プロパン・ブタンニュース

総合面

購読料金改定のお知らせ
平素はプロパン・ブタンニュースをご愛読いただき厚くお礼申し上げます。
さて、購読料金につきまして、1997年4月から25年にわたり企業努力を重ね現行料金を据え置いてまいりましたが、昨今の原材料、印刷、発送料など経費の値上がりに伴い、誠に不本意ではございますが、料金改定させていただくことになりました。
当社としましては、この改定を機に、1面と「住設・供給機器・新技術版」のカラー化をはじめ、さらなる紙面の充実、刷新を図り、読者各位のご期待に応えるよう努力いたします。
なにとぞご了承のうえ、引き続きご愛読賜りますようお願い申し上げます。
▽ 新購読料( 税込み)=1カ年3万9600円(半年1万9800円)
▽実施期日=2022年10月1日(新規・契約更新時からの適用となります)
石油化学新聞社

賃貸集合住宅で入居者への情報提供

1万1793事業所(全L協21年度需要開発調査)

全国LPガス協会(山田耕司会長)は2021年度需要開発推進運動・ガス料金公表等の調査結果(22年度8月3日集計)をまとめた。今回から新たに「賃貸集合住宅における新たな入居者への情報提供」の項目を設け、「情報提供を行っている」と回答した事業所数は1万1793となった。

  • 節ガス対策で事業者間融通など焦点に(ガス事業制度WG)
古河電工、北海道鹿追町と協定

グリーンLPガス開発で

協定書に調印した小林社長(右)と喜井町長

古河電気工業(本社・東京、小林敬一社長)と北海道鹿追町(喜井知己町長)は18日、包括連携協定を締結した。古河電工が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から採択を受けた、グリーンLPガス合成技術開発の実証の候補地として、相互に協力する。18日に鹿追町の環境保全センターで協定書の調印式を行った。
古河電工は、COとメタンをLPガスに変換する技術の開発に取り組んでおり、独自の「ラムネ触媒」の開発に成功している。4月には、NEDOのグリーンイノベーション基金事業の「CO等を用いた燃料製造技術開発事業プロジェクト・化石燃料によらないグリーンなLPガス合成技術の開発」の実施先に採択されている。

  • ミツウロコベッセル、店舗向けにCNLPガスの提供開始
  • 英国LPガス協会、再生可能LPガス生産へ6億ポンド投資
<トップインタビュー>山口県LPガス協会・床西悟会長

変化に対応 一歩一歩着実に実行

床西悟・山口県LPガス協会会長

顧客満足度向上 地域密着の施策で
山口県LPガス協会は5月に開いた通常総会でイズモヤ社長の床西悟氏を会長に選任した。床西氏は就任時「LPガスが今後も住民の皆さまから選んでいただけるエネルギーとなるよう、また、協会が引き続き会員の皆さまのお役に立てる存在であるよう精一杯努めていく」とあいさつ。就任から3カ月、業界を取り巻く環境が激変するなか、協会の舵取りについて聞いた。
◇  ◇ ―抱負をお聞かせください。
いまだ終息が見えない新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻による燃料価格の急騰、脱炭素やカーボンニュートラル(CN)に向けた動きの加速化など、業界を取り巻く環境はここ数年で激変している。このような変化へ順応する発想や行動が重要と考えている。まずは総会で承認された事業計画を実行しながら行政やエネルギー業界の動向を注視するとともに、会員のニーズを把握し、それに的確に応えられるよう取り組んでいきたい。できることから一歩一歩着実に実行していく。

岩谷産業、「BCAOアワード」2賞に輝く

地域防災とBC Pの取り組み

岩谷産業( 本社・大阪、東京、間島寬社長)は、事業継続計画(BCP)に関する表彰制度「BCAOアワード2021」で「マルヰガスグループの地域防災とBCPの取り組み」が評価され、優秀実践賞、企業防災賞を受賞した。
特定非営利活動法人事業継続推進機構(BCAO)が日本の事業継続の普及や実践に貢献した個人、企業を表彰する同アワードは2006年度の創設から16回目を迎えた。23日には、BCAO主催の8月度月例オープン勉強会で同社の取り組みが発表された。

