2008年12月8日(月曜) | |
第2806号(平成20年) |
総 合 面 |
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首 都 圏 版 | ||||||||
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住 設 供 給 機 器 / 新 技 術 | ||||||||
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GHPとコ・ジェネ版 | GHP出荷実績 H20年第二四半期 |
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<先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情
報> 以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです。 日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから |
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ご希望の方に見本紙をお送り致します。 プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。 創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。 LPガス業界で高い支持を頂いてるプロパン・ブタンニュースを読んでみませんか? e−mail もしくはファクシミリにてご連絡下さい。 |
2008(H20)年 | |
12月8日(月曜) | |
第2806号 | |
PBN2008-12-08-01 新日本石油と新日鉱HD 来秋メドに全面統合 LPガス事業は今後検討へ 新日本石油の西尾進路社長と新日鉱ホールディングスの高萩光紀社長は4日、東京・内幸町の帝国ホテルで記者会見し、全面的に経営統合することで基本合意したと発表した。本契約の来年3月までには10月に設立を目指す統合持ち株会社の社名、本店、ブランドを決め、2010年に石油精製販売事業会社など3つの中核事業会社の設立を目指す。新日鉱HD傘下のジャパンエナジーは、来年4月に日商LPガス、伊藤忠エネクスと共同でLPガス元売・卸売事業統合会社「ジャパンガスエナジー(JGE)」を51%の筆頭株主として設立する計画だが、今後、新日石のLPガス事業の取り扱い検討ではJGEを軸とする可能性もある。 PBN2008-12-08-02 視点 非石油事業へ、再編加速か 新日石と新日鉱との全面的な経営統合を見て、第二次石油ショック直後、1980年代に起こった石油業界の激動を思い出した。 わが国の経済、生活は石油に助けられもし、石油に翻弄させられたのは偽らざる歴史である。70年代に七割を超えていた石油依存度はイラン革命による経済混乱を契機に、石油代替エネルギー開発・普及が本格的に始まり、20年を経て5割を割った。 そして今日、イラク戦争が第三次石油ショックの引き金であったと指摘されるようになったが、新日石と新日鉱の経営統合が新たな業界再編の引き金になる可能性も出てきた。 第二次石油ショック直後には昭和シェル石油、コスモ石油を先頭に、石油精製元売の巨大化が始まった。一方で安全保障の砦として石油国備も完成した。昭シェルはLPガスも取り込んだ形の石油精製販売事業の道、コスモ石油はコスモ石油ガスを分離してLPガス元売専業化の道と違ったが、本業である石油精製事業のコスト競争力を追及する意味では同じだった。 しかし、新日石、新日鉱の経営統合は石油業界が非石油事業へと急速に舵を切る、それこそ100年に一度の大計と言ってよい。高萩・新日鉱社長は非石油事業の成長分野に関して、新日石の「太陽光発電事業」への期待と共に、新日鉱グループの鹿島石油が製造している太陽光向け材料「ポリシリコン」のコスト競争力も同時に発揮でき、「大化けする」と強い期待を表明した。 PBN2008-12-08-03 21年度 市場開発へ、人材育成の原点に GHP講習会を展開 コンソーシアム通常総会 GHPコンソーシアム(鴇田勝彦理事長)は5日、東京・日本橋茅場町の鉄鋼会館で平成21年度(通算第22回)通常総会を開いた。今年度(10月〜21年9月)は、環境性能を前面に打ち出し、エネルギーの有効活用と地球温暖化防止に貢献するGHP、エコウィル、マイクロコージェネの一層の普及促進を目指す。また、技術の振興・共有、情報の収集・発信、啓蒙・普及活動の充実などを通じてLPガスによる分散型エネルギーネットワーク社会の構築にまい進する。 重点事業は@「2009全国縦断GHPフォーラム」シリーズの開催A「第15回/平成21年度GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテスト」の実施BGHP講習会C年次機関誌「GAS−21/2009年版」の企画・編集 ・発行と「レポート」の発刊DGHP統計の充実・提供E関連行政機関、関係団体との緊密な連携強化と環境性能のPR強化――の6つ。