2010年10月11日(月曜)
第2898号(平成22年)
総 合 面 


LPガス法逐条解説
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LPガス資料年報
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住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
GHPとコ・ジェネ版        GHP出荷実績 H22年2Q・上期 

第16回GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテスト入選一覧

GHP出荷実績 平成22年7月-9月、4月-9月、10月-9月

<長野県特集>
 
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2010(H22)年
10月11日(月曜)
第2898号

PBN2010.10.11-01


合理的提案で市場開拓
第16回GHP販売事例論文コンテスト
最優秀賞は根本忠哉氏(東日本ガス)

 GHPコンソーシアム(中西誠一理事長)は7日、東京・日本橋茅場町の鉄鋼会館で「第16回(平成22年度)GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテスト発表会」を開いた。公募論文総数25点は(業務用部門19点、家庭用部門6点)、このうち22人(業務用部門17人、家庭用部門5人)が発表会に臨んだ。発表者は15分の持ち時間で、日頃からの提案活動の成果を披露した。会場には全国から約130人の聴講者が駆けつけ、成功事例に熱心に耳を傾けた。
 8日に行われた審査委員会で、厳正な審査の結果、最優秀賞には業務用部門にエントリーの根本忠哉氏(東日本ガス)の論文「フィットネス業界へのGHP+トリジェネレーション導入事例」が輝いた。
 根本氏の論文は千葉県我孫子市のフィットネスクラブの空調にGHP合計196馬力、温水需要にガスコージェネ30kw1基、ガス温水ボイラー2基を導入した事例。コージェネとボイラーの排気をデシカント空調の熱源として利用することでコージェネの発電・温水回収・排気の空調利用から成るトリジェネレーションを構築、省エネ性・環境性・低コストに優れた省エネシステムを実現した。フィットネス業界のエネルギー需要に対する提案ポイントとして、GHPとトリジェネが中核を成す省エネシステムの構築、省エネ機器の資金調達・機器メンテナンス・環境測定業務を包括したエネルギーサービスの採用、需要家やコンサルタント、機器メーカーと何度も試算と協議を重ねた粘り強さを挙げた。
 評価は論文本審査会(審査委員長=山岸一夫・GHPコンソーシアム常任理事・技術顧問、100点満点)と発表会審査(審査委員はGHPコンソーシアム普及促進部会メンバー、50点満点)の2段階方式の総合点(150点満点)で競い、最優秀賞、各部門の入賞者を決定した。
 表彰式は12月3日に開かれるGHPコンソーシアム通常総会後のパーティー会場で行われる。


PBN2010.10.11-02


「燃料電池普及に全力」
WLPGA 技術革新賞授賞式で
戸塚俊吾氏

 1日開かれた世界LPガス協会(WLPGA)世界技術会議(GTC)で、WLPGA第2回イノベーション・アワード(技術革新賞)の表彰式が行われた。
 栄冠に輝いた戸塚俊吾・ENEOSセルテック横浜開発センター技術総括グループマネージャーに、ジェームズ・ロックオールWLPGA専務理事から表彰状が贈られた。
 戸塚氏は「突然の思いがけない栄誉で、大変驚いており、われわれチーム全員感謝している」と謝辞を述べた。
 そして、「日本では昨年から家庭用燃料電池の商業化が始まった。全体で5千基以上、LPガス仕様は約1500基が導入された。当社製はその3分の2以上を占め、さらなる普及を推進している。SOFC(固体酸化物形燃料電池)の商業化も視野に入れており、家庭用燃料電池がLPガス利用の拡大に寄与することを期待している」と語った。
 WLPGA技術革新賞は、第1回のGHPコンソーシアムに続いて、第2回目の今回も連続で日本が受賞しており、世界での日本のLPガス利用技術に対する評価は高い。
 第3回技術革新賞の選考結果は、来年ドーハ(カタール)で開かれる第4回GTCで発表される予定。


PBN2010.10.11-03


はちえきペトロ
カーナビを有効活用
全車搭載へ 安全スムーズに配送

 八戸液化ガス(本社・八戸市、大黒裕明社長)グループの配送を行っているはちえきペトロサービス(本社・八戸市、清水眞社長)はLPガスの配送にカーナビの利用を始めた。テスト的に1台を使用してみたところ、便利で役立つと配送員に好評で、今では7台を使用している。
 同社では、昨年12月から今年7月までに5人が入社した。定年退職者が昨年から出るようになったことなどが理由だ。こうした背景があって、土地勘のない新入社員でも、配送先までスムーズにたどり着けるようにとカーナビの利用を始めた。
 新入社員が運転する場合は、案内役を同乗させ2人で配送を行っていたが、カーナビを使うことで1人で配送できるようになった。社員が急に休んで、その社員の担当地域を別の社員が配送しなければならないというときも重宝した。


