2006(H18)年8月14日(月曜) | |
第2688号 |
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プロパン・ブタンニュースがお届けする連載読み物 <業界50年・出発> |
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特集/われらLPG車派 | ||||||||||
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住 設 供 給 機 器 / 新 技 術 | ||||||||||
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GHPとコ・ジェネ版 | GHP出荷実績 18年第1四半期 |
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<先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情
報> 以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです。 日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから |
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ご希望の方に見本紙をお送り致します。 プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。 創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。 LPガス業界で高い支持を頂いてるプロパン・ブタンニュースを読んでみませんか? e−mail もしくはファクシミリにてご連絡下さい。 |
2006(H18)年 | |
8月14日(月曜) | |
第2688号 | |
PBN2006-08-14-01 LPG車導入先進40者 平均88台保有 福岡酸素、門倉商店100% 本紙調査 普及拡大が政府からも期待されているLPG車を率先導入している先進各社が、業界平均を大きく上回る1者当たり平均88台を活用しており、LPG車率が44%に達していることが、石油化学新聞社の調査でわかった。すでにLPG車率100%を達成している2者に加え、2010年までに10者が100%化をめざした計画を打ち出している。環境にやさしくコスト削減にもつながるといわれているLPG車を、自ら使って普及させようというLPG車普及活動が、確実に広まっている。 PBN2006-08-14-02 物流業務強化で合意 アストモス、新日本石油 2次基地統廃合追加も アストモスエネルギーと新日本石油は10日、LPガスの物流業務協力の強化を検討することで合意したと発表した。 アストモスエネルギーとして4月に発足する以前は、出光ガスアンドライフ(iGL)、三菱液化ガスとして個別に新日石と結んでいたLPガス物流業務協力に関する契約をアストモスと新日石で締結。併せて▽基地の統廃合▽備蓄における協力▽輸送にかかわる省エネルギー推進など、新たに5項目の協力内容について検討を始める。 PBN2006-08-14-03 進む点検・交換作業 改造は194件に増加 経済産業省が8日発表した一酸化炭素中毒事故問題の対象となっているパロマ工業製FE式瞬間湯沸器七機種の点検実施状況は7日現在、点検数2万2,388件に対し、安全装置の改造数194件となり、問題発覚当初の約7倍に増加した。 同日までにパロマやLPガスなど関連団体、また同省に寄せられた問い合わせ件数は6万4,581件で、このうち点検対象7機種に該当する案件は2万1,190件であった。LPガス、都市ガス事業者を通じて確認された点検対象7機種の設置消費者戸数はLPガス6,841戸、都市ガス3万5,894戸と判明し、パロマやガス事業者による点検作業が進められている。 PBN2006-08-14-04 われらLPG車派 55(ゴーゴー)作戦展開中 ディーゼル代替LPG車26万台という普及目標を達成するため、自らLPG車を率先導入し、それを広告塔にして展開するファン拡大運動が活発化している。既存の29万台に26万台を上乗せしようという「LPG車55(ゴーゴー=29+26)作戦」だ。社有車の大半がLPG車という事業者が出始めているほか、簡易スタンドを教習所に設置し、新たなLPガス販路を切り開いた事例も出ている。そこで、LPG車を率先導入・普及している事業者の先進的事例を紹介するとともに、各社の導入台数、LPG車率、10年目標を一覧掲載する。 PBN2006-08-14-05 石狩充填所竣工 グロリアガス北海道 2次基地に隣接 年1万7000トン出荷能力 三井液化ガスグループのグロリアガス北海道(本社・伊達市、塚田耕三社長)はかねてから建設中だった石狩充填所が完成したことから、4日、石狩市新港中央3丁目の同充填所で竣工・落成式を開いた。