石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

ポリプラスチックス・・・長繊維強化樹脂、ダイセルから事業継承

独自技術で拡大加速

「プラストロン」と通常の短繊維強化樹脂のペレット断面図

ポリプラスチックスは、長繊維強化熱可塑性樹脂「プラストロン」事業を今年度半ばまでに親会社のダイセルから継承し、新しい柱の候補として拡大を加速する方針だ。プラストロンは幅広い強化繊維と樹脂を使用した材料を揃え、高度化・多様化するニーズに対応できる体制にある。量産体制もダイセルの広畑工場(姫路市)に整備しており、材料の持つ特徴が発揮できるハイエンドな市場をエンプラの世界的大手として蓄積したノウハウと販売網で広げていく。

  • 東ソー・・・排水用重金属処理剤、中国展開を本格化 技術サービス拠点始動
  • ポリプラスチックス・・・POM、バイオ原料化に本腰 マレーシアで生産
  • 三菱ケミカル・・・CFRP車部品、イタリアで設備増設
  • 環境対策を加速するエフピコ 佐藤守正社長に聞く

新たな飛躍へ 全社一丸で〝共振〞
カーボンオフセットへ道筋
プラスチック食品容器の国内最大手であるエフピコが新たな挑戦に乗り出した。カーボンオフセットへの取り組み、DICとのケミカルリサイクルに関する協業などで環境対策を加速させる。食品容器業界の課題となっている環境保全に寄与する製品や取り組みを充実し、強みとする国内全土をカバーする生産・物流体制も一層強化することで新たな挑戦の原動力としていく。業界を取り巻く環境や今後の方針を佐藤守正社長に聞いた。

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「Vector(ベクトル)」化学企業トップは語る2021年版
今後の指針、業界分析に 好評発売中‼

石油化学新聞社は4月に新書籍「Vector(ベクトル)―化学関連企業トップは語る2021年版」を発売します。2021年版では、弊社の石油化学新聞・新年号で毎年行っている化学関連企業のトップインタビューを19〜21年の3年分収載。各社の企業紹介や研究開発部門トップのインタビューも併せて掲載しています。また、巻頭には19年ノーベル化学賞を受賞された旭化成の吉野彰名誉フェローの特別インタビューも掲載。内容の一層の充実を図っています。激動の時代に各社トップが何を考え、実行に移してきたのか。自社をどのように変え、導こうとしているのか。今後の事業活動の指針となることはもちろん業界動向の分析、社員研修、リクルート、学生の企業研究など幅広いシーンで活用していただけるものと考えております。

【体裁・価格】A4判約270㌻・定価3300円(税込み、送料別)
【申し込み先】こちらから

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  • JNC・・・不織布原綿、差別化戦略を推進 バイオ品は年内試販
  • 大日本印刷・・・PPバリア包材販促 モノマテ化で環境対策訴求
  • 宇部エクシモ・・・電子材料、独自技術で成長分野へ 新材料も積極投入
  • 大倉工業・・・5G基板向け部材開発 今夏からサンプル供与
  • 宇部エクシモ・・・建築用足場材を開発 軽量・高強度生かし普及へ
  • 三井化学東セロ・・・半導体製造工程用テープ、台湾工場で倍増設
  • 日本金属・・・PEEK使用のキャピラリー管を開発
  • ランクセス・・・保護剤部門拡大に利器日本にもM&A効果
  • ユニチカトレーディングとシキボウ・・・繊維事業で連携
  • ランクセス・・・繊維強化PA6、オイルパンに採用
  • 経済産業省・・・ソーダ工業用塩需要見通し

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  • 環境・取引信用背景にブロックチェーン活用進む
  • CFRP・・・大型化、エポキシ需要も増加 風車用、世界で拡大
  • 経済産業省・・・20年末時点の主要石油化学製品の国内生産能力調査
  • 日本ソーダ工業会・・・2月のカセイソーダ出荷内訳
  • 日本化学繊維協会・・・2月の合成繊維生産・在庫量
  • 化学製品値上げ

・三菱ケミカル・・・C誘導品1日から。アセトンやBPA
・クラレ・・・水添エラストマー
・クラレフレックス・・・不織布を10~20%
・三菱エンジニアリングプラスチックス・・・PCを国内外で
・カネカ・・・樹脂改質剤20日から
・DIC・・・フェノール樹脂
・宇部興産・・・アンモニアなど
・ダウ・ケミカル日本・・・グリコールエーテル

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宇部エクシモ・・・ポリオレフィン繊維製品 新たな収益源に

極細複合品投入

宇部エクシモはポリオレフィン系の繊維製品を新しい収益源として積極的に拡大する。芯鞘構造の極細複合繊維「エアリモ」は、細くて強いとの顧客評価を受け今月から本格販売する。新開発の捲縮付きチョップドファイバーも好評を得たため、5~6月には産業用として市場投入する計画だ。ハイブリッド車(HV)の二次電池用セパレーターに使用される「シムテックス」も中国向けを中心とした需要増を見込む。各製品の需要動向を見極めながら、繊維製品の生産拠点である福島工場(郡山市)で増産体制を整える。

  • 日清紡ケミカル・・・今期36%増収へ 高橋郁夫社長に聞く

ウレタン製品、インフラ向け拡大
FCセパレーター、量産化へ投資
日清紡ホールディングスの化学品事業中核会社、日清紡ケミカルは燃料電池(FC)用カーボンセパレーター、断熱製品、機能化学品、カーボン材料の4事業を展開している。21年12月期の売上高は前期比36%増の130億円、営業利益は38%増の25億円と好調な業績を見込む。今後どのような成長戦略を描くのか。3月23日付で就任した高橋郁夫社長に施策などを聞いた。
―新社長としての抱負をお聞かせください。 化学製品の事業を取り巻く環境の変化のスピードが増している。漠然とした言い方になるが、やれることをやるのではなく、やるべきことにチャレンジし、変化を先取りする化学品事業を目指す。また「事業は人なり」との考えの下、全従業員が活気にあふれ、安心して仕事に励むことができる環境づくりにも取り組みたい。

  • 東レ・・・X線検出器の劣化抑止 東レが技術開発
  • 日本化薬・・・ポラテクノ事業、深圳に販売拠点
  • ポリプラスチックス・・・PPSコンパウンド、今秋から中国で生産
  • 日本ポリケム・・・海外PP複合材事業を日本ポリプロから移管
  • 日揮・・・海外の小型原子炉EPC事業に進出
  • 化学五輪・・・日本代表4人決定
  • 横河電機・・・ガス分析計 機能を強化
  • 三井化学・・・大阪工場、経済産業省の特定認定事業者に
  • ハイケム・・・生分解樹脂複合材で高六商事と業務提携

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