プロパン・ブタンニュース

総合面

アストモス・富士瓦斯・関電工

CNLPガスの発電機燃料活用で合意

アストモスエネルギー(本社・東京、小笠原剛社長)と富士瓦斯(同、津田維一社長)、関電工(同、仲摩俊男社長)は1日、アストモスが調達・輸入するカーボンニュートラル(CN)LPガスの活用に関する基本合意書を締結したことを明らかにした。
関電工は環境負荷低減に資する事業活動に取り組んでおり、メーカーと共同開発したLPガス発電機(発電出力3㌔㍗)の燃料としてCNLPガスを活用し、ユーザーに提案していく。

サイサン、ケニアにLPガス事業で参入 

来年度に現地法人設立へ

サイサン(本社・さいたま市、川本武彦社長)は11月、アフリカのケニア・ナイロビにサイサンアフリカ駐在員事務所を開設した。人口増などの成長が見込めるアフリカの各家庭にクリーン燃料のLPガスを供給する決意の下、市場参入に着手し、来年度には現地法人設立を予定する。

  • 11月CPが14年以来の高値に プロパン870ドル・ブタン830ドル
秋の叙勲、業界関係者にも栄誉 

瑞宝中綬章に市川祐三氏・旭日小綬章に小林正輔氏

政府は3日、2021年秋の勲章受章者(叙勲)を発令した。社会への長年の功績が讃えられたLPガス関係者も名を連ねた。
瑞宝中綬章に元経済産業省大臣官房審議官(地球環境問題担当)で高圧ガス保安協会会長も務めた市川祐三氏、旭日小綬章に元根室商工会議所会頭でヒシサン会長の小林正輔氏、旭日双光章に元栃木県LPガス協会会長で須山液化ガス社長の須山光男氏と、元和歌山県LPガス協会会長で福島商店社長の福島幹治氏、旭日単光章に元日南町商工会会長で雲越商店社長の天崎直幸氏がそれぞれ選ばれた。

首都圏版

全L協青年部がオンラインで代表者会議 

防災対策やコロナ禍の営業で意見交換

全国LPガス協会(秋元耕一郎会長)は2日、オンライン形式で2021年度青年部代表者会議を開いた。都道府県LPガス協会の青年部代表ら100人が参加し、災害対策やコロナ下の営業活動について意見交換した。吉田誠・全L協青年委員会委員長(広島県協会青年委員会委員長)は「業界には厳しい問題が山積している。会議を通じ未来を切り開くヒントを得られれば」と期待を寄せた。

  • ソマウッドと大石燃料、工務店に「太陽光とエコワン」のセット提案
  • 岩谷産業陸上部が予選をクリアし「クイーンズ駅伝」に進出
  • <首都圏各社 秋の商戦>
    新型コロナウイルスの影響で、秋の商戦は昨年から変化を見せている。対面と非対面を組み合わせたハイブリッドな営業はスタンダードになりつつあり、その有用性も認められてきているようだ。首都圏各社の工夫を取り上げ、今後の営業提案の指針を探る。
    ・エナキス(上田市)=ウェブや紙媒体を駆使 完全予約の相談会も
    ・シライシ(川口市)=リフォーム訴求に力 直売・卸セール展開
    ・ポラス(越谷市)=増改築ニーズを充足 受注見込み1億円超
    ・日東エネルギー(東京)=サイトで企画多彩に 新規顧客開拓も
    ・東彩ガス(越谷市)=電気セット割普及 3億円目指しVR展

地方版

北海道=道協空知60周年「LPガスを次世代へ」

70 周年に向け新たな一歩

北海道LPガス協会空知支部(北澤治雄支部長)は10月29日、岩見沢市の平安閣で創立60周年記念式典を開いた。関係者60人が出席するなか、北澤支部長は「最後の砦として輝かしい実績を積み上げたLPガスを必ず次の世代に引き継いでいきたい」と強調し、70周年に向け新たな一歩を踏み出した。
北澤支部長はあいさつで、創立からこれまでの足跡を振り返り、60年間、支部が発信し続けてきたLPガスの優位性が浸透していると強調。「安全・安心、そして環境性能の高いエネルギーとして認知されるようになった」と訴えた。
一方で、近年は「料金の透明化」「取引適正化」といった課題も突きつけられていると指摘し、消費者との相互理解を深めていかなければならないとした。