同充填所は石狩2次基地に隣接する土地に建設され、同基地とはパイプラインで接続されている。受け入れ高圧タンクは20トン×2基、充填機は半自動式10台を擁して、年間1万7,000トンの出荷能力を持つ。同充填所はグロリアガス北海道のほか、一高たかはし、伊藤忠エネクス、住商第一石油ガスの3社の利用が決まっている。同充填所の完成にともない、グロリアガス北海道はこれまで使用してきた石狩充填所を閉鎖する予定。 PBN2006-08-14-06 井隆市さん死去 新日本ガス(岐阜市)の創業者で元会長、岐阜県プロパンガス協会会長も長く務め、LPガス業界の草創期から今日まで発展に尽力した井隆市さん(たかい・りゅういち)が8日午前1時13分、肺炎のため岐阜市岩倉町の岐阜日赤病院で死去した。91歳だった。 葬儀・告別式は10日、岐阜市雲龍町18の善照寺無量寿で新日本ガス、新日本運送、新日本石油、新日本テクニカルの合同葬(葬儀委員長=新日本ガス顧問の熊崎嘉彦氏)として行われた。喪主は長男宏康(ひろやす)氏。自宅は岐阜市黒野452番地。 井隆市氏は業界草創期の昭和30年、新日本プロパンガス商会(現新日本ガス)を設立し、会長(平成元年4月)に退くまで経営のトップに立ってガス事業をはじめ石油、運送部門と業容を拡大させた。 一方で業界発展と自主保安体制の確立に向け、発起人となって岐阜県プロパンガス協会(現岐阜県LPガス協会)設立の推進役となり、現協会の基礎づくりに貢献。40年5月から3期6年にわたって協会長を務めた。この間、県業界の研修の場としての「LPG会館」建設を推進にも尽くした。 また、北陸地方が豪雪(昭和38年)に見舞われた際、福井、富山県の事業者からのLPガス緊急輸送の要請に応え、トラック2台に容器を積んで雪崩の危険を冒して搬送し、復旧・復興に貢献した。 ◇ ◇ 井隆市さんは茶目っ気たっぷりの人だった。そして話術の巧みな人だった。話の間の取り方の実にうまい人だった。会合の席での、そこはかとないユーモアを漂わせながらのお話は、いつの間にやら面談の相手や会場の出席者を温かい雰囲気に包みこんでしまう、そんなお人柄だった。 隆市さんは大正4年(1915)、飛騨の旧家に生まれた。8歳になってようやく電灯が来た地域だった。頭はよく、小学校を卒業すると、100人中2人ほどしか入れない益田農林学校に進んだ。 この後、木材商などで商才を磨いたが、昭和14年、24歳のとき、警察官になる。兵役も経験した終戦後、隆市さんは警察官を辞め、木材を中心にさまざまな商売に手を出し、試行錯誤の時代が続いた。 すでに大阪で創業していた大日本プロパン瓦斯が昭和30年、岐阜で代理店を募集するため、長良川河畔のホテルでプロパンの実演をした。それを見た隆市さんは「これだ!」と決めた。その1カ月後には新日本プロパンガス商会を柳ケ瀬に立ち上げていた。 会社を始めて間もない頃、自宅のある岐阜市黒野の庭先で充填していたときの失敗談などの思い出話を楽しくなさっていた。 もはや、それ以降の新日本ガスの躍進ぶりは、ここに改めて記すまでもないだろう。隆市さんが手塩にかけて育てた新日本ガスは、半世紀を経て、現在、直売4万件、LPガス年間販売量4万5,000トンという押しも押されもせぬ会社になった。そして、隆市さんが育てた何よりの宝物である長男・宏康社長、次男・喬生専務、三男・伸五常務の個性豊かな後継者が、がっちりスクラムを組んで立派に隆市さんの意志を継いでいくだろう。 晩年は自宅の大きな仏壇の前で般若心経を詠まれていた。隆市さん、安心して天国でパチンコをお楽しみください。 PBN2006-08-14-07 登録148社 CO2排出削減目標を宣言 岩谷産業「06新エネルギーフォーラム」 高効率機器など普及促進 岩谷産業(本社・東京、大阪、牧野明次社長)は7月25日、東京本社で省エネと環境をテーマに「2006新エネルギーフォーラム」を開いた。発電、給湯、空調、環境(自然エネルギーの活用)を柱にCO2の削減を実践する。普及促進に取り組む省エネ機器は高効率ガスこんろ、エコジョーズ、マイホーム発電、GHP、マイクロコージェネ、マルチ温水器、太陽光発電、小型風力発電、燃料電池(モニター設置)で、フォーラムに参画したLPガス販売事業者は、18年4月〜19年3月の1年間のCO2排出量削減宣言を行う。目標達成に向け、コスト圧縮など顧客ニーズに応え問題を解決していく提案力(ソリューション提案)を養成する各種講習会も準備しているという。取り組みの継続が不可欠となるため、メンバーは趣旨に賛同する販売店の登録制とした。当初の登録メンバーは148社で、この日は協力メーカーを含め、全国から172人が参集した。 PBN2006-08-14-08 エネルギーアドバンス 環境負荷低減へ日本初のユーティリティサービス開始 コニカミノルタ 辰野工場に新拠点 東京ガスグループのエネルギーアドバンス(本社・東京、大野省三社長)はこのほど完成したコニカミノルタサプライズ辰野工場(長野県辰野町)内にユーティリティサービスステーションを併設し、日本初となる本格的な総合ユーティリティサービスを開始する。