2007(H19)年11月26日(月曜)
   第2754号
総 合 面
 
首 都 圏 版
地 方 版
2007年簡易ガス特集
住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
GHPとコ・ジェネ版 GHP出荷実績
19年第一4半期
過去データー掲載中
第13回GHP販売事例論文コンテスト受賞者一覧はこちら
WHOの最新情報を受け改訂しました。
先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情 報>
以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです
日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから
  • 11月19日(月)
    * 千葉県協、独自の耐震診断やリフォーム資格立ち上げへ 地域密着、信頼確保狙う
    * アストモス、産業用LNGのサテライト供給を開始
  • 11月20日(火)
    * 日連、47地方協会など対象に広報作品コンテストを実施へ
    * 原料高も魅力的なLNG・都市ガス事業
  • 11月21日(水)
    * 日連、保安課の諸制度見直し勉強会に村瀬氏ら選任
    * エネクスHL関西、チューネンエネック熊野をダイヤ燃商に移管
  • 11月22日(木)
    * 簡易ガス協会関東支部、講習会で電化対抗、地震防災対策学ぶ
    * 消安法改正が成立、製品点検制度開始へ
  • 11月23日(金)
    休日の為、休刊
  ご希望の方に見本紙をお送り致します。
    プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。
    創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。
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2007(H19)年
11月26日(月曜)
第2754号

PBN2007-11-26-01

仕入れ高で卸・小売が防衛策
10月LPG出荷前年同月比4.4%増 仮需例年より多く

 日本LPガス協会が20日に発表した10月のLPガス需給実勢(5日集計)によると、出荷量は前年同月比4.4%増の143万4,000dとなった。内訳はプロパンが同4.1%増の94万8,000d、ブタンが同5.2%増の48万6,000d。世界の指標価格であるサウジCP(LPガスFOB価格)が円換算8万円台の異常高騰で、原料LPガスの仕入れ高に対するリスク分散と需要期に向けた在庫積み増し量が増え、仮需が例年より多めに発生したためだ。特にプロパンの出荷増は卸・小売業界の自己防衛策の様相が強く、CPの先高観が支配する中、家庭業務用が主力のLPガス卸・小売業界は、価格値上げ改定と取引維持に向けた顧客対策で苦労が続いている。


PBN2007-11-26-02

広報作品コンテスト実施
日連 イメージ向上へ

 日本LPガス連合会(川本宜彦会長)は14日に開いた常任理事会で「47都道府県協会が実施する広報作品」コンテストを実施することを承認した。正式には27日に開く理事会で決める。
 47都道府県協会がLPガスのイメージアップ、需要拡大などを目的に制作したテレビCM、新聞広報、パンフレットなどの作品をコンテストし入選作品を表彰するもの。また、全国から集めた作品を取りまとめ、都道府県協会に紹介することで業界全体の広報活動のレベルアップを図りたい考え。



PBN2007-11-26-03

高騰続くCPに対応を
川本・日連会長が呼びかけ
12月800j予想透明性向上へ

 川本宜彦・日本LPガス連合会会長は21日、日連主催の構造改善セミナー(東京・新橋の航空会館)であいさつし、高騰を続けるサウジCPに言及し、現状を踏まえた対策の必要性を呼びかけた。
 川本会長は12月積みCPがプロパン、ブタンともに11月(730j、755j)に比べ100j値上がりするとの見通しを示した上で、「100jより低くても九分九厘、800には乗ると思う。こうした中で安く売って人の客を取るのはとんでもないことだ。CP連動にするとか、上がった際にはまるめてでも(ユーザーに)値上げをお願いし、下がった分だけお返しする形で透明性を高めることがお客さまへの作法であり、末長くご愛顧いただく重要なポイントだと思う。今後の大幅値上げを共通認識としてもちたい」と語った。



PBN2007-11-26-04

千葉県協
耐震やリフォーム資格制定へ
地域密着、信頼確保狙う

 千葉県LPガス協会(小野口壽一会長)は14日、家屋の耐震簡易診断やリフォームのアドバイスをできるようにする独自資格「保安・防災・リフォームアドバイザー」の概要素案を発表した。同県協会の会員などを対象にし、通常のガス保安に加えて、防災やリフォーム面でも訪問や助言ができるようにするのが狙い。
 来年度に同資格制度を立ち上げたい考え。