予算は1,280万円。 GHP講習会は、LPガス価格の高騰に伴いGHPの販売台数も年々減少し、LPガス仕様機が精彩を欠いていたが、世界的な金融危機により原油価格が暴落し、LPガスの原料価格も追従しており、エネルギー間の競争条件が好転してきたことから開くもの。コンソーシアムではこの機会を捉え、メーカー・設備業者の協力を得てGHPにかかわる人材を教育する講習会を開く。コンソーシアムが人材育成を目的とした講習会を開くのは昭和62年に行ったGHP技術学校以来で、人材育成の原点に返って新規とリニューアル市場開発に挑む。 鴇田理事長はあいさつで「ここ数年LPガス価格の高騰などで、販売は停滞傾向にあった。経済性の面だけで売りが落ちたのではなく、販売意欲やノウハウに対する努力が足りなかった。CP下落やエコへの関心の高まりなどGHP復権の環境は整った。コンソーシアムでは、企業別にノウハウを伝える新規事業の展開を考えている」と新年度方針の一端を示した。 PBN2008-12-08-04 エルピーガス協会 「ビジョン」16日承認へ 流通3団体正式合併契約も 日本LPガス連合会、全国LPガス卸売協会、全国LPガススタンド協会の流通3団体は5日、東京・港区の虎ノ門パストラルで事務局合同の記者会見を開き、16日に臨時総会を開き日連を存続法人とする合併契約を正式に承認するほか、新団体の名称を「エルピーガス協会」とし、会長には川本宜彦(日連会長)、副会長には牧野明次(全卸会長)、米田正幸(全スタ協会長)の各氏を選出する方針であることを明らかにした。また、臨時総会では、時代を先取りしながらスピード感ある政策を展開するため、新団体のビジョンともいえる4つの活動理念と10項目の具体的な活動も策定・明示することにしている。 PBN2008-12-08-05 12月CP 3年ぶりの300ドル台 P340ドル、B335ドルに下落 サウジアラムコが11月30日に輸入各社に通告してきた12月積みCPは、プロパン340ドル、ブタン335ドルと、CP史上最大の値下げとなった11月CPをさらに下回る価格となった。プロパンは前月比150ドル、ブタンは同155ドルの下落。ともに8月から5カ月連続で下落した。CPが300ドル台になるのは2005年7月以来となる。 先月解消されたプロパン、ブタンの価格差は、それまでのブタン高値から逆転した。プロパンがブタンの価格を上回ったのは06年9月以来。 年平均ではプロパン768.25ドル、ブタン784.58ドルで、前年よりも約170jの高値となった。 PBN2008-12-08-06 小売市場 CP下落で軟化進む 立方40〜60円段階値下げも 11、12月のサウジCPの大幅下落を受け、首都圏で小売価格を大幅に値下げする動きが出ている。 千葉県の一部では、12月検針分で1立方b当たり40円、神奈川県の大手は1月検針分から同60円(標準世帯で1,500円)値下げする。企業間の仕入れ時期の違いから値下げの実施時期や額に差異はあるが、10、12、1月と複数回にわたって値下げするケースも見られる。 長野県ではCP高騰分の値下げが始まっている。10月検針分で1立方b当たり20円、さらに12月検針分で同20円の値下げに動く事業者が多いようだ。ある県内有力事業者は、1月検針分で20円値下げし、12月検針分でも20円下げる方針。もう1社は、11月検針分で20円の値下げを実施した。12月CPも下落したことから、1月の追加値下げを検討する企業もある。 PBN2008-12-08-07 10年後見据え人づくり アストモスアカデミー九州開設 多彩な実機 実践的教育を展開 若手から経営者まで 中長期でフォロー LPガス業界待望の「人づくり施設」が誕生した。「10年後のLPガス業界を作る」を目的に、アストモスエネルギー(本社・東京、久内幸二郎社長)が販社である九州アストモスガスの本社(久留米市荒木町荒木1977−1)敷地内に11月27日、「アストモスアカデミー九州」をオープンさせた。特色は@経営者候補・管理者・中堅若手社員など各階層すべてが学べるA中長期レンジで人材育成するB燃料電池・太陽光発電システムから高効率ガス機器、住宅施設に至る豊富な実機展示による実践的教育を行うC営業・リフォームなどのマイスターや、燃料電池など“旬”の研修による専門家養成を図る――など。同様の目的を持つ施設を来春、仙台にも新設する。 PBN2008-12-08-08 厳しさ増す専門保安機関 本紙調査結果を分析 経営環境を考える 本紙は8月11日付で「保安機関の現状と課題」に関するアンケート調査報道を行ったが、各方面から反響をいただき、厳しい経営が続く専門保安機関による意見交換の場も持たれている。アンケート調査は昨秋、全国2,187件を対象に行い、468件(21.4%)から有効回答を得た。分析の結果、大別すると▽点検調査期間の延長やスケールメリットが縮小し専門保安機関の経営が厳しさを増している▽集合住宅の保安管理がますます難しくなっている▽機器・設備更新を含め点検時の同時履行が難しい――などが分かった。改正LPガス法施行から十年を迎えた今年。質量販売問題などで法令の進展が見られたが、調査方法の厳格化も起因して事故数が増加していることも事実。改めて専門保安機関を巡る環境を考えた。 |