2009年1月12日(月曜)
第2810号(平成21年)
総 合 面
東 日 本 版
西 日 本 版
  特集記事
   <LPガス拡販宣言実行へ>行政・団体2009年頭所感
住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
  • リンナイ、最小・最軽量のエコジョーズを2月に発売へ
  • 太陽光補助金、13日から募集へ(太陽光発電協会)
GHPとコ・ジェネ版 GHP出荷実績
H20年第二四半期

第14回GHP販売事例論文コンテスト受賞者一覧はこちら
先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情 報>
以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです
日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから
  • 1月5日(月)
    * 2009年流通段階別の課題と展望
    * 2009年は「LPガス拡販宣言・実行の年」底堅い成長の1年に
  • 1月6日(火)
    * 地域展望=歴史的な転換期、時代が求めるエネに
  • 1月7日(水)
    * 1月CP、ガザ空爆の影響でP・Bともトン380ドルに上昇
    * 新日石、1月出荷分のプロパン卸価格kg19.3円下げ
  • 1月8日(木)
    * 日協が賀詞交歓会、「環境貢献」で前進をアピール
    * 東京ガスとアイシンがエレベーター搬入可能のGHP開発、6月から販売へ
  • 1月9日(金)
    《データ・ファイル1月号》
    市況編
    ◇LPガス価格の推移(FOB・CIF価格等)
    ◇全国主要都市のLPガス10?小売価格推移
    ◇20年11月末現在のオートガス市況調査
    需給編・需要編
    ◇LPガス需給実勢の推移
    ◇20年10月、11月需給実勢
    供給機器編・その他
    ◇20年度LPガス供給機器生産実績
    ◇20年11月度溶接容器生産本数
    ◇20年LPガスバルク貯槽生産推移
    ◇20年度マイコンメーター生産推移
    ◇20年度LPガス用警報器検定・検査合格数
    ※新設住宅着工戸数の推移
    消費機器編
    ◇20年11月度の主なガス機器検定検査
    ◇クッキングヒーターの国内出荷台数
    ◇家庭用ヒートポンプ給湯器(エコキュート)の国内出荷台数
    競合エネ編・その他
    ◇20年11月度の全国都市ガス販売量
    ※20年9月末現在全国LPG自動車台数
    《業界日誌》
  ご希望の方に見本紙をお送り致します。
    プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。
    創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。
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2009(H21)年
1月12日(月曜)
第2810号

PBN2009-1-12-01

コージェネでゴルフ場も省エネ
補助金制度活用した美濃白川ゴルフ倶楽部

 岐阜県白川町の美濃白川ゴルフ倶楽部飛水峡コース(上村脩藏取締役支配人)は、年間4万5,000人余りのゴルファーを集める岐阜県内でトップスリーに入る人気コース。1991年5月の開場から17年が経過し、施設の補改修時期に入っていた。浴場向け風呂給湯用のA重油ボイラーの設備更新で、国のLPガスコージェネ補助金制度を活用し、昨年2月に出力25kwのヤンマーエネルギーシステム製CP25VB1Z1機に入れ替えた。上村支配人によると、11月期決算で「期中だったが、本稼働の3月から11月まで9カ月間の導入成果を加味し、総合エネルギーコストを計算すると、年間で前期比14.3%減の結果になった。また、客数で4.5%増、売上高でも10%増のうれしい相乗効果を上げることができた」と語る。


PBN2009-1-12-02

日協
「環境貢献」で前進
賀詞交に550人 目標実践へ意欲

 日本LPガス協会主催の新年賀詞交歓会が6日正午から、東京・港区の虎ノ門パストラルで開かれた。先行き不透明な経済情勢下での仕事始めに当たって、業界関係者550人が会場を埋め尽くした。日協は会場正面の横断幕に、昨年と同じ「LPガスが担う環境への貢献〜低炭素社会の実現に向けて」のスローガンを掲げ、出席者に「環境貢献」がLPガスの変わらぬ役割であり、業界の前進力の源であることをアピールした。久内幸二郎会長はあいさつで「地球温暖化対策を積極的に取り組んでいく」と決意を表明。改めて環境貢献を最重要視する考えを示した。


PBN2009-1-12-03

1月CP
P・Bとも380ドル
プロパン40ドル高 下落基調から反転

 サウジアラムコが12月31日に輸入各社に通告してきた1月積みCPは、プロパン、ブタンともにトン当たり380ドルとなった。プロパンは先月比40ドル、ブタンは同45ドルの上昇で、昨年8月から5カ月続いた下落基調から一転した。
 アラビアンライト原油熱量換算比は、プロパン117.3%(先月は84.1%)、ブタン118.9%(同84.0%)。
 原油価格が下落する一方で、LPG需給にタイト感がみられたため、クリスマス休暇前までは1月CPは12月と同水準もしくは小幅上げと予想されていた。しかし、12月27日のイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区空爆で原油価格が反転し、サウジ側が強気のCP設定をしてきたものとみられる。


PBN2009-1-12-04

千葉県
集約進む家業用市場
1社当たり消費者数 2年で10.5%増加

 千葉県の家庭業務用市場が徐々に集約化していることが、千葉県LPガス協会(小野口壽一会長)がまとめたLPガス事業者賠償責任保険の契約更改手続きで分かった。この2年間で付保数(販売事業者数)の減少と消費世帯数の増加が同時に進み、1販売事業者当たりの消費者件数は1割以上増加した。