PBN2010.10.11-04


「サーラプラザ」浜松、磐田で開業
ガステック地域の“公民館”に

 サーラコーポレーションは5日、100周年記念事業の一環で進めてきた浜松サーラ(浜松市東区西塚町)の耐震補強・改修工事を27日に完了させると発表した。完工に伴い「サーラプラザ浜松」に改称して新たに開業する。施設はサーラグループ各社の拠点機能に加え、グループの総合窓口として、地域の公民館としての役割を目指す。
 地域密着を目的に、物販・飲食店やクッキングスタジオなどのカルチャー教室が出店するほか、サーラグループが管理するイベントスペース、セミナールームを地域に開放する。また、住まいや暮らしに関するさまざまな情報を発信する体験型のショールームを設置する。建物の南側には、自然豊かで開放的な広場を設けた。


PBN2010.10.11-05


Gデザイン賞に輝く
伊丹産業 「伊丹米」のパッケージ

 伊丹産業が販売する伊丹米シリーズ=写真=が、このほど日本デザイン振興会が主催する「2010年度グッドデザイン賞」(Gマーク)で、グッドデザイン賞を受賞した。表彰式は、11月10日、東京ミッドタウン・ホール(東京・港区)で開かれる予定。
 伊丹米シリーズは、「より多くの人にお米を食べてもらいたい」との思いから、昨年7月に食の安心・安全だけでなく、使いやすさにもこだわったワンランク上の米ブランドを目指してパッケージデザインを刷新した。デザイナーには、数多くのブランディングプロジェクトを手がけた佐藤可士和氏を起用。日本の伝統的な色である赤と白を基調にしたデザインで、持ち手を付けたり、米びつに移さず保存できるようにするなど機能性、環境性にも配慮している。


PBN2010.10.11-06


エネルギー
FC+太陽光で“地産地消”推進
市川・西部ガス部長が講演

 福岡水素エネルギー戦略会議などが主催する「水素エネルギー先端技術展」が9月29日から3日間、北九州市の西日本総合展示場で開かれ、燃料電池・水素エネ専門技術セミナーで、市川郁秀・西部ガスリビングエネルギー本部長が「西部ガスにおける燃料電池・水素エネルギーへの取り組み」と題し自社の取り組みを語った。市川氏は「地産地消がCO2を減らすのに有効。エネファームと太陽光で、家庭で電気とお湯をつくることが重要になる」と述べた。講演要旨は次の通り。
   ◇   ◇
 当社のエネファーム販売台数は09年度、100台を超えた。10年度目標は200台。北九州市八幡東区山路(さんじ)造成地などに普及させる。次世代の燃料電池であるSOFCにも期待。07年度からNEDOプロジェクトに参画し、運転データを取得している。
 燃料電池と太陽光のW発電普及キャンペーンを展開中だ。太陽光と太陽熱とのWソーラーにも期待している。エネルギーは使う時代から創る時代へ変わる。


PBN2010.10.11-07


簡易ガス
料金算定をより簡単に
ソフト開発
カナデンブレインが協力
簡ガス協の新約款対応ツール

 日本簡易ガス協会(北嶋一郎会長)では、新供給約款に基づく料金算定ツール(CD−ROM付きマニュアル)を会員事業者向けに有償配布(税込み5250円)しているが(既報)、ソフト開発は経済産業省認定・システムインテグレーターのカナデンブレイン(本社・東京、植田哲雄社長)が制作・協力した。
 簡易ガス料金については、認可料金のため、その設定には総括原価の算出や標準係数の反映など、地点群ごとに煩雑で面倒な個別積算作業が不可欠で、事業者にとって大きな手間となっていた。その設定は当然ながら事業運営の要ではあるが、料金算定が難しいために料金改定のタイミングを失し、大きな赤字を計上した事業者も存在していた。
 マイクロソフトエクセルの表計算機能をベースに料金算定を行う現行ツールもあるものの、設定料金を求める作業(レートメイク)が、「暫定の設定料金入力↓レートメイク実行」で導き出された収入の過不足値をもとに、さらに微調整を行う「トライ&エラー」で算出する手法のため、仕組みを理解している人以外では適正料金を算出することが極めて難しかった。
 新ツールは、ウィンドウズパソコン版ソフトで、限定された人にしか料金算定ができない状況、状況の変化に応じた適格な料金設定を広く汎用化するために開発されたもので、カナデンブレインが受皿となり、会員事業者の多様なニーズに応えるべく約1年半をかけて開発したもの。開発業者の選定については、コンペによる競合があったが、LPガス事業者向けに特化したシステムインテグレータとして、既に簡易ガス料金算定のロジックを理解していることからカナデンブレインに白羽の矢が立った。
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