス変換技術の開発に成功したと発表した。家畜のふん尿から得られる二酸化炭素とメタンからLPガスを生成することで、一般家庭や畜産業の現場に加え災害時用のエネルギーとしての使用が期待される。

首都圏版

サイサン、徳島市に営業所開設

LPガス事業で四国進出

徳島市に営業所開設
サイサン LPガスで四国進出

サイサン(本社・さいたま市、川本武彦社長)は1日、徳島市に四国支店徳島営業所(福西光所長)を開設し、LPガス事業では四国に初めて進出した。ガスワングループとしては2019年1月に坊っちゃん電力(本社・松山市)をグループに迎え入れている。既に「エネワンでんき」や「ウォーターワン」の代理店、特約店を通じた顧客が相当数おり、四国の電力顧客はサイサンと坊っちゃん電力合わせて1万件を超えている。

  • 関東アストモス会、業務合理化へ研修会 オンラインも併用で
  • 栄自動車が八潮市のタクシー会社へLPG併燃車を納入

地方版

北海道=「マイクロバブルバスユニット」の認知度が上昇

リンナイ北海道 地道に実演PR

9月から本格的に始めた実演会は好評で、採用が即決するケースも

「マイクロバブルバスユニット」
市場認知度が上昇
リンナイ北海道 地道に実演PR

リンナイが4月に販売を開始した「マイクロバブルバスユニット」が北海道市場で急速に認知度を高め始めた。コロナ禍で思うような施策を打てないなか、北海道支店(遠山順也支店長)が9月以降、札幌圏を中心に実演会を開催し地道にPRしたことが奏功している。

  • 北海道=オカモト(帯広市)、「0円でんき」を全国7エリアに拡大
東北=東北電力、来年3月にエコキュートなどの深夜機器割引を終了

「エコ替え」促進

深夜機器割引を終了
東北電力、来年3月 「エコ替え」促進

東北電力は深夜電力を利用するエコキュートや蓄熱式暖房機を使用している世帯に適用していた「深夜機器割引」を来年3月末で終了する。10~11月に対象世帯にダイレクトメール(DM)で連絡した。対象世帯は来年4月以降、使用する機器によって異なるが電気代が年間5千~数万円高くなる。

  • 中部=マツザワ瓦店の倉庫をLPガス化 名古屋市指定の緊急避難所に
  • 中部=石川商事(三重県川越町)、中電通信網を活用した自動検針を来夏から本格運用
近畿・四国=エネクスHL四国、奈半利・室戸に拠点追加

高知県東のシェア4割に

㊤奈半利LPGセンターは高知県東部で唯一の中核充填所 ㊦室戸営業所と開所式出席者

高知県東シェア4割に
エネクスHL四国 奈半利・室戸に拠点追加

伊藤忠エネクスホームライフ四国(本社・松山市、吉山彰二社長)は1日、高知エネルギー(同・高知市、公文秀明社長)から高知県東部、奈半利の充填所と室戸営業所を譲り受けた。災害時のリスクや労務管理の観点から企業に加え人的な信頼関係を通じ合意に至った。これで県東部でのHL四国の市場占有率は約4割に高まった。地域密着を基本に安心・安全で安定したエネルギー供給を目指す。

  • 中国=島根県協松江、歳末特別警戒に参加 松江警察署と見守り活動の出動式
  • 九州=地域とともに半世紀 コミュニティーガス協会九州支部が50周年式典

住設・新技術

アイシン精機、30年度メドにL&Eカンパニー事業部

売上高1000億円目指す

アイシン精機(本社・刈谷市、伊勢清貴社長)は3日、エネルギー事業説明会をオンラインで開き、尾畑悦治L&EカンパニープレジデントがL&Eカンパニー事業部の今後の方向性について発表した。現状550億円規模の事業売上高を2030年度に倍増させる計画で、エネファームやGHPなど主力商品の販売に力を注ぎ早期の1千億円到達を目指す。

  • NTTテレコン、EV充電器向け自動検針システム提供
  • タカギ、洗浄力と節水性両立の洗面用水栓「キレイスト」発売

<特集>中国地区LPG車特集

  • 中国地区LPG車特集
    自動車用LPガス需要は減少傾向が続いている。タクシーの減車やLPG車からガソリンハイブリッド車への転換に加え、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が需要減に拍車をかけている。こうしたなか、全国LPガス協会は今年から「自立型LPガススタンド認定制度」をスタートした。停電時に操業可能な発電機を保有するなど、災害時の事業継続が可能なスタンドを認定し、地域交通機関の維持や自動車用燃料としてのLPガスの社会的信用を高めるのが狙いだ。政府の国土強靭化計画でも「輸送用燃料の極端なガソリン依存からの脱却」が掲げられており、LPG車が地方公共団体の災害対策や企業のBCP対策に貢献するクルマとして注目されている。中国地方の普及の現状とオートガス販売事業者の先進的取り組みを紹介する。
  • 岡山ガスエネルギー(岡山市)=自立型LPガススタンド認定取得 地域に安全安心
  • 大野石油店(広島市)=発電機でBCP対策 豪雨被災の経験踏まえ導入
  • LPG車大相撲番付2020年広島場所

2020年版 LPガス中核充填所マップ

<ご案内>
本紙/プロパン・ブタンニュースは、読者サービスの一環で「全国マップ」を不定期で発行しています。第12弾は2015年4月27日号の初回に取り上げた「中核充填所」編の改訂版です。この6年の間、統廃合や新設などで変更が出ています。全国の中核充填所344カ所を日本地図(東日本/西日本)に落とし込み、中核充填所の位置を分かりやすく表示しました。社内掲示や関係機関に配布するなどでご活用下さい。
今週号と一緒に無料でお届けします。※体裁 幅74㎝ 縦102㎝ 両面カラー
別途、必要な場合は1部756円( 税込み、送料別)でご提供します。(ご購入はこちらから)
石油化学新聞社

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