石油化学新聞 5300号
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三井化学・・・「タフマー」第6期増強 年内にも最終決定
- 本州化学工業・・・積極投資で成長加速 主要製品を能力増強
- カネカ・・・アクリル樹脂増産へ 生分解性樹脂CO2原料化も
- クラレ・・・EVOH、ベルギーと米で増強 アジア新設も検討
- 三洋化成工業・・・炭素繊維用収束剤 鹿島に新生産設備
- クラレ・・・LCP製品の増産具体化へ
新たな価値創出する化学企業のR&D 〈下〉
技術トップに聞く各社の戦略
化学品の需要の先行きに不透明感が強まってきた。潮目はダウントレンドに向かいつつある。しかし、各社は次代の成長を担う研究開発の手は緩めない。高度化・多様化するニーズに差別化された製品・技術を適用すべく、自らのR&D基盤を一段と強化。需要業界との作り込みもコロナ禍での制限を受けつつも水面下で着々と進む。また、持続可能な社会の実現に資するイノベーションの創出にも拍車がかかっており、実証段階へと移行するテーマも出てきた。サステナブルな化学技術の早期社会実装に大きな期待が寄せられている。
三井化学
- 顧客共創へ ICTの新研究施設
- DX加速 先端解析グループ強化
日鉄ケミカル&マテリアル
- 機能材料、複合材料 新たな収益の柱に
- 統合の技術シナジー生かす
日本触媒
- 研究融合で提案力強化
- 量産化・事業化テーマ相次ぐ
三菱ケミカルグループ
- 新経営方針、最重要戦略市場に集中
- ダイバーシティー推進も
ダイセル
- 新バリューチェーン、バイオマスで実現へ
- 酢酸セルロース 産官学の共創推進
ENEOS
- GI基金採択、中央技術研から3件
- デジタル技術が事業に進化
丸善石油化学
- 最先端EUV材料 量産プラントが竣工
- 開発・生産・品質 一貫体制で拡充
東亞合成
- モビリティヘルスケア 成長分野で研究加速
- CNF 年内メドに量産体制
東ソー
- 研究所連携でシナジー
- MIセンター 設立準備を加速
住友化学
- コンビナート 新時代に連携必要
- パワー半導体向けGaN基板 早期量産化に力
帝人
- 開発促進、スキルを〝学び直し〟
- 環境技術 蘭新拠点で協創
デンカ
- 新事業創出へ部門設置
- 新興企業とも連携強化
三洋化成工業
- 研究管掌 研究機能を横串管理
- 新事業創出 社外からも協業要請
KHネオケム
- 組織・人材 活性化図り価値創造
- 新規6テーマ ビジネスモデルに
旭化成
- グリーンケミストリー 石化技術を応用進化
- エチレン CO2と水で電解合成
昭和電工
- パワーモジュール 多彩な材料で評価
- 「共創の舞台」、横浜で始動
DIC
- 新製品創出 技術に計算科学融合
- 有機、無機 バイオ材 3本柱で競争力
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