プロパン・ブタンニュース

総合面

ジクシス、川越にモデルハウス「ホッと楽な家」建設

エネファーム標準仕様 東上ガスなどと第1号

開所式で握手する(左から)嶋村毅・山太商事社長、田中惠次・ジクシス社長、角田信義・東上ガス社長)

「ホッと楽な家」工務店と新商流で
ジクシス(本社・東京、田中惠次社長)は、住関連の販促を手掛けるエイトノットアンドカンパニー(同・東京)と提携し、川越市の住宅展示場にコンセプト住宅「ホッと楽な家」のモデルハウスを建設、14日に開所した。共働きの子育て世帯を主なターゲットに、光熱費も含めた安心、時短と快適性、子供の未来に焦点を当てたエネファーム標準仕様の企画。特約店に対しては、ジクシスがまとめる新たな商流で、コンスタントな新築需要獲得、エネファームによる防衛などの価値を提供する。

<トップインタビュー>経済産業省ガス安全室・山下宜範室長

安心安全確保こそ使命

LPガス保安や都市ガス保安を監督する経済産業省ガス安全室長のポストに、4月1日付で山下宜範(やました・たかのり)氏が就任した。保安行政に臨んでの抱負やLPガス保安の課題、保安規制の見直しと今後の展望について聞いた。
◇   ◇
―ガス安全室長就任の抱負と、これまでの経歴で印象に残っていることを教えて下さい。
LPガスは地域社会に密着して生活や経済を支える重要なエネルギーであり、LPガスがさまざまな場面で活躍している姿を見ると改めてその感を強くする。ガス保安を通じて地域社会の安心・安全に貢献することがわれわれの使命と認識し、改めて責任の重さに身の引き締まる思いだ。

セントラル石油瓦斯、経営者研修会で「ChatGPT」を考察

「LPガス業界をとりまくビジネス変革と海外情勢」をテーマ

太田晃社長

セントラル石油瓦斯(本社・東京、太田晃社長)は14日、東京・港区の第一ホテル東京に取引先など140人を集め2023年度経営者研修会を開いた。今年度は「LPガス業界をとりまくビジネス変革と海外情勢」をテーマに設定し、世良拓也・日本電気AI・アナリティクス統括部・データサイエンスコンピテンシーセンター主任(データサイエンティスト)が「ChatGPT‥最先端技術の基礎とビジネス活用」、毎川忠昌・ジクシス輸入・トレード部長兼ロンドン支店長が「LPG海外情勢」を講演した。

  • アストモスグランプリで優秀47事業所を表彰 事例共有し相互研鑚
  • 秋田豪雨、床上浸水700棟超 LPガスの2次災害ゼロ

首都圏版

  • サンリン会、地元密着の強み発揮 家事楽ニーズを充足へ
静岡県協、地域応援PJで足かけ7年

全市町にLPガス防災機材の寄贈完了 

函南町役場での防災資機材寄贈式。目録を持つ仁科喜世志町長( 左から3人目)と勝又敏雄会長(右隣)。右から3人目が上田耕三田方地区長

静岡県LPガス協会(勝又敏雄会長)は6月22日、函南町役場で同町へのLPガス防災資機材寄贈式と、協会田方地区会(上田耕三地区長)と同町との災害援助に必要なLPガスの供給等に関する覚書の締結式を行った。これで2018年1月に静岡県と協会が結んだ新防災協定を契機に17年度から始まった県下全35市町にLPガス低圧非常用発電機(ホンダ+矢崎エナジーシステム「EU9iGP」+専用ガス供給ボックス)と炊き出しセット(岩谷産業「デリバリーステーション」)を寄贈する「地域防災応援プロジェクト」が足かけ7年で完遂した。

