石油化学新聞 5266号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三菱ケミカル・・・EVOHエポキシ樹脂 部分バイオ品を開発 実用化へ環境性訴求
- ダイセル・・・電流遮断器、25年度売上高100億円へ EV中心に世界展開
- エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル・・・食品機能材を海外展開 まず東南アジアへ
- 宇部興産・・・PIフィルム、宇部で2割能力増強 24年秋に試運転
- PSジャパン・・・ノンハロ難燃PS、低誘電性も兼備 5G向け提案。環境対応PSで2種の新製品
- クラリアント・・・触媒の世界展開へ 富山でR&D強化
<特集>自動車関連分野へアクセル踏む化学企業 (上)
化学関連企業が自動車分野での需要獲得に向けてアクセルを踏んでいる。新型コロナウイルス禍による混乱で一時的に停滞した自動車産業だが、足元は半導体不足などの懸念材料を抱えながらも世界規模で拡大基調を続けている。CASE(コネクテッド、自動運転化、シェアリング、電動化)やMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)をキーワードとした次世代技術の開発が進み、カーボンニュートラル実現に向けたCO排出削減が一大潮流となっている。化学関連企業はこれまでも自動車を重要な市場分野の一つに位置づけ、自動車に求められる3大要素「環境」「安全」「快適」の実現に大きく貢献してきたが、さらに広がるビジネスチャンスを獲得する考えだ。主要企業の取り組みを紹介する。
宇部興産
コンポジット、PA中心に世界展開
PA6 PA12 付加価値化を加速
DIC
一貫体制で新事業創出
無機材など4分野 独自製品を積極投入
日本化薬
セイフティシステムズ 顧客の安全対策支援
歩行者保護電流遮断 新規用途も強化
住友化学
PPコンパウンド、15拠点30万㌧体制へ
高機能品再生材料 グローバルに拡販
JSP
EPP、シートコア向け順調
梱包材 車載電池最大手に販路
積水化学工業
電装部品分野に商機
「熱対策」「光演出」で提案
旭化成
全社横断で世界展開
多彩な技術・製品駆使し提案
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 東レ・・・マイクロLED材、3種類を新開発 レーザー転写用など
- 本州化学工業・・・レジスト材とTMP増産 既存設備で体制整備
- 東亞合成・・・GHG30年に半減 電解水素・再エネ利用促進
- 東ソー・・・ジルコニア新製品1250度Cで焼結可能
- 日本ゼオン・・・COP増産計画 来年にも意思決定
- 三菱ケミカル・・・PMMA再生実証 欧にCR設備建設 24年稼働
- 東洋紡・・・上期、液晶偏光板向けフィルム25%増収
- 大阪ソーダ・・・ポリエーテル使い半固体電池を開発
- 荒川化学工業・・・ベトナムの製紙用薬品工場 来春稼働へ近く完工
- 日清紡HD・・・海藻由来高分子 海水中で生分解 認証取得
- 帝人フロンティア・・・発汗で通気性向上 衣料素材を新開発
- 日東紡・・・低誘電ガラス繊維 台湾新工場を稼働 5G基板向け
- 三井化学・・・日本MDM株を取得 整形外科機器に参入
- 3R推進団体連絡会・・・PETボトル、リデュース効果前期17万㌧超に
- 化学製品値上げ
・ジャパンコーティングレジン・・・エマルジョンなど
・DIC・・・PPSを20日から
・クラレ・・・人工皮革を10~15%。活性炭と関連品
・三菱エンジニアリングプラスチックス・・・POMを40円
・東ソー・・・TDIを50円
・ユニチカ・・・コットン不織布10%
・信越化学工業・・・セルロース最大20%