東北=若松ガス、本社ショールームを一新 コロナ後を快適安全に

リベンジ消費を後押し

リニューアルのイメージづくりに携わった渡部さん(右)。隣が小山社長

若 松ガス(本社・会津若松市、小山征弘社長)は本社屋の1階と2階に分かれていたショールームを1階にまとめ、より気軽に商品を見られるようにリニューアルした。1日のオープンセレモニーで小山社長は「『コロナ後の生活をより快適に安全に』がコンセプト。リベンジ消費を後押ししたい」と述べた。
 これまで本社屋1階に温水暖房やガス衣類乾燥機を体験できる「くらしの体験館」があり、2階にこんろなどのガス器具の機器展示室があった。くらしの体験館には靴を脱いで上がらなければならず、ガス器具を見るためには2階に上がらなければならなかった。来社した人がスムーズに器具や設備に触れられるよう、1階にショールーム機能をまとめた。2階には社員が執務する部屋もあるため、感染症拡大防止を考慮して、来社した人が立ち入れるエリアを1階だけに限定した方がいいとも考えた。

 

中部=上野ガス、ガス展を紙とウェブでロングラン開催

10 月 18 ~ 11 月 14 日 セット販売に力

上野ガス(本社・伊賀市、中井茂平社長)は10月18日~11月14日、本社管轄エリアで「2021紙面&WEBロングランガス展」を展開している。「毎日をちょっと楽しく快適に」をテーマに、ワンランク上の快適な生活を送ることでより一層ガスのファンになってもらおうとの趣旨で、セット販売に注力している。
同社はこれまでも、こんろとレンジフードの組み合わせ販売は実施してきたが、ビルトインこんろに限定していた。今回はテーブルこんろとのセットも行っている。
リンナイの衣類乾燥機「乾太くん」とのセット提案も推奨しており、ファンヒーターや風呂給湯器との組み合わせを案内している。風呂給湯器とリンナイのマイクロバブルバスユニット、浴室暖房乾燥機などのさまざまな組み合わせをラインアップした。
住設機器もシステムバスと給湯器、システムキッチンと床暖房などのセット企画を揃えた。いずれの製品も単品からセット購入まで展示会ならではの特別価格で提供している。

近畿・四国=大丸エナウィン、配送技能検定実施 

最優秀賞に滋賀支店・小倉隆志氏

大丸エナウィン(本社・大阪市、古野晃社長は10月27日、和泉市の大阪府立南大阪高等職業技術専門校で「配送技能検定」を行った。5拠点から7人が参加し、滋賀支店の小倉隆志氏が最優秀賞に輝いた。優秀賞は岡田剛氏(滋賀支店)、敢闘賞は椿本真弘氏(奈良営業所)が受賞した。関東支店はコロナ対策のため参加を自粛、自店内で実施した。
同社は配送品質や容器交換時点検の技術、顧客接点の向上を目指し、コンテスト形式で配送技能検定を行っている。今回はリニューアル後5回目、過去実績を加えると13回目の開催となった。

  • 近畿・四国=伊藤忠エネクスHL四国、請求書と検針票を1月から電子化へ
  • 中国=東伯ガス、紙上感謝祭で多彩な企画 「あごだしでんき」も提案
九州=りゅうせき、工場向けに省エネセミナー LPガスでエネ最適化

補助金活用も提案

りゅうせき、沖縄市、沖縄電力の「沖縄市ゼロカーボンシティ宣言」を紹介するENEOSグローブの島村剛史副部長

りゅうせき(本社・浦添市、當銘春夫社長)は10月15日、糸満市の社会福祉センターで省エネセミナーを開いた。工場の設備担当者など向けに、ガス空調システムによる電力使用量のピークカットや蒸気ボイラーの省エネ、補助金を活用した設備更新方法を提案した。DaigasエナジーとENEOSグローブが協賛、沖縄パナソニック特機と三浦工業が協力した。
島袋博文ガス販売事業部取締役兼事業部長は「脱炭素に向け低炭素から段階的にできることをやっていく。第6次エネルギー基本計画では省エネやレジリエンスの観点からもガスシステムの重要性が記載されている。災害バルクやGHPなど、LPガスを常用しながら災害対策ができる設備や事業を紹介したい」とあいさつした。