サガミHD(横須賀市)、タクシー事業に参入 

コミュニティーバスも運行再開

大感謝祭でタクシーを披露した

サガミホールディングス( 本社・横須賀市、水沢洋社長)は6月1日、SAGAMITAXI(同、山口慎二社長)を地元運行事業者から譲受して開業した。
LPガスハイブリッド車両のミニバンタクシーをはじめワゴンタクシー、ハイエースワゴン型ジャンボタクシーなどを揃える。ドライバーはTシャツにナイキのエアフォース1というスタイルで、親しみやすさとフレッシュさをアピールする。

丸江スポンサー契約のプロサーファーが日本代表に

アジアサーフィン選手権2023

江島賢社長(右)と庄司莉花選手

丸江( 本社・小田原市、江島賢社長)とスポンサー契約を結ぶプロサーファーの庄司莉花選手が、7月8日からモルディブで開かれるアジアサーフィン連盟主催のアジアサーフィン選手権2023の日本代表選手に選ばれた。
庄司選手は06年生まれ、湯河原町出身。父親の影響もあり小学3年生からサーフィンを始め、22年3月にプロ公認資格を獲得した。丸江は庄司選手の遠征時に必要なアウトドア関連グッズやスポーツ時の水分補給に最適な「バイオ茶スポーツ」を提供している。

地方版

北海道=火起こし交え楽しく! 

釧路青年委が弟子屈小学校で出前教室

青年委員の手ほどきを受け火起こしに挑む児童

藤田宗克委員長

北海道LPガス協会釧路支部青年委員会(藤田宗克委員長)は11日、弟子屈町立弟子屈小学校(渥美清孝校長)で今期初の出前教室を開いた。5年生28人が火起こし体験に取り組みながらエネルギーの大切さを学んだ。同校での出前教室は通算12回目。釧路支部から藤田委員長をはじめ10人が参加した。藤田委員長と青木浩二弟子屈分会長が授業の冒頭で「LPガスを知っているか」と問うと、ほぼ全員が「知らない」と回答。しかし容器の写真を見せながら「これが自宅にある人」と問いかけると、大半の児童が挙手。「本来は気体であるLPガスを圧縮し、液体にしたものを安全に保管している」と説明した。

北海道=絶対開かないで! SMSで供給停止予告

架空請求など詐欺メール の疑い

道内で最近、ショートメッセージサービス(SMS)を通じ「ガス供給停止の予告について」という文書が消費者のスマートフォンや携帯電話に届く事例が増えている。この文書には「ご確認をお願いします」としてURLが付記されており、クリックすると個人や支払いに関する情報を書き込むページに飛ぶようになっている。
販売事業者がこうしたSMS文書を発信することはなく、架空請求など詐欺メールの疑いが強い。このため業界各社は、ホームページなどで顧客に注意を呼びかけている。同類のSMS文書が届いた顧客から問い合わせのあった札幌圏の事業者は「絶対に(メールを)開かないください」と伝えたという。
同様の事例は今年に入ってから急増しており、各社とも警戒を強める。受信してしまった場合は「すぐに供給元の販売事業者に問い合わせしてほしい」とこの事業者は話している。

東北=ガスで省エネ・快適! 

八戸液化ガスが工務店向けセミナー開催

講演内容はオンラインでも配信した

八戸液化ガス(本社・八戸市、平野薫社長)は10日、八戸市の八戸総合卸センターに工務店を集め「省エネガス機器セミナー」を開いた。省エネ・低炭素で快適性や経済性に優れるとしてLPガス機器をアピールした。オンライン配信も行い、会場に31人、オンラインで9人が参加した。
星雄太・リンナイ盛岡営業所主事が電気料金の仕組みや高騰の背景を説
明し、八戸地区の電化住宅の電気料金データを交え高騰ぶりを示した。そのうえで「電気料金を抑えられ、住宅の環境性能基準をクリアできる」ハイブリッド給湯器を提案。便利で快適な住宅設備としてガス衣類乾燥機やマイクロバブルバス、ウルトラファインバブル給湯器なども紹介した。

