総合面
愛知県清須市、小中全12校の体育館にLPガスGHP
災対バルク・発電機も導入へ
清須市(永田純夫市長)は6月から市内の公立小中学校全12校の体育館にLPガス仕様GHP、非常用発電機、災害対応バルクの設置工事を開始した。年内をメドにすべての工事が完了する見通しだ。総事業費約12億3600万円で2021年度第3次補正予算「災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金」を活用。災害発生時に避難所の快適性を確保し、児童や生徒の熱中症対策にも役立てる。
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<トップインタビュー>静岡県LPガス協会・勝又敏雄会長
より実効性ある活動を
勝又敏雄・静岡県LPガス協会会長
静岡県LPガス協会は5月24日開催の定時社員総会で、新会長に勝又敏雄筆頭副会長(カジマヤ代表取締役会長)を選任した。静岡県協11代目(再任含む)会長となる。猛威を振るったコロナ禍が社会を変え、エネルギー業界はカーボンニュートラル(CN)対応を迫られ、気候変動による激甚災害の頻発、特に静岡県は40年来続く東海地震、さらに南海トラフ巨大地震への対策も抱えている。「舵取りは容易ではないが、防災では先代の森名誉会長がレールを引いてくれた地域防災応援プロジェクトが佳境を迎え、この完遂を果たすとともに、静岡県と2018年1月に締結した新防災協定を協会地区会、各自治体レベルに落とし込み、実効性ある覚書の締結を目指したい。同時に協会をより実効性ある組織にするため、組織改革にも鋭意取り組んでいく」と強調した。
サーモンを陸上養殖! エア・ウォーターとAW北海道
東神楽町と協定 来春プラント稼働
エア・ウォーター(本社・大阪市、豊田喜久夫会長)とエア・ウォーター北海道(同・札幌市、加藤保宣社長)は1日、北海道東神楽町でサーモン(ニジマス)の陸上養殖に参入すると発表した。養殖技術と高効率飼育の確立を通じ将来的にはプラントの設計から設備、メンテナンスまでの一貫したパッケージの確立を目指す。
東神楽町とは同日付で養殖技術を機軸とする農商工振興を目的とした包括連携協定を締結した。「杜(もり)のサーモンプロジェクト」と題し同町志比内地区に建設するプラントは来年4月の稼働を予定する。
購読料金改定のお知らせ
平素はプロパン・ブタンニュースをご愛読いただき厚くお礼申し上げます。
さて、購読料金につきまして、1997年4月から25年にわたり企業努力を重ね現行料金を据え置いてまいりましたが、昨今の原材料、印刷、発送料など経費の値上がりに伴い、誠に不本意ではございますが、料金改定させていただくことになりました。
当社としましては、この改定を機に、1面と「住設・供給機器・新技術版」のカラー化をはじめ、さらなる紙面の充実、刷新を図り、読者各位のご期待に応えるよう努力いたします。
なにとぞご了承のうえ、引き続きご愛読賜りますようお願い申し上げます。
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石油化学新聞社
首都圏版
サンリン、紙面・バーチャル展示会を展開 DM+ウェブで効果
展示会、引き合い拡大
タレントの杉浦太陽さんと小林知美さんをイメージキャラクターに据えた
サンリン(本社・長野県山形村、塩原規男社長)は6月、紙面・バーチャル展示会を展開した。カフェをコンセプトにしたダイレクトメール(DM)と自社コーポレートサイト上のバーチャルショールームを駆使し、リフォームやエアコン、空気清浄機や空間除菌機器など多彩な商材を提案した。3年目となる企画で、イメージキャラクターにタレントの杉浦太陽さんと小林知美さんを起用した。
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長野県LPガス協会長野支部、3年ぶりに火育
体験交え炎を身近に
自分たちの作った火種から火が上がる様子を見る児童
長野LP協会長野支部(林部大輔支部長)は5日、長野県坂城町の坂城町立南条小学校で火育活動を行った。1~6年生21人に座学と体験授業で炎の大切さを伝えた。コロナ禍で昨年と一昨年は行えなかったため、3年ぶりの活動だった。
火育委員長の松澤秀之氏が「小学校では火を扱う機会は少ないと思う。きょうは実際にマッチを擦ったり、火を起こしたりして火の大切さや使い方を学んでほしい」と開会あいさつした。
LPガス総合セミナー 「カーボンニュートラル時代のエネルギー」9月15日、東京・神田淡路町/損保会館
石油化学新聞社は9月15日、東京・神田淡路町の損保会館でLPガス総合セミナー「カーボンニュートラル時代のエネルギー」を開催します。実開催に加えて当日の模様を後日、オンデマンド動画でも配信します。
気候変動問題の深刻化に伴うカーボンニュートラル(CN)の社会的要請が強まるなか、LPガス各社は低炭素型商品の普及を念頭にカーボンクレジットの活用や、電力などの新たな柱づくりを進めています。また、新時代を見据えた本格的な合成ガスの開発も始まりました。ただ、地域密着を強みにLPガス供給を主力にしてきた販売業界からは、将来に対する不安の声も聞こえてきます。
本セミナーでは、CN時代に向けて歩むLPガス事業者の方向性を、合成ガス開発と販売事業者の取り組みから探ります。皆さまどうぞ奮ってお申し込みのうえ、ご参加下さい。お申込み、詳細なご案内はこちらから
地方版
- 北海道=札幌アポロ、アストモスからCNLPガス調達 自消軸に外販も
- 東北=アストモスエコ会・東北、低・脱炭素を切り口に燃転のノウハウ構築