PBN2007-11-26-05

LPガスの秘密教えます
長野県協 長野朝日放送特番でPR

 長野県LPガス協会(二木馨三会長)は23日午後4時から、長野朝日放送1時間枠の特番「炎であったかアラカルト グルメに!健康に!LPガス」を放映した。
 博士役に扮したタレントの倉林美貴さんを案内役に「LPガス大辞典」と題し、LPガスの秘密を解き明かすという内容。最新のLPガス機器の紹介や火力の魅力、エネルギーロスが少なく環境に優しいこと、事故防止のための使い方マナー、中越沖地震でライフラインが絶たれるなか大活躍したことなどを紹介したほか、LPガス機器を導入した新築世帯やリフォーム世帯を訪ね、光熱費や使い勝手など様々な角度から快適な暮らしぶりを紹介した。


PBN2007-11-26-06

福井ツバメ商事
野口健氏招き環境講演会
創立50周年記念行事 一般応募の600人招待

 福井ツバメ商事(本社・福井市、藤野拓三社長)は7日、福井市のフェニックス・プラザで、創立50周年記念事業の一環で、エベレストをはじめ7大陸最高峰への登頂に世界最年少で成功したアルピニストの野口健氏を招き、環境講演会「富士山から日本を変える」を開いた。地元紙などによる一般応募者の中から、約600人を招待した。


PBN2007-11-26-07

専門チーム
“感動工房”でファン作り
マツナガ 接点活動、グッズにひと工夫

 マツナガ(本社・滋賀県野洲市、松永諭社長)は今年度から、「感動工房」を設置しファンづくりを進めている。専従の正社員を新規採用し、宣伝物やノベルティーグッズを製作する。9月12日には取引先、従業員を集め感動工房説明会議を行った。同社は従来、顧客との接点活動に力を注いできた。ミニコミ配布、誕生日のお菓子プレゼント、こんろ掃除、灯油配送時のタンク回り清掃などである。リフォーム事業の本格化とともに、接点活動をさらに強化するため今回、感動工房を設置したもの。


PBN2007-11-26-08

“コミュニティーガス”発進 魅力あるエネへ 簡易ガス

 簡易ガス業界は新たな未来づくりを描く時に来ている。その一つが「環境にやさしい簡易ガスの街」(団地コージェネ)であり、需要家から愛され、選択されるエネルギーを目指した「コミュニティーガス」の発進である。団地コージェネは、LPガスを燃料とした小型分散型電源(コージェネレーション)を導入し、ガス事業・電気事業・熱供給事業を併せて行う「地球にやさしいLPガスの街」づくりを目指すもので、都市生活の安全保障をも視野に入れているのがポイント。コミュニティーガスは、簡易ガスの愛称ともいえ、以前から使用していた簡易ガスの英語名からネーミングした。簡易ガス事業は、都市近郊の活発なタウン造成を背景に急ピッチで発展してきた。18年12月末現在では、事業者数1,670(18年3月末現在)、供給地点群数7,852、供給地点数193万、総販売量(年間生産量)2億1,223万立方bまで伸長している。これまで以上に存在感があり、誰からも愛されるエネルギーに成長する仕組みづくりを確立する時に来ている。


PBN2007-11-26-09

明日を切り拓く簡易ガスのチカラ
元気印の団地・事業者 ルポ

 競合エネルギーとの競争、自由化範囲の拡大など、簡易ガス事業にも大きな変化・変革の嵐が押し寄せている。こうした時代は、これまで以上に接点力の強化や顧客満足の向上に取り組み、誰からも信頼され、愛されるエネルギーに成長することが大事。分散型エネルギーで災害対応能力が大きく評価されているLPガスを主原料としているネットワークを生かし、次代の旗手に名乗りを上げる時に来ている。魅力ある元気印の簡易ガス団地をルポし、競争時代を勝ち抜くヒントとした。


PBN2007-11-26-10

ご当地CMでファン拡大
九州地区各県協会 電力の広告戦略に対抗

 イメージアップで電化対抗や機器拡販を図ろうと、九州では独自色を出した新テレビCMの放映を始める県LPガス協会が増えている。従来から手がける熊本に加え、昨年から鹿児島が「幕末の密談編」、今年8月から長崎が「炎歌の花道」を放映開始し反響を呼んでいる。さらに、福岡が来年2月のスタートに向け制作に着手するなど、地域性を生かした「ご当地CM」で電力のメディア戦略に対抗しようとする動きが活発になってきた。


PBN2007-11-26-11

活火山
火のない生活に価値?

