石油化学新聞 5299号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 東ソー・・・3ヵ年新中計 24年度営業益1500億円 スペシャリティに重点
- 日清紡ホールディングス・・・燃料電池セパレーター 千葉で3倍600万枚に
- 総合化学5社の石化系部門・・・4~6月期、軒並み営業減益に
- 東亞合成・・・高純度液化塩化水素、需要好調で高成長
- 三井化学と帝人・・・BPAとPC、バイオマス品投入 日本初の事業化
- クラレ・川原仁社長・・・新中計「良好に始動」 成長投資で収益強化
- カネカ・・・ベルギーで増設へ 変成シリコーンポリマー
新たな価値創出する化学企業のR&D 〈上〉
技術トップに聞く各社の戦略
化学品の需要の先行きに不透明感が強まってきた。潮目はダウントレンドに向かいつつある。しかし、各社は次代の成長を担う研究開発の手は緩めない。高度化・多様化するニーズに差別化された製品・技術を適用すべく、自らのR&D基盤を一段と強化。需要業界との作り込みもコロナ禍での制限を受けつつも水面下で着々と進む。また、持続可能な社会の実現に資するイノベーションの創出にも拍車がかかっており、実証段階へと移行するテーマも出てきた。サステナブルな化学技術の早期社会実装に大きな期待が寄せられている。
日本ゼオン
- 新規事業創発 3つのスタジオ新設
- 量子計算のキュナシスと提携
日本化薬
- 新事業創出へ 組織横断でシナジー
- 4分野に重点 協業、提携やM&Aも
クレハ
- 米で潮力発電技術開発
- 新事業創出へ風土改革推進
ポリプラスチックス
- 3製品で新プラント 新技術駆使し競争力
- GHG削減 環境対応にも力
UBE
- 新規事業化 千葉に集中し加速
- 放熱複合材料 24年には収益化を
トクヤマ
- 市場軸に研究開発加速
- 水電解水素 早期事業化へ力
JSR
- DSとLS事業 主力製品群を強化
- オープンイノベーション 拡張技術で新事業
カネカ
- バイオものづくりで成果
- 事業ポートフォリオを変革
タキロンシーアイ
- 組織再編 知財戦略強化へ連携
- DX化推進 IPLなども活用
三菱ガス化学
- 資源重点配分 差異化事業を拡大
- CNに向けた開発も加速
クラレ
- 新市場開拓 世界でグループ連携
- FCCL 5G基板へ本格量産