中部=三重県協、伊賀市に備蓄機器を貸与
17市町目の災害時協定
災害時対応機器備蓄に伴う貸与に関する協定を締結した(前列左から)岡本栄・伊賀市長、中井茂平・三重県LPガス協会長
三重県LPガス協会(中井茂平会長)と伊賀市(岡本栄市長)は9日、伊賀市役所で災害時対応機器備蓄に伴う貸与に関する協定締結式を行った。三重県協では地域の防災活動への積極的な支援活動として、地域防災の一助となることを目的に、2012年度から29の市町すべての防災拠点に防災対応機器を備蓄する事業を行っており、今回が17番目。残りは12となった。
近畿・四国=阿波酸素、本社と充填所を移転・新築
かさ上げしBCP対策 同業連携で配送効率化
移転・新築した阿波酸素の竣工・開所を祝いテープカット。左から楠本氏、宮城優社長、中山氏、岡田氏、床本氏 新LPガス充填所では、他社との連携と災害用備蓄の観点からプロパンの20㌧ストレージタンクを2基設置して増強。タンクにはバルクローリーの払い出しのための流量計を備え、取引先が希望する量のプロパンを販売できる
阿波酸素(本社・小松島市、宮城優社長)は8日、市内立江町大田ノ浦34番地1に建設していた新本社事務所、LPガス・産業ガス充填所、倉庫の竣工・開所式を開いた。1975年、同市金磯町に設立した同社は、酸素・炭酸・窒素を製造・販売し84年からLPガスを販売してきたが、BCP対策を目的に移転・新築した。月内に第2期工事を終えてクボタ製LPガス充填機を3台設置し、本格稼働する。従業員11人体制でライフラインである医療用酸素やLPガスを安定供給する。
同業連携で配送効率化
新しい立地は国道55号線バイパス道路沿いにあり、小松島のほか県北部から南部までをカバーする同社にとって利便性も向上した。昨年10月に造成工事を行い、土地を3・5㍍かさ上げして1・6㍍想定されている津波のリスクを回避している。LPガス充填所の敷地面積は361平方㍍で、プロパンの20㌧ストレージタンクを2基地上に構えた。移転に伴いオートガス事業を終えるが、旧施設で10㌧タンク2基だったところを増強。プラットホームも以前よりも大きく拡張した。
- 近畿・四国=JAエナジーこうち、容器再検査所にGHP 作業環境改善し安全に
中国=山陰酸素、鳥取県のSDGs認証企業に
第1回公募クリア
山陰酸素工業(本社・米子市、並河元社長)は7月22日、鳥取県がSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業を認証する「とっとりSGDs企業認証制度」の第1回公募認証企業に選ばれた。同社は「持続可能な社会実現のため、引き続きサステナブルな活動を推進していく」としている。
- 中国=物心両面健やかに 広島ガスプロパンが団地で「高齢者学級」開く
九州=はしコーポレーション、出水市に「ベンリー」オープン
地域の困り事解決へ
オープンしたベンリー出水・阿久根店
はしコーポレーション(本社・阿久根市、枦壽一社長)は7月28日、出水市にベンリー出水・阿久根店をオープンした。ガス外収益の拡大に向けリフォームや宅配水事業とのシナジーを狙う。 同社はLPガス供給、ガソリンスタンドなど地域に根ざしたエネルギー事業を展開してきた。地域の少子高齢化によるガス消費量の減少を受け、既存顧客に向けた水回りリフォームや宅配水「クリクラ」の提案などガス外収益の確保に努めている。ベンリーの展開するハウスクリーニング、水回りメンテナンス、庭の手入れなどのサービスをきっかけとして、ガス機器やリフォーム、クリクラなど取り扱い商材・サービスを紹介し、生活をより良くする複合提案を展開していく方針だ。
住設・新技術
1~6月の容器生産は減少も最小型バルクは4割増し
20キロ容器、アルミも伸長
日本溶接容器工業会(野村實也会長)の統計によると、1~6月のLPガス溶接容器・バルク貯槽の生産は、容器が前年同期比2・1%減の87万2964本、バルク貯槽が同13・5%減の6205基、自動車用容器が39・3%増の4905本だった。
- 理研計器、持ちやすく頑丈な4成分ガス検知器を開発 10月から受注販売開始
- 富士工器、10月から容器とバルクを大幅値上げへ
- ジェルこまち30年ビジョン、交流・学び・働きやすく 女性活躍を後押し
GHPとコ・ジェネ版
災害バルク補助でGHP関連が44%に 設置予定158台
前期補正第2回 今期第1回交付 42件
LPガス振興センター(野倉史章理事長)が選定した2021年度補正第2回と22年度第1回の災害バルク補助交付決定先96事業のうち、GHPの導入を伴う事業数は42と全体の43・8%を占めた。設置予定台数は158台で、うち電源自立型GHPの導入を伴うものは7事業・17台だった。
GHPフォーラム東京を9月9日に開催
東京・新宿NSビル 参加70人限定
テーマは「電力ひっ迫とCO2削減」
GHPコンソーシアム(中村恒理事長)は9月9日、東京・新宿区の新宿NSビルでGHPフォーラムを開く。3年ぶりのリアル開催。感染防止の観点から参加者数は70人に限定する。申し込みは石油化学新聞社ホームページなどから。
テーマは「電力不足・CO2削減とGHP~カーボンニュートラル時代のGHP販売~」。足元の電力需給ひっ迫の現実的な解決策としてGHPの有用性を再確認する。基調講演は永井岳彦・資源エネルギー庁資源・燃料部石油流通課長と小笠原潤一・日本エネルギー経済研究所電力・新エネルギーユニット担当補佐・研究理事。GHP導入事例の発表や営業ポイント、都市ガス業界の取り組み紹介などを行う。
- 東海ガス(藤枝市)、ガス空調販売が好調 納入実績は5年で1万2000馬力っを突破
- ガスでZEB拡大 FCやコージェネ採用も