石油化学新聞 5230号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 出光興産・・・SPS 繊維、フィルムに本腰 特徴生かした領域へ
- JSR・・・新経営方針、24年度ROE10%超へ 石化は構造改革推進
- ユニチカ・・・放熱PA、中・台中心に海外へ LED周りで拡大
- 三菱ケミカル・・・合成エタノール 22年2月で撤退
- BASFなど3社・・・電熱式クラッカー共同開発で合意
- CPL・・・20年度平均スプレッド トン761㌦と過去最少
デジタル化で活躍の場を広げる化学技術/主要企業のエレクトロニクス関連事業〈下〉
化学産業の主要市場の一つであるエレクトロニクス分野は市場の高度化、多様化が進むなか、各社が蓄積した技術力を駆使した製品を投入することで、市場の発展とともに領域を広げている。コロナ禍で一時的に停滞した製品もあったが、テレワークが広がるなか、コロナ禍がデジタル化の進展を加速させるかたちとなり、半導体やディスプレイ関連を中心とした多くの製品が市場を伸ばしている。5G(次世代移動通信システム)や自動車の電動化、電装化といった成長分野も立ち上がってきており、さらに活躍の場は広がる方向だ。
三井化学
機能性ポリマー 各製品で増産体制
開発も強化 付加価値領域に軸足
日本化薬
マレイミド樹脂など 高周波回路基板に力
半導体関連 ポートフォリオ強化
ダイセル
スマートSBU 3事業でニーズ実現
センシング レンズ、デバイスへ
デンカ
放熱材料 電動車向け積極拡大
5G関連 新素材も開発加速
JNC
高速通信分野で新展開
非ディスプレイ機能性液晶 応用領域が進化
丸善石油化学
EUV用ポリマー 22年の量産検討
販社防止膜向けなど 周辺材料も成長
昭和電工
FMG 年7~8%成長目指す
光硬化・剥離・透明などの機能 材料設計で付与
東ソー
CVD材料 半導体向け事業化へ
多様な金属錯体を開発
ユニチカ
樹脂事業 独自製品で世界へ展開
PAR、PA10T 市場広げ新系列を
東亞合成
機能性接着剤 高岡に専用工場完成
瞬間接着剤 電材用新製品を投入
東レ
ニーズを迅速に製品化
5G向けPIや有機EL材など「ザ・ワン戦略」推進
トクヤマ
窒化ケイ素 独自技術で優位性
事業化センター 9月にも量産開始
三菱ケミカル
半導体材料 技術獲得で提案力強化
ディスプレイ材 増産投資を検討
ENEOS
機能材開発 脂環式材料技術を駆使
高耐熱・高透明・低誘電など差別化機能アピール
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 荒川化学工業・・・製紙薬品、ベトナムで第2期 段ボール向け増大
- 三菱ケミカル・・・知財戦略を強化 中国の特許侵害で勝訴
- DIC・・・藻類培養 ベンチャーと提携 ヘルスケア拡大
- 日本ゼオン・・・水島工場 合成香料を3割増強
- オリン・・・エポキシ、舗装補修向け拡大 韓国は現地生産奏功
- 東洋エンジニアリング・・・DXに280億円投資 5ヵ年中期経営計画
- ENEOSイノベーションパートナーズ・・・クレジット取得500万㌧を目標に
- 帝人フロンティア・・・インド販社4月開業
- 横河ソリューションサービス・・・新社長に八橋弘昌氏
- ビスフェノールA(BPA)・・・価格4倍に アジアで1年
- 経済産業省・・・エチレン用輸入ナフサ 2月は3万5882円
- 経済産業省・・・1月エチレン換算輸出 19万9500トンに増加
- 化学製品値上げ
・JSP・・・EPSを25円
・日鉄ケミカル&マテリアル・・・BPAを50円以上
・宇部興産・・・PA66を115円
・住化ポリカーボネート・・・PCとPBTアロイ
・三菱ケミカル・・・MMAとMAA。EG類を14円以上
・日本触媒・・・BAとHA20円以上。SAPを15円以上
・三洋化成工業・・・PPGとPOP
・クラレ・・・人工皮革を10~25%。活性炭と関連品
・クラレとクラレトレーディング・・・PMMA板を20%
・東レ・・・合繊と不織布
・住友化学・・・EVAエマルジョン
・タキロンシーアイ・・・PC製品を15%
・DICマテリアル・・・不飽和ポリエス
・DIC・・・顔料を50~100円。4月10日から可塑剤
・サンディック・・・OPSを28円以上
・積水化成品工業・・・EPSを4月から