首都圏版

昭和ガスがLPG車を積極導入 

需要拡大と経済性に貢献

昨年導入したLPG配送車とバイフューエル車

昭和ガス(本社・埼玉県三芳町、髙橋政宏社長)は社用車にLPG車を優先的に導入している。本社・三芳総合サービスセンター、坂戸・鶴ヶ島支店、寄居営業所の3拠点にある社用車72台のうち21台をLPG車に、配送車両も5台をLPG車にした。今後もLPG車の割合を増やしていく方針で、LPガスの需要拡大と経済性向上を図っていくことにしている。
小久保陽介総務部部長代理は「東日本大震災時、LPG車はスムーズに活動できた。経済性だけではなく、災害時にも強みを持っている」と説明した。

  • 丸高ライフエナジー、地域貢献へ館山市と災害時協定 避難所に飲料水供給へ

LPガス総合セミナー 「カーボンニュートラル時代のエネルギー」9月15日、東京・神田淡路町/損保会館
石油化学新聞社は9月15日、東京・神田淡路町の損保会館でLPガス総合セミナー「カーボンニュートラル時代のエネルギー」を開催します。実開催に加えて当日の模様を後日、オンデマンド動画でも配信します。
気候変動問題の深刻化に伴うカーボンニュートラル(CN)の社会的要請が強まるなか、LPガス各社は低炭素型商品の普及を念頭にカーボンクレジットの活用や、電力などの新たな柱づくりを進めています。また、新時代を見据えた本格的な合成ガスの開発も始まりました。ただ、地域密着を強みにLPガス供給を主力にしてきた販売業界からは、将来に対する不安の声も聞こえてきます。
本セミナーでは、CN時代に向けて歩むLPガス事業者の方向性を、合成ガス開発と販売事業者の取り組みから探ります。皆さまどうぞ奮ってお申し込みのうえ、ご参加下さい。お申込み、詳細なご案内はこちらから 

地方版

北海道=アストモス親和会、セキュリティーサービスコンテスト

優勝は坂元氏(札幌 アポロ)

優勝した坂元氏の演技

工夫凝らしスキル競う
アストモスエネルギー北海道支店(野村泰弘支店長)とアストモス親和会(堀畑秀樹会長)は18日、プレミアムホテル中島公園札幌で今年度のセキュリティーサービストークコンテスト(SSTC)を開いた。5選手が日ごろ培った技を競い坂元来良氏(札幌アポロ南営業所)が優勝を飾った。
大会は通算14回目で、今回は4社5人が出場した。競技は定期点検結果を顧客に報告するところからスタート。持ち時間12分間の中で世間話を交わしながら潜在需要を掘り起こし、次回のアポイントを取るところまでを競った。

東北=羽後ガス(横手市)、業務改革へ新体制始動

4月からLINEの活用など社員主導で事業推進

子野日円美社長

羽後ガス(本社・横手市、子野日円美社長)は4月から「LINEの積極活用」「SDGs推進」「顧客への提供業務の見える化」に取り組んでいる。自動検針化を図り業務改革を進めていくため今年から集中監視システムの普及にも着手する。前社長が亡くなってから1年が経過し新体制が動き出した。
昨年3月に子野日的前社長が亡くなり、急遽、専務だった子野日円美氏が後任に就いた。1年が経過し、同社は今年4月から、社員が主体となって事業を推進し課題解決を図っていくためプロジェクト制を取り入れた。