東北=福島県、LPガス料金を1500円×2カ月支援 

協会と事業説明会開く

県北、二本松支部の会員向けに開いた説明会

福島県と県LPガス協会(小西正光会長)は6日から、県内6会場でLPガス料金高騰対策事業の説明会を開いている。同事業は、県から補助を受けた協会が、LPガス料金の値引きを行う販売事業者に必要な費用を助成するもの。説明会は25日まで行う。
6日の説明会は県北支部と二本松支部の会員を対象に福島市の県LPガス会館で行った。県商工労働部経営金融課の担当官が説明した。値引きの対象は県内の「一般消費者等」で、コミュニティーガスの消費者も含む。工業用の消費者は対象外。国や県、市町村の庁舎なども対象外だが、不特定多数の人が利用する図書館や美術館、公園、学校などは対象となる。

中部=サーラ懇話会、CN診断で信頼強固に

洞爺湖で4年ぶり総会73社 120人が参加

4年ぶりに旅行を兼ねて開催

サーラエナジー(本社・豊橋市、鈴木敬太郎社長)と地域販社のサーラE&L東三河(同、忰山誠社長)、サーラE&L浜松(本社・浜松市、岡本三男社長)、サーラE&L名古屋(同・知立市、河田栄一郎社長)、サーラE&L静岡(同・静岡市、清水敏彦社長)で構成するサーラ懇和会は6月23日~25日、北海道洞爺湖町のザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパで第4回サーラ懇和会定時会員総会を開いた。会員家族や協賛会社、社員スタッフも含め、73社から120人が参加した。
通常は2年に1度、海外旅行を兼ねて総会を実施しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で旅行を中止していたため、4年ぶりの開催となった。

  • 中部=富山県協、顧客宅での「ふれあいサポート運動」実施の様子を公開
近畿・四国=全L協青年委吉田前委員長が愛媛の人気ラジオ番組に登場

南海放送「ガスラジ!」25日、8月1日放送

趣味にちなんでサイクルジャージ姿で収録に挑む吉田誠・吉田物産社長(左)とパーソナリティーの向井佑輔・向井燃料社長

愛媛県のラジオ局である南海放送の番組「ガスラジ!」に、全国LPガス協会青年委員会前委員長の吉田誠・吉田物産社長が出演する。県外のLPガス販売事業者が出演するのは初めて。収録は5日、松山市の南海放送本町会館で行われ、25日と8月1日放送分で出演する。
向井、伊須、白石氏らと談義
番組は「チームガスラジ!」と呼ばれる県内のLPガス販売事業者6社が協賛、企画しているもの。「キニナルラジオ」をサブタイトルに据えて、昨年1月から毎週火曜日21時~21時半までの30分番組である。前半の約20分を「自称日本一しゃべれるガス屋」の向井佑輔・向井燃料社長が1人でパーソナリティを務め、LPガスに関わる話題や業界を問わずゲストなどを招き番組を進行。後半の10分間は四国内で活躍するユーチューー「シコクパンク」と送り、身の回りの気になる話題や疑問、暮らしに役立つ情報を発信している。

  • 近畿・四国=四国ガス、飲食店と協業したサブスク「ノミヨル」の加盟店募集開始
  • 中国=中国HLエネクス会、有事即応力を強化 会長に三宅・酒津商事社長
中国=島根県協の役員研修、尼崎と神戸を訪問

水素技術最前線学ぶ

島根県LPガス協会(森山健一会長)は6月14日に役員研修を行い、尼崎市の岩谷産業中央研究所と神戸市の神戸液化水素荷役実証ターミナルを視察した。脱炭素に向けて注目が集まる水素技術の最前線を学んだ。

九州=7月10日九州豪雨、被害大きく全容これから 

販売店浸水4件など

福岡、佐賀、大分の3県では10日、停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で線状降水帯が相次いで発生し、福岡と大分に大雨特別警報が発令、各地で土砂災害や河川の氾濫が多発する記録的な大雨となった。LPガス関連の被害の全容はまだつかめていない。