総合ユーティリティサービスの範囲は天然ガスのLNGサテライト供給によるガスエンジンコージェネレーションを中心とした電熱供給を行うほか、工場内に掘った井戸から地下水を汲み上げ、工場の洗浄水や原料として活用するなど広範囲にわたる。エネルギーアドバンスの三浦千太郎副社長(東京ガス上席エグゼクティブ・スペシャリスト)は「当社がこれまで地域冷暖房事業で培ったノウハウを生かした省エネルギー、環境負荷低減に貢献する総合ユーティリティサービスは、これからエネルギーアドバンスの中心となる事業。今回の辰野工場でようやくスタートラインに立つことができた。今回の事例で培ったノウハウを生かし、既存、新築の工場へこのサービスを展開したい」と意気込みを見せている。 PBN2006-08-14-09 フィットネスクラブ「ティップネス」 売上高の8%占める水光熱費 デマンド抑制はGHPで コージェネも9店で採用 フィットネスクラブ「ティップネス」(本社・東京、吉田光男社長)は、電力ピークカットなどGHPの特性を評価し、早くから導入を進めてきた。新規店の空調設備はGHPを基本に設計し既存店でもEHPと併用しながら、更新期に合わせGHPを設置している。コージェネも全49店舗中(8月中新規開店の2店舗を含む)9店舗で採用している。04年度からは新規店へ9.9kwを中心に導入を進めて現在、五店舗でジェネライトが稼働中だ。フィットネスクラブの設備と熱源について考え方を聞いた。 PBN2006-08-14-10 「子ども110番の車」発進 山口県協山口支部の16台 防犯でも地域貢献 最終的には60台に 山口県LPガス協会(品川邦彦会長)山口支部(宇佐川速支部長)は1日、山口市のえびすや本社で「子ども110番の車」の出発式を開催した。これはこのところ相次いでいる子どもの事故から子どもを守ろうと同支部で「子ども110番の車」のマグネットシールを作成、支部内会員の営業車に貼付して子ども達に安心をアピールしようというもの。 当日は支部会員の営業車16台に貼付された「子ども110番の車」が山口市のえびすや本社に集合、地元警察の幹部、会員各社首脳ら30人が出席するなか出発式が行われた。 まず、宇佐川支部長があいさつし、「4月の青年部会の席上で、弱者、とりわけ児童にたいする犯罪が多発しているなかでわれわれとして何か犯罪防止に協力できることはないかという意見が出され。子ども110番の車シールを作成、これを会員各社の車に貼付して子どもに安心をアピールすることにした。LPガス業界は山口支部だけでも60台近くの車輌があり市内隅々まで毎日、走行している。山口市警察署に相談したところ的確な提案と支持をもらい、これを支部総会で決議した。ささやかな行動で目に見えるほどの効果があるとは思えないが、われわれ一人ひとりが注意を払い、子ども、高齢者など弱者に目を向ける行為は犯罪の撲滅に必ずや効果があろうと確信している。企業活動のみならず警察との連携のもと地域社会福祉活動を通じてさらにこの運動の輪を広げて行きたい」と、地域貢献に期待を込めた。 PBN2006-08-14-11 活火山 ピンチをチャンスに ○…「パロマの給湯器による事故がガス業界全体にどんな影響を与えるか心配だが、より高機能で安全な製品を提案することで、ピンチをチャンスに変えよう」。こんな発言を相次いで耳にした。三井液化ガス九州支店の中原龍三支店長、アストモスエネルギー九州支店の大森正之執行役員支店長、江藤産業(大分市)の牧野榮次社長。3人以外にも同じ思いの業界人は多いはずだ。 オール電化攻勢にさらされている中で、たしかに今回のCO中毒事故は逆風となった。ガス業界にはエコジョーズ、エコウィルといった安全な高効率機器がある。ガラストップこんろも使い勝手はもちろん、炭酸ガス排出係数はIHよりはるかに優れる。それら高効率ガス機器を普及させることが消費者に安全で快適な生活を提供することにつながる。ひるむことなく、積極的に普及に努めるべきだ。 ○…先月28日に福岡で開かれた「全国縦断GHPフォーラム」で講師の1人、サイサンの田中文雄氏が高効率ガス機器とGHPの環境特性について話しをした。有益な話しが多々あったが、とくに印象的だったのは電気とガスの炭酸ガス排出係数にかかわる部分。「全電源」と「火力平均」とでは排出量に大きな差がある。あの深夜電力を使うエコキュートは、実は原子力ではなく深夜火力を使用しているとの指摘はまさに目からウロコ。行政が目指すエコキュート520万台の普及目標が達成されれば、今ある原子力発電所建設計画では間に合わず、火力発電所を増やすか稼働率をさらに高めなければならなくなる。つまり、地球環境の悪化をもたらす。 1軒のオール電化住宅を高効率ガス機器に置き換えれば、ガス消費量は年間464立方増え、炭酸ガスは23%減る。より人の感覚に訴えるように話せば、樹齢50年杉を159本植える効果をもたらす。敷地480坪(1,590平方b)に159本の杉を植えたところを想像してほしい。オール電化をやめて高効率ガス機器に切り替えれば、そのような森林を1つ作るのと同じ効果をもたらす。高効率ガス機器が地球環境に優しいと、もっと声を大にしてガス業界はいうべきだ。 |