PBN2009-1-12-05

雇用支援で
中途採用強化
日本瓦斯

 日本瓦斯(本社・東京、和田眞治社長)は12月24日、雇用情勢の急激な悪化に対応するため、中途採用による雇用支援を行うと発表した。従来通年で募集しているが、1〜3月末を支援強化期間とし、営業職として正社員30人程度を募集する。


PBN2009-1-12-06

太陽光発電搭載の新船
新日石・日本郵船・トヨタ3会長が通電式

 新日本石油と日本郵船が共同開発した太陽光発電搭載の大型船舶「アウルガ・リーダー」(自動車運搬船6万1,000t)が完成し12月19日、神戸市の三菱重工・神戸造船所の船上で通電式を行った。
 同式典には、新日本石油の渡文明会長、日本郵船の草刈隆郎会長、来賓としてトヨタ自動車の張富士夫会長が出席して太陽光電力の通電式を行った。
 アウルガ・リーダーは、推進動力用電力の一部を太陽光エネルギーにより賄う世界で初の大型船舶で、最大発電容量は40kw(一般家庭の12軒分)で世界最大規模。同船のデッキには、3種類の太陽光発電パネル328を設置しており、実証船として2〜3年をかけて船内とのマッチングや太陽光パネルの塩害、風圧、振動などの耐久性実証試験を行う。当面は、40kwで実証試験を行うが、1,700平方mあるデッキのすべてを太陽光発電パネルで埋めると250〜300kwの発電が可能になる。


PBN2009-1-12-07

岩谷産業
「五島LPGセンター」竣工
貯蔵能力400tに島の炎守る体制整う

 岩谷産業(本社・大阪・東京、牧野明次社長)は12月4日、1年がかりでリニューアル工事を進めてきた沿岸基地「五島LPGセンター」の竣工式を現地で行った。同センター(60t×5基)は五島のマルヰガス事業拠点として29年間稼働してきたが、塩害でタンクの腐食が進んだことや物流効率を高める目的で、400t(200t×2基)に増改装。この工事により島民のエネルギーライフラインとしての機能に加え、荒天が続いた場合の備蓄能力が強化され、五島の“炎”を守る基地として体制が整った。


PBN2009-1-12-08

こんろ給湯器
電化阻止へ下取り
広島ガスプロパン 簡ガスで成果着々

 広島ガスプロパン(本社・広島市、中本啓一社長)の簡易ガス課(豊島浩課長)は、ガスこんろと石油給湯器の提案手法として、こんろ・給湯器下取り制度を導入した。使用後15年以上経過した機器を所有する顧客を対象にコンロ・給湯器下取り券を配布し、取り替えを進めている。
 同社は電化営業の一人勝ちを阻止するため、簡易ガス課に電化対策プロジェクトチームを立ち上げ、活動を展開している。「経年機器を所有している」ことが電化に狙われる一因になるとして、経年機器所有者に下取り券を配布することで電化を未然に防ぐ。


PBN2009-1-12-09

「鰹ふりだし」
7カ月で2万5000パック販売
東伯ガス産業 出張PRが奏功

 東伯ガス産業(本社・鳥取県琴浦町、種子晋司社長)が商品化した本格和風だし「あご入り鰹ふりだし」が好評だ。昨年4月の発売から10月まで、全国各地のLPガス販売事業者を通じて約2万5,000パック、約3,000万円を売り上げている。
 あご入り鰹ふりだしは、グループ会社のヘイセイが電化対抗と、台所の主である主婦の心をつなぎとめるために開発した“ガス屋が作ったガス屋さんのための本格和風だし”。地元・赤碕港で水揚げされるあご(飛び魚)を使った焼きあご節と利尻産の天然昆布、宮崎産の香信椎茸、長崎産の割りさば節、焼津産の本枯れかつお節を、うまみの相乗効果を最大限に引き出す究極の比率でブレンドし、ティーパッグに詰めている。


PBN2009-1-12-10

LPガス拡販宣言実行へ 行政・団体トップ2009年頭所感
人材育み、底堅い成長の年に

 2009年の日本LPガス市場は、底堅い成長を遂げる1年になるだろう。世界経済の失速で産業用や中小工業用の景気の下振れが心配されるが、供給面では非常事態が起こらぬ限り、十分な余力がある。価格は300ドル台のFOB価格と10円割れの為替レートが当面続くとみられ、昨夏までのFOB価格800〜900ドル、CIF価格9万〜10万円が再来する場面は考えにくい。ただ、足元では昨夏までの高値在庫の処分が業界全体で3月まで続くだろうから、この間の苦しい階段を上り切ることが先決だ。LPガス業界はその先の市場好転を期待しながら、人口減少・少子高齢化社会、地球温暖化問題、エネルギー間競争などに対応する力をつける年になる。つらい我慢の期間を乗り切ってきた業界2万店余の力を結集し、堂々とクリーンエネルギー・LPガスの拡販を宣言し実行する。本紙はそれを今年のキーワードとしたい。世界経済は濃霧に覆われているが、それが晴れた後に一変しているであろう世界を想像することも必要だ。人材に勝る競争力はない。これが本紙の年頭メッセージだ。