愛知県LPガス協会西三河支部豊田分会(下林幾治分会長)は7月27日、みよし市(小山祐市長)と災害発生時に避難所などへ優先的にLPガスを供給する協定を結んだ。同日、豊田分会から下林分会長ら3人がみよし市役所を訪問、小山市長とともに協定書に署名した。
小山市長は締結式で「大変ありがたい。今回の協定締結で災害発生時にLPガスを優先的に供給してもらえることで、避難所の生活が安定する」と謝辞を述べた。
下林会長は「LPガスは災害に強く、復旧が早く、クリーンで便利なエネルギーであることを知ってほしい」と改めて強調した。

  • 東北=専大北上高校が補助金活用しGHP290馬力導入 岩谷北東北が提案
中部=愛知県協豊田分会、みよし市と災害時協定 

避難所生活の安定に貢献へ

締結式に出席した下林分会長(右)と小山市長

愛知県LPガス協会西三河支部豊田分会(下林幾治分会長)は7月27日、みよし市(小山祐市長)と災害発生時に避難所などへ優先的にLPガスを供給する協定を結んだ。同日、豊田分会から下林分会長ら3人がみよし市役所を訪問、小山市長とともに協定書に署名した。
小山市長は締結式で「大変ありがたい。今回の協定締結で災害発生時にLPガスを優先的に供給してもらえることで、避難所の生活が安定する」と謝辞を述べた。
下林会長は「LPガスは災害に強く、復旧が早く、クリーンで便利なエネルギーであることを知ってほしい」と改めて強調した。

近畿・四国=大丸エナウィン、ジクシスからCNLPガス受入れ 

まずは自家消費で

CNLPガス取扱店証明書を持つ居内清和常務リビ
ング事業本部長(右)と横山洋紀・ジクシス関西・中国支店長

大丸エナウィン(本社・大阪市、古野晃社長)はジクシス(同・東京、野倉史章社長)の熱心な提案を受け、カーボンニュートラル(CN)LPガスの供給について4日に合意書を締結した。その後17日にジクシスからCNLPガス取扱店証明書が授与され、8月下旬から受け入れを開始する。大丸エナウィンは自家消費するとともに、販売店や工業用・業務用需要家にPRする。ジクシス関西・中国支店(横山洋紀支店長)が担当する取引先としては初のCNLPガス供給となる。

  • 近畿・四国=徳島県協、体育館GHPに拍車 北島・神山・那賀町で予定
中国=ヤマサン会、拡販企画軸にガス増量 

CNへの取り組みも

「山陰ガスらぶフェア22」のポスター

山陰酸素工業(本社・米子市、並河元社長)の販売店組織、ヤマサン会は7月22日、米子市のANAクラウンプラザホテル米子で定時総会を開いた。今年度は販促企画「山陰ガスらぶフェア22」を軸に、山陰におけるLPガス業界を活性化すべくガス増量に取り組む。また、カーボンニュートラル(CN)実現に向けた取り組みを通じ、社会に貢献していく。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため理事など最小限の人数で開催し、講演会は中止した。議案審議では第47期事業報告と決算諸表承認の件、第48期事業計画と収支予算案決定の件など全議案を可決・承認した。役員改選では、新たな代表理事にヨシムラ社長の吉村博美氏を選任した。谷村文男、宇野松人各副理事長は再任された。

九州=佐賀県協、衣類乾燥機キャンペーンで需要開拓 

使用感などの声も収集

キャンペーンチラシでは導入メリットを訴求している

佐賀県LPガス協会(大塚浩司会長)は、来年1月末まで「ガス衣類乾燥機らく家事キャンペーン」を展開している。共働き世帯の増加で衣類乾燥機に注目が集まるなか、機器拡販とガス需要の開拓を図る。
佐賀県は全国的に見て共働き世帯が多く、コインランドリーの需要が高まっている。さらに年間降水量が2千㍉㍍を超える地域もあり、ゲリラ豪雨、PM2・5、黄砂、花粉などの影響もあって外で洗濯物を干すことが敬遠される環境にある。県協会では単位消費量の増加とオール電化対策に向け、2019年からガス衣類乾燥機のキャンペーンを展開している。

