石油化学新聞 5281号
THE PETROCHEMICAL PRESS
新社長インタビュー 東ソー 桒田 守氏
CNと成長戦略を両立
ビニルチェーン海外投資は今期判断
「過去最高益でバトンを引き継ぎ重責を感じている。業績は非常にいい。しかし事業環境は非常に厳しい。『天気晴朗なれど波高し』という気持ちを強めている。社長としてカーボンニュートラル(CN)と成長戦略の両立を目指すのが使命だ」こう抱負を語るのは東ソーの社長に3月1日付で就任した桒田さん。
主力工場の南陽事業所で石炭を燃料とする大規模な火力発電設備を運用する東ソーにとってCNは「生き残りを賭けた課題」と捉え、「CO2の排出量削減や回収・有効利用に全力で取り組む」と強調する。50年のCNに向けてグループ全体の温暖化ガス排出量を30年度までに18年度比30%削減する目標と施策を1月に表明。約1200億円の温暖化ガス排出量削減投資を行い、うち約600億円の投資は22年度から3年間の新中期経営計画の期間中に実行する。「南陽事業所では石炭からバイオマスなどへの燃料転換を進め、四日市事業所ではナフサクラッカーで副生するオフガスを燃料に有効利用するため、ガスタービンの増設を行う」計画だ。
- 日本触媒・・・シリカ球状微粒子、姫路の能力来春倍増 事業基盤拡充に拍車
- 三菱ケミカル・・・フィルム設備、PP検査合理化も DXで清掃自動化
- ダイセル・・・曲がる透明ヒーター、シートに銀ナノインク 熱線抗ウイルスや防曇へ
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- 住友化学・・・低分子医薬品原薬・中間体 岐阜、岡山に続く拠点 大分に新プラント
- 島津製作所・・・京大ベンチャーとCO2固定化実証へ 海洋性光合成細菌
- SABIC・・・PCコンパウンド ATEX指令に対応 帯電防止の新製品
- リケンテクノス・・・新3ヵ年中計策定 24年度営業益85億円へ
- 東洋紡・・・機能素材事業分割 三菱商事と新会社
- 東レエンジニアリングDソリューションズ・・・樹脂成形時の変形抑制設計提案ソフト
- 旭化成と旭化成ホームズ・・・太陽光施工管理システム 試験運用を開始
- UBEとハイラング・・・IPF関連で共同開発 年度内に臨床試験
- 東レ・・・EBオフセット印刷材、欧で拡販
THE PETROCHEMICAL PRESS
- DIC・・・SLB発行を決定
- 財務省貿易統計・・・2022年2月石化品輸出実績、2022年2月石化品輸入実績
- 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・2月のOPP・CPP出荷実績
- 日本プラスチック板協会・・・2月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、2月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、2月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績
- 日本化学繊維協会・・・2月の合成繊維生産・在庫量
- 日本プラスチック工業連盟・・・1月のプラスチック原材料の在庫月数
- 日本銀行・国内企業物価指数・・・石化基礎品3.6㌽上昇
- 化学製品値上げ
・ランクセス・・・酸化鉄顔料2拠点別
・日本触媒・・・無水マレイン酸など。 ベンゾニトリルなど。 ポリカルボン酸系。
・クラレ・・・EVOHを60円
・旭化成・・・MMAやアクリル酸。 合成ゴムとTPE。
・新第一塩ビ・・・PVCを40円以上
・三菱ケミカル・・・トリアセテート長繊。 OPSを22円以上。
・ユニチカ・・・包装用フィルム300円
・東レ・・・ABS系を50円以上。 PPS21日から。 合成繊維と不織布。
・テクノUMG・・・ABS系47円以上
・デュポン・スタイロ・・・XPSを30%
・東ソー・・・エチレンアミン。CR5月から60円。
・積水化成品工業・・・PSPを22円以上
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- 東洋紡・・・OPD、最高感度を達成 25年メド実用化
- 横河ソリューションサービスとNTTコムウェア・・・プラント保全管理 クラウド共同展開
- ソルベイ・・・水溶性ポリマー、金属接合用に力 車など産業向け
- クラリアント・・・中国・利華益向け触媒を大量受注
- 旭化成や昭和電工・・・水素利用拠点形成へ 7者が検討スタート
- BASF・・・プラ添加剤 伊・独で増強
- 東亞合成・・・名古屋工場に物流センター
- JSR・・・トポロジカル活用へ 東京大学と連携講座 26年まで
- 東ソー・・・CCUS開発と実証 NEDO事業に採択
- セーレン・・・セーレンの新社長に山田英幸取締役常務執行役員が1日付で就任