住設・新技術

パーパス、決済プラットフォームで「人・紙・金」レス実現

PayPay継続課金も

業界初の〝PayPay継続課金〟を提供

パーパス(本社・富士市、木裕三社長)は、AZスカイプラットフォームへの「決済プラットフォーム」について、SMS(ショートメッセージサービス)を活用し、人手と紙、完全キャッシュレスを実現するデジタル請求サービスを来年3月に開始する予定だ。年内には、業界初のPayPay継続課金の実装もスタートする。
デジタル請求サービスでは、請求のやり取りに開封率が高いSMSを活用し、顧客のスマートフォンにSMSで決済専用のURLを送信、顧客はそのリンク先から決済を行う。多彩な支払い手段から選択が可能で、払込票のペーパーレス化により、顧客は時間や場所を問わず好きな支払い方法を選べるなど利便性が向上。事業者にはSMSによる請求先送信から決済結果の通知までをワンストップで提供できるだけでなく、請求書や振込伝票の印刷代、郵送コストの削減、料金請求・収納業務のペーパーレス化が図られ、業務に人手と紙が介在しない体制が実現できるメリットがある。

  • パナソニック、「クラウド型自動検針・集中監視サービス」で新たに4メニューを提供
  • 富士工器、1月から容器・バルクを値上げ 鋼材高騰で

<コミュニティーガス特集>

コミュニティーガス(旧簡易ガス)事業は1970年4月の改正ガス事業法施行で公益事業に位置づけられ、2020年には事業開始・協会設立から50年を迎えた。祝賀行事は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け実施できなかった。しかし全国の7270地点群・約182万地点に上るコミュニティーガス団地の人びとの暮らしは連綿と続き、各事業者にとってガスの安定供給と設備の安全確保に終わりはない。約2年が経過する未曽有のコロナ禍だが、この間にワクチン接種が全国で進み、就労や教育の場でもリモートを併用しながら感染症と共存する新たな日常が定着しつつある。こうしたなか、日本コミュニティーガス協会(鴇田勝彦会長)は21年度を次のステップとなる重要な年度と位置づけ、政府が昨年度に宣言した2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとするカーボンニュートラル(CN)に対応する方針を決めた。協会は国際的なSDGs(持続可能な開発目標)を考慮した事業計画を策定しこの難題に取り組み始めた。新たな50年へ歩みを始めた全国各地のコミュニティーガス団地から現況を報告する。

  • ニーズに積極対応 新ステージ開く
    ・登別ガス協同組合=地点数減少に危機感 展示会で巻き返し
    ・広島ガスプロパン=設備監視カメラを導入 保安・防災に余念なく
  • 鴇田勝彦会長、業界挙げ課題克服 向後50年へ礎築く
  • 安心・快適を下支え コミュニティーガス団地最前線/ルポ
    ・青木酸素商店=リゾートマンションの定住者増え半数に 水回りアップグレード
    ・丸八=デジタルで情報発信 紙上・ミニ展きめ細かく
    ・甲賀協同ガス=衣類乾燥機とファンヒーター需要獲得に拍車
    ・熊本液化石油ガス事業協同組合=感震遮断ダブル設置 熊本地震でも被害軽減
  • 有力事業者「わが社の施策」
    ・常盤共同ガス(いわき市)=無事故・無災害へ社員教育 ハード整え手順徹底
    ・鳴門ガス(鳴門市)=住環境の困り事解決 総合生活産業の構築推進
    ・東上ガス(志木市)=技術力で事業を拡大 料金メニュー充実
  • CNタウン-地域共同体を強靭に
    ・籔内雅幸専務理事に聞く=事業通じSDGsに貢献 今期計画と課題対応
  • 全国コミュニティーガス事業マップ/都道府県別現勢

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