 〇…沖縄で10月26日から3日間、那覇市の奥武山公園で第31回沖縄の産業まつりが開かれ、県LPガス業界と沖縄ガスが合同出展したことは5日号で紹介した。ガス業界で気になるのはライバルの沖縄電力の展示内容。そこで記者は県高圧ガス保安協会LPガス会の高良毅専務と一緒に沖縄電力のブースを覗いてみた。沖電のテーマは「セイカツをカエル。オール電化」。
 会場に入って「おや」と思ったのは浴槽が正面に控えていたこと。風呂に浸かると疲れがとれるとPR。本土から来た者には当たり前すぎて奇異に映ったが、沖縄ではシャワーが普通で、浴槽に浸かる習慣があまりない。なるほど、生活を変えないことには風呂に入ってくれない。生活文化の領域まで踏み込んで、電温やエコキュートの需要を掘り起こす狙いらしい。厨房でのIHの普及もまさに生活文化に切り込んだ結果。人類数万年の炎と共にある歴史を「火のない安全な生活」とうたって変化を促す。ことの良し悪しは別として、文化を変えるパワーが電力業界にはある。
 新築住宅の4割がオール電化の同県だが、若い係員の説明は“意外に”地味で、おごりのようなものは感じられなかった。高良専務宅の光熱費診断では、オール電化に替えると月約2,000円おトクという試算。ただ、夏場などで昼間エアコンを使うと、従量電灯料金より「割高になるかも知れません」。しかし冬場を含めた年間トータルではおトクで、「できるだけ夜に生活を集中すればメリットは出る」という。
 原発のない沖縄電力がなぜ深夜電力なのかという記者の質問には、電力の消費を平準化させたいためで、「当社の都合もあります」と正直に打ち明けてくれた。暑い沖縄でエアコンを使う機会は本土より多い。オール電化に今イチ納得できないという顔を記者がしていたかどうか分からないが、「ランニングコストだけではない。火を使わないので安全という付加価値がある」とのこと。火のない生活を付加価値と思い込んでいる説明員に、火を使えない子供を育てて大丈夫かと聞いてみたかったが、困惑させそうだったので、やめた。



PBN2007-11-26-12

LIA40周年
「幸福な未来に貢献」誓う
記念式典と祝賀会開く 丸茂桂氏らに感謝状

 日本LPガス機器検査協会(=LIA、寺ア和典理事長)は、来年3月に創立40周年の節目を迎えるのを前に、21日、東京・港区の第一ホテル東京で創立40周年記念式典と記念祝賀会を開いた。式典では、出損団体である4団体(日本LPガス供給機器工業会、日本LPガス連合会、日本LPガス協会、全国LPガス卸売協会)の団体長、LIA設立から今日までLPガス機器検査業務を見守り続け、業界発展の礎となってきた名誉顧問で桂精機製作所会長の丸茂桂氏、さらに役員・評議員に感謝状が贈られた。永年勤続事務局員も表彰された。受賞者は合わせて40人に上った。式典で寺ア理事長は、「当協会の役割は、消費者ミスの生じにくい器具や災害防止型機器の検査、開発と普及を通じ、消費者が安心してLPガスを利用できる『幸福な未来』を築くことに貢献することがモットーである。最近の製品安全をめぐる環境変化を生かし、さらなる検査技術向上と体質強化拡充に努めていく」と決意を述べた。その上で、供給機器メーカー各社が取り組む高度化供給機器開発への協力やISO審査登録機関(LIA−AC)・JIS国内登録認証機関・LPガス法に基づく国内登録検査機関として信頼される総合的認証機関を目指すとした。