2009年3月23日(月曜) | |
第2820号(平成21年) |
総 合 面 |
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首 都 圏 版 | ||||||||
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特集記事 | ||||||||
<中国特集2009>需要創造へ全力 * 環境・省エネ時代−どう勝ち抜く * 中国市場流通実態−現勢と有力業者動向 |
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<第27回東計会> * 発展する“?ガスモデル”=「S+テレメ」 * 太陽光+ガスの優位性試算 太陽光にはガスがベスト |
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住 設 供 給 機 器 / 新 技 術 | ||||||||
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GHPとコ・ジェネ版 | GHP出荷実績 H20年第三四半期 |
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第14回GHP販売事例論文コンテスト受賞者一覧はこちら |
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<先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情
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2009(H21)年 | |
3月23日(月曜) | |
第2820号 | |
PBN2009.03.23-01 経済産業省は10日、代エネ法(石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律)改正案と、都市ガス事業者などに非化石エネルギーの供給を義務付ける新法案を公表した。両法でLPガスは「石油ガス」とされ、同じくガス体エネルギーであり化石燃料でもある「可燃性天然ガス」と同列に並べられた。今後は、石油代替エネルギーという理由で天然ガスに与えられていた優遇施策が継続するのか、継続するとすればLPガスも対象となるのかが注目される。両法案は今国会に提出される。 PBN2009.03.23-02 太陽光発電で“年金” 経済産業省が太陽光発電による余剰電力を、現在の2倍程度の固定価格で買い取る制度を新設すると発表してから、太陽光発電と相性のいいオール電化住宅が今以上の勢いで増えるのではないかという懸念が出ている。 太陽光発電をすでに販売している関東の中堅卸売事業者の企画担当者は「LPガス業界全体として、もっと危機感を持つべし」と警告する。同氏によると、太陽光とオール電化の組み合わせ提案の一つとして、昼間に在宅が多い世帯に太陽光を勧めるという手法がある。オール電化契約は日中電力の単価が高い。なるべく使わないように太陽光を設置したらという提案だ。どちらかというと、大家族で子供や主婦が日中も在宅する世帯向けの営業トークである。 しかし新制度ができると、イニシアルコストを回収でき、利益を出せる可能性が高まる。こうなると日中に電力をあまり使わない家、例えば高齢者夫婦2人暮らしの家、共働き子供なしといった家まで提案対象が広がるという。同氏が思いついた高齢者向けの決めぜりふが「太陽光発電を設置して東京電力から年金をもらいましょう」だ。 新エネルギーが今後増えていくのは確実。太陽光はその中でも有望株。LPガス業界として、どう付き合うべきか。悩ましいところだ。 PBN2009.03.23-03 福岡酸素 更新実績、新規と半々 CP高も受注順調 自社メンテで高い信頼 福岡酸素(本社・久留米市、岡田一夫社長)は、CP高騰時にも着実にGHPの販売実績を伸ばしてきた。秘訣は充実したメンテナンス体制にあり、新規はもちろんリニューアルもユーザーの高い信頼と評価をもとに増大している。 同社がGHP販売を始めたのは昭和61年。以来23年間で累計2万1200馬力を納入した。多い年は2千馬力以上の実績を上げたが、ここ数年は千数百馬力で安定推移。GHPによるLPガスの年間販売量は約1万トン。全販売量の10%以上を占める柱に育っている。 GHP販売で当初から力を注いできたのがメンテナンス体制の整備。メンテ要員の90人はアイシン精機の技術認定士の資格(初級、中級、上級)を持ち、九州各地の営業所に配置されている。トラブルが発生すれば直ちに駆けつける。LPガス業界では、全国でもトップクラスの陣容だ。 GHP販売のスタート時から携わっている営業開発部の福田寛一部長は、「顧客のもとにすぐに駆けつけ対応することが大事」と強調する。「トラブルの中には単にリセットボタンを押し忘れたというケースもある。メーカーの担当者を呼べば、行くだけで費用が発生するが、自社体制が整っていればきめ細かな対応ができる。お陰で大手ゼネコン、サブコンをはじめユーザー各位の当社への信頼は厚く、新規・リピートの安定需要につながっている」と語る。 GHPが発売された頃は故障率が高かった。しかし同社はGHPの将来性を確信し、当初からメンテ体制の整備を重視。「原点回帰ではなく、常に原点」「1馬力の顧客でも500馬力の顧客でも対応は同じ」(福田部長)との考えはCP高騰時にも威力を発揮した。 サウジCPは一昨年末からトン800ドルを超え、昨年7月は900ドルを突破。昨年11月から落ち着きを取り戻したが、異常高値時代にGHP販売を手控えるLPガス企業が相次いだ。これに対し同社はCPリンクの価格体系をいち早く提示し、顧客の理解を得た。これも同社への信頼があったから円滑に運んだ。 福田部長は「CPリンクで料金の透明化を図ったことも喜んでいただいた。とはいえ、あまりの燃料価格の高騰に苦情が出ることもあった。その際は設置時からのトータルで考えれば十分メリットを享受しているはずと説明し、ご理解をいただいた」と話す。また、「新機種は旧来型に比べ35%の省エネ化が図られている。新機種を設置した顧客は、CP高騰分を差し引いても10%程度の燃費削減効果があった。これも顧客は高く評価してくれた」としている。 こうして同社は、異常なCP高騰下でも安定した受注実績を上げた。メンテ・保安体制の整備、透明な料金体系の確立とやるべきことをしっかりやれば、GHPは売れることを実証したわけだ。 「CPの乱高下でGHP販売の方針が振れるのは良くない」と福田部長。「経営者がGHPをしっかり理解し、必要な体制を整えればGHPは売れる。夏場の不需要期の安定需要確保は、経営基盤の強化にも貢献する」。 同社の技術力は高く評価され、“技術の福酸”と呼ばれてきた。福田部長は顧客の声を聞き、ニーズにきめ細かく対応する現在の制を整えた同社を「“営業の福酸”と呼んでほしい」とも言う。技術力と営業力がバランス良くかみ合い、顧客の厚い信頼を獲得した自信が、そう言わせる。 新規とリニューアルの販売比率はほぼ半々。現体制では累計3万馬力までのカバーが限度としており、この数字に到達すればリニューアル中心の市場開拓になるという。 PBN2009.03.23-04 年々激しくなる電化攻勢に加え、経済悪化に伴う消費マインドの低迷と、LPガス業界を取り巻く環境は相変わらず厳しいが、明るい兆しも見えている。CPは一時より下がり、LPガスの価格競争力が回復。また、代エネ法が見直され、LPガスが都市ガスと同様のガス体エネルギーとして今後のエネルギー政策で活躍できる基盤ができたことは、LPガス業界挙げた未来づくりへの追い風となる。石油化学新聞社広島支局は新年度のスタートに際し、中国LPガス業界の現勢を確認しながら、「環境・省エネで需要を創造」をテーマに挑戦する販売事業者をクローズアップする。第1部では、高効率機器などを駆使して需要開拓に取り組む事業者を紹介。第2部(8面)では、有力販売事業者に新年度の営業方針を聞いた。 PBN2009.03.23-05 沖縄県高圧ガス保安協会LPガス会青年部会(仲田達実部会長)は13日、沖縄産業支援センターで第2回沖縄青年部大会を開いた。スローガンは「青い炎は生きる力」、大会テーマは「21世紀に選択されるエネルギーとなるために」で、特に社会貢献の必要性を訴える内容となった。救急ヘリによる搬送事業に携わっている北部地区医師会病院の小濱正博副院長に、ガスメーター換金事業で得た50万円が贈呈された。 |
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