自らも被災した古賀禎三所長

社屋が床上60㌢㍍の浸水被害に遭ったイワタニ九州久留米営業所。13日に聞き取りを兼ねてお見舞い訪問し、供給先の点検と事務所の復旧に追われる古賀禎三所長に話を聞くことができた。
◇  ◇
10日未明から昼前にかけて発生した線状降水帯で誰も出社できず、私ともう一人がようやくたどり着いたのが午後2時半過ぎ。社屋の前を通る国道210号線は冠水し車両の通行は不可能、フロアは流入した泥の海。冷蔵庫はひっくり返り、コピー機の3分の1の高さまで冠水していた。

九州=イワタニ九州久留米営業所・古賀禎三所長、社屋浸水も応援部隊とローラー作戦

他拠点から応援部隊が集結し供給先の点検に回る

自らも被災した古賀禎三所長

社屋が床上60㌢㍍の浸水被害に遭ったイワタニ九州久留米営業所。13日に聞き取りを兼ねてお見舞い訪問し、供給先の点検と事務所の復旧に追われる古賀禎三所長に話を聞くことができた。
◇  ◇
10日未明から昼前にかけて発生した線状降水帯で誰も出社できず、私ともう一人がようやくたどり着いたのが午後2時半過ぎ。社屋の前を通る国道210号線は冠水し車両の通行は不可能、フロアは流入した泥の海。冷蔵庫はひっくり返り、コピー機の3分の1の高さまで冠水していた。

  • 九州=田島(佐賀市)、学生のアイデアを採用し佐賀大の教室をリフォーム

住設・新技術

  • JLIA、事故撲滅など推進 分散型の強み災対に発揮
  • アイネットの「プロパネット」、新たにスマホ検針に対応 補助金関連で好調
  • リンナイ、空気清浄機能付きガスFH「Wiz」をモデルチェンジ 8月1日に発売へ

<元売・大手卸販促特集> 

小売業界をリード価格競争力発揮
今春から新型コロナウイルスに伴う行動制限がなくなり社会・経済活動が活発になってきたが、長引く物価高騰など新たな課題も散見される。中長期的に低炭素、脱炭素への対応が求められるなか、足元では省エネ志向の高まりがLPガス需要の伸びを抑える一因にもなっている。だが見方を変えれば、料金が高騰する電気の代替、低炭素化にLPガスへの燃料転換は大いに貢献できる。需要の維持・拡大策や再生可能エネルギーとの付き合い方など、直売事業者の対応力が一層重要になってきた。特約店をリードする元売・大手卸各社の販売戦略を取材した。

  • アストモスエネルギー=「CN—LPG」普及にチャレンジ DX進め業務効率化
  • ENEOSグローブ=「カレッジ」で人材育成 女性や新人フォロー
  • ジクシス=若手営業を早期戦力化 燃転研修を基礎からみっちり
  • ジャパンガスエナジー=低炭素と強靭化追求 「環境」起点にガス化推進
  • 岩谷産業=社会の脱炭素後押し CO2削減を環境価値化
  • 伊藤忠エネクス=新たな成長軌道描く 接点強化で顧客満足度向上につなげる
  • ミツウロコヴェッセル=資質磨き発信力強化 豊かな暮らしを店会挙げ提供

<トーエル60周年 取引先との共存共栄誓う>

LPガス事業 経営基盤として拡充
ウォーター事業 第2の柱に成長
トーエル(本社・横浜市、中田みち代表取締役会長CEO)は、1963年横浜市港北区の創業から今年で60周年を迎えた。現トーエルグループ代表で代表取締役名誉会長の稲永修氏が始めたLPガス小売事業を皮切りに卸売、ウオーター生産・販売などにも進出。関東に特化した戦略で圏内に10カ所のLPガス営業拠点、17カ所のウオーター配送拠点を構えて53 万件にライフラインサービスを提供する規模に成長した。5月18日、横浜市で開いた感謝の集いで中田会長は「LPガスの乱売商戦が激化するなか、独自の販売・物流システムで事業を進めている。安定した長期的発展を目指して頑張っていきたい」と述べ、取引先との共存共栄を宣誓した。

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