石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

JNC・・・液晶ブレンド品 年内に拠点再配置完了

台湾と蘇州にシフト

JNCは液晶事業のコスト競争力強化に拍車をかける。液晶ブレンド品の製造を台湾と中国・蘇州の製造子会社に移管する拠点の再配置を実施。市原製造所内の液晶ブレンド品の製造工場であるリクソンセンターは年内をメドに閉鎖する。水俣製造所で行っているシングルコンパウンド(単品)の製造も汎用分野は海外にシフトし、新規化合物の製造に特化し、ディスプレイ用途以外の領域にも応用展開を加速する。また、市原のリクソンセンターはクリーンルームを生かした新規機能材料の製造や、社外からの受託製造を含む協業の場としての活用も視野に入れる。
市原は新事業誘致も

クリーンルームを生かし転用する

  • 三井化学・・・ライフ&ヘルスケア、グループ収益の柱に育成 ICTも成長へ積極投資
  • トクヤマ・・・デボルトで数千㌧増強 海外需要増に対応
  • ADEKA・・・エポキシ接着剤増設 三重工場 車載用電子部品向け
  • 大阪ソーダ・・・銀ナノ粒子、試作設備を増強へ 用途開発加速
  • ポリプラスチックス・・・主力5製品、欧米で知名度アップ 世界展開を加速
  • 東レ・・・LIBセパレーター、付加価値車載用に力 次期増強は最適立地で
  • 三井化学グループ・・・ISCC認証を大阪工場で取得

<特集>品質と機能で付加価値市場へ  ポリカーボネート特集

ポリカーボネート樹脂(PC)は透明性、耐衝撃性、耐熱性などへの評価から世界で応用分野を広げている。足元ではコロナ禍や半導体不足などが顧客の生産活動を停滞させ、その影響をPCも受けているが、PCの需要は比較的堅調に推移している。ただ、中国での新増設などによる需給の緩みから汎用品を中心に価格競争が激化する一方、原材料などのコストは上昇し、収益面は厳しい状況。こうしたなか、主要PCメーカーは適正収益の確保に向けて、従来から進める付加価値向上への取り組みを加速している。
需要堅調 収益改善が急務に
原料高騰で値差縮小

三菱エンジニアリングプラスチックス
「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」

 

  • 世界に供給網 ハイエンド領域拡大
  • 車両、光学用中心に拡販 リサイクルも強化

コベストロ
「マクロロン」

  • COゼロPCを世界に
  • 供給網脱炭素化 技術サービスも強化

住化ポリカーボネート
「SDポリカ」

  • 独自製品 差別化で存在感アップ
  • シリコーン系難燃 環境性能を訴求

帝人
「パンライト」

  • 付加価値品、3拠点で世界展開
  • 重点3分野 車両・5G・メディカル

出光興産
「ラフロン」

  • 付加価値向上 インプラント化推進
  • 2品目柱に、光学用は車載向け拡大

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 日本エイアンドエル・・・ラテックス、LIB向け増産 新系列増設も視野
  • ポリプラスチックス・・・COC、5G対応へ耐熱向上 今期中に提案開始
  • タキロンシーアイ・・・プレート生産効率化 半導体需要増に対応
  • 旭化成・・・S-SBR、廃プラ由来品生産 バイオマス由来も
  • クラリアント・・・水素製造用の新技術 欧2プラントに導入
  • 東レ・・・食品・飲料精製向け中空糸UF膜を開発
  • デンカ・・・渋川に 電機向け放熱シート生産拠点を移設倍増
  • 三井化学・・・廃プラのモノマー化 マイクロ波化と検証
  • 財務省貿易統計・・・2021年10月石化品輸入実績、2021年10月石化品輸出実績
  • 宇部興産11月CPL・・・60ドル高
  • PETボトルリサイクル推進協議会・・・リサイクル率88.5% 2.7㌽上昇 前期、販売量減も
  • 化学製品値上げ
    ・カネカ・・・変性シリコーン
    ・ユニチカ・・・衣料用繊維10~20%
    ・昭和電工・・・樹脂エマルジョン
    ・トクヤマ・・・クロロメタン類

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