石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

CPL新増設計画(2022~23年)中国で新増設継続

生産能力今年は 110 万㌧増か

中国でナイロン原料、カプロラクタム(CPL)の新規生産設備が今年は相次ぎ立ち上がりそうだ。昨年は内需低迷もあって中国国内のCPL年産能力が2社計38万㌧の増加にとどまったが、今年は少なくとも3社計110万㌧増加する見通し。さらに公表ベースの計画も含めると6社計210万㌧増加する可能性がある。需給バランスは内需の成長次第だが緩和に向かう公算が大きい。CPLの増産に伴い、中国から川下のナイロンチップの輸出が拡大する。アジア市場でCPLとナイロンチップ双方の価格に天井感が広がる。

  • 石化協岩田会長「厳しさ当面続く」・・・高付加価値化を加速
  • ダウ・・・合皮用シリコーン、中国車シートに採用 車両内装向け拡大
  • 旭化成・・・基盤強化へ〝人財戦略〟柱は「終身成長」と「共創力」
  • 出光興産・・・マレーシア、SPS増設が2Q稼働
  • 東レ・・・エアバック由来の再生ナイロン66を開発
  • 旭化成・・・石化原料、バイオエタノール転換 27年にも事業化へ

<特集>需要回復期迎え るかアルコール ・ケトン(2面)

塗料や接着剤、可塑剤などの原料や溶剤として幅広い分野で用いられるアルコール・ケトン類。コロナ禍からの経済復調と相まって22年は需要回復が期待されたが、世界経済の悪化、特に中国の停滞が響き、昨年半ば以降、冷え込んだ状態にある。23年こそは需要回復が期待され、特に中国の春節明けの動向がその試金石となる。安定供給の維持強化に努めつつ、より高度な先端工業分野で固有の存在感を示し、新たな成長を獲得する取り組みが求められる。

オキソアルコール

  • 2EH、アジア市況1100㌦で膠着
  • 春節明けの需要回復に期待

IPA

  • 中国メーカー、AC法が需給調整弁に
  • 半導体向け、新たな成長局面に

アセトン/MIBK

  • アジア市況、650㌦から強含み推移
  • 需給、フェノール減産で均衡

MEK

  • 電材向け半導体、在庫調整後復調か
  • 22年国内需要は10万㌧強

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 石油化学工業協会・・・12月の石化製品生産実績、12月の汎用4樹脂の出荷実績
  • 日本スチレン工業会・・・2022年12月受払表
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・12月のOPP・CPP出荷実績
  • 日本銀行・国内企業物価指数の11月実績・・・基礎製品0.7㌽下降

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • クラレ・・・MPD、バイオ原料活用検討 ポリオール展開も
  • UBE・・・CPL、1月1550㌦に下落 国内生産能力、2年後4割削減、不足分はタイ産でカバー
  • フタムラ化学・・・マレーシア産OPP 日本向け供給拡大
  • 出光興産・・・GF強化透明PC モバイル筐体や車両向け 出光が市場拡大
  • 住友ベークライト・・・熱線反射PC板、カット効果向上
  • 産業技術総合研究所・・・PEEK、150度Cで解重合 CR技術開発
  • 三井化学・・・DNAチップ研と資本業務提携契約
  • 川崎市と14社・・・産業クラスター「ネットゼロ」参画
  • 日本繊維産業連盟・鎌原正直会長・・・持続可能性に積極対応 30年ビジョン推進
  • 日本化学繊維協会・・・12月の合成繊維生産・在庫量
  • ダイセルと知財図鑑・・・ウェブメディア開設
  • 3団体が賀詞交歓会
    ・日本フォームスチレン工業組合・・・「宣言率」50%目指す
    ・日本バルブ工業会・・・賃上げへ生産性向上
    ・東日本プラスチック製品工業協会・・・国内回帰の受け皿に
  • 化学製品値上げ
    ・日本触媒・・・EOやEG2月から
    ・東ソー・・・塩酸を8円以上
    ・ポリプラ・エボニック・・・PEEKを15%以上
  • タキロンシーアイ・・・新社長に福田氏

タキロンシーアイの社長に福田祐士代表取締役副社長執行役員が4月1日付で就任する。齋藤一也社長は取締役会長に就く。
福田祐士(ふくだ・ゆうじ)氏79年東京大学薬学部卒、伊藤忠商事入社。19年6月代表取締役副社長執行役員、22年6月から現職。静岡県出身、66歳。

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