住設・新技術

  • 三菱重工メイキエンジンが可搬式電源の新製品
  • 大興電子通信とSCSK、購買から請求処理をワンストップで実現

<防災特集>「最後の砦」盤石に

今年も9月1日「防災の日」を迎える。近年は豪雨災害の頻発化に伴い、停電時でも煮炊きや空調、発電など幅広い熱源を賄えるLPガスに注目が集まっている。LPガス業界各社は中核充填所の整備や事業継続計画(BCP)の策定、容器流出対策、災害対応バルクなど公共施設への常設提案を通じ地域防災に貢献していくことが重要だ。カーボンニュートラルの潮流にあっても、国から託された災害時エネルギー供給の「最後の砦」の期待は揺るぎないものとしたい。機能強化が進む業界の防災対策の現場にスポットを当てた。

現場ルポ/エネ供給「最後の砦」盤石に

  • 泉金物産(盛岡市)=放出防止ホース+鎖二重掛け 全戸取り付け推進
  • 岩谷産業前橋LPGセンター(前橋市)=常時稼働体制を構築 周辺環境も安全に
  • 群馬燃料(大田市)=災害対策、先見の明 充填所にフェンスや発電機
  • トモプロ(横浜市)=ホスピス住宅下支え 発電機とGHPで安心供与
  • 平山燃料(香取市)=平時から顧客見守り 千葉SDGsパートナーに
  • 日本海ガス(富山市)=総合病院をLPガスで強靭化 補助金提案が奏功
  • 和歌山湯浅町=地元企業育成後押し「最適解のエネ」積極採用
  • 京都府LPガス協会=事務局にも有事指針 災害対策規定と両輪
  • 山陰酸素工業(米子市)=親子向けイベント好評 体感通じ「防災」学ぶ
  • 阿波酸素(小松島市)=充填所、新立地3.5メートルかさ上げ 流通合理化へ共用拡大
  • 三愛オブリガス三神(神埼市)=容器流出防止を徹底 自治体にはBCP対策提案
  • 大分県LPガス協会=公共施設で常用拡大 地区会情報基に組織力発揮

「国土強靭化基本計画」見直しへ議論開始
CNやDX 社会情勢が変化 LPガス、存在感発揮の好機
内閣府で国土強靭化基本計画の見直し議論が4年ぶりに始まっている。見直しに当たっては「自律・分散・協調」型社会の促進、事前復興の発想の導入促進、複合災害や広域災害への対応など国土強靱化の理念をはじめ、気候変動やカーボンニュートラル(CN)、デジタル革命といった社会情勢の変化など、近年の災害から得た知見を踏まえ、想定されるリスクシナリオごとの脆弱性評価を来年1月までに行う。同計画は国が定めるあらゆる強靭化政策の指針となるアンブレラ計画で、エネルギー基本計画にも影響を及ぼす。

減災・防災~メーカーイチ押しアイテム
台風や豪雨による水害が頻発し、業界内外でそのリスクが認識されている。こうした状況を受けて水害対策をテーマとした「水害・災害リスク対策展(同展事務局主催)が7月27~29日に東京・江東区の東京ビッグサイトで初めて開かれ、水害への備えを中心とした商品が一堂に会した。LPガス事業のBCP強化にも役立つ商材の出展があった。

  • I・T・O=災害時対応ユニット、調整器付き可搬式も
  • 桂精機製作所=2次災害「グラピタ」で防止
  • 矢崎エナジーシステム=分散型エネを手軽に 低圧発電機2種1.4万台普及
  • 富士工器=ハイパーバルク、避難生活の質向上
  • 新コスモス電機=警報機、メーター遮断無線をセット 防水・設置も容易
  • アサミ情報システム=地図情報、浸水想定先を可視化 営業支援多彩に

水害・災害対策展=BCP商材一堂に
安全機器普及で災害リスク低減を
・供給機器で軒先保全
・高圧ホース、放出防止型に更新

最近の記事一覧プロパン・ブタンニュース一覧