プロパン・ブタンニュース

総合面

2024年度概算要求、災対力強化に18億円 避難所などLPガス備蓄推進

スマメや中核支援も同額維持

資源エネルギー庁燃料流通政策室は5日、LPガス関連の2024年度概算要求を発表した。災害対応能力の強化に関する要求額(自衛的燃料備蓄事業)には石油分との合算で18億円を計上し、今年度予算の18・3億円(LPガス15・8億円+石油2・5億円)から微減となった。次年度も引き続き、避難所や重要拠点施設でのLPガス備蓄を推進する。販売事業者へのスマートメーター導入支援には今年度予算と同額の5・9億円を要求。中核充填所の機能拡充支援には、例外的にオートガススタンドも対象に加える方針だ。

<トップインタビュー>TOKAIホールディングス・小栗勝男社長

新成長戦略 〝営業力〟をDNAに

CNやSDGsなど ニーズに応え発展
昨年9月の新体制発足から1年が経過するTOKAIホールディングスの小栗勝男社長を訪ねた。綱紀粛正に奔走した1年だった。社長直轄組織「ガバナンス推進室設置や社外役員増員など、ガバナンス強化に向けさまざまな手を打ち、健全で透明性の高い企業経営を推進、5月には新中期経営計画を策定、グループの次なる成長戦略も打ち出した。
◇◇ ――新生TOKAIグループの方向性について。
6月の株主総会で新体制が承認され、新たなスタートを切った。後は前を向き進むだけで、事業の収益力と持続的成長への基盤強化の方向性は変わらない。特に根幹であり中核事業の一つであるエネルギー事業、LPガスの成長に軸足を置く。
ここ数年来、事業基盤が強固な静岡、関東圏から日本全国へと積極的なエリア拡大戦略を進め、北は東北・仙台、南は九州・熊本、四国・松山まで、現在1都17県で75万件の顧客を擁している。特に中京圏は、静岡や関東に次ぐ第3極化を目指し、直近では伊勢出張所を開設した。情報通信事業、CATV事業などグループの中核事業でエリアと顧客基盤の拡大、相互連携を進める戦略をさらに推進すべく、より確かな成長に向け各事業でのスピーディーな判断が必要だと考えている。

  • 9月CP、プロパン80ドル高の550ドル 需要増で需給タイトに
Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト

滑空機部門で岩谷チームが3位入賞

イワタニクリーンエネルギーチーム (Ⓒ読売テレビ)

滑空部門で3位入賞を果たした(Ⓒ読売テレビ)

岩谷産業(本社・大阪、東京、間島寬社長)が冠を務める日本テレビ系特番「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2023」が8月30
日に放映され、メーンの滑空部門で出場13回目のIwataniクリーンエネルギーチーム(大阪府)が昨年度を上回る337・61㍍で3位入賞を果たしたほか、人力プロペ
ラ部門で出場5回目のBIRDMANHOUSE伊賀チーム(三重県)が6万9682・42㍍と約7㌔㍍の新記録で優勝と新記録賞に輝いた。

首都圏版

アストモス新関東エース会が中堅社員向け研修 

人材育成へ環境整備

アストモスエネルギー関東支店の特約店営業推進会、新関東エース会は8月30日、東京・内幸町のTKP新橋カンファレンスセンターで今期2回目の定例会を開いた。マネジメントスキルアップ向上の一環として服部洋一・アストモスアカデミー関東兼関西所長が中堅社員向けアカデミー研修を行った。

ポラスグループ、4年ぶり通常開催の南越谷阿波踊りに参加

社員や近隣顧客で構成する「帆波衣連」

日本三大阿波踊りの一つ、第37回南越谷阿波踊り(同実行委員会、同振興会主催)が8月26~27日にJR武蔵野線・南越谷駅と東武伊勢崎線・新越谷駅周辺で開かれた。今年も第一エネルギー設備(本社・越谷市、中内啓夫代表取締役)の社員や近隣顧客で構成する「帆波衣連」をはじめ地元連50連、本場徳島からの招待連4連、近郊連10連を合わせた計64連が参加し、阿波踊りのはやしに合わせて踊った。コロナ禍で20、21年は延期、昨年は屋内演舞のみだったが、今年は4年ぶりの通常開催となった。

ニチガス、野球応援通じ地域貢献 

独立リーグのヒートベアーズ戦を主催

ニチガス(本社・東京、柏谷邦彦社長)は2日、さいたま市のレジデンシャルスタジアム大宮で行われたプロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグ公式戦最終戦の埼玉武蔵ヒートベアーズと茨城アストロプラネッツとの試合を「~ニチガスプレゼンツ~スポンサー感謝DAY」として開いた。
地域貢献活動の一環として主催し、球場外でエネルギーソリューション機器の展示をはじめキッチンカーや縁日も開いた。地域の消費者やベアーズを応援するスポンサー企業を招待し、応援を通じて楽しんでもらえる場を提供した。

東京油化、JCFオフィシャルサプライヤーに 

「ふ・さ・み水」でサポート

酸素濃度天然水「ふ・さ・み水」を販売する東京油化( 本社・小平市、肥沼一光社長)と製造元のエムアイファクリー(工場= 伊豆の国市、安孫子伸一社長)は4日、東京・品川の自転車総合ビルで記者会見し日本自転車競技連盟(JCF、橋本聖子会長)とトラック競技部門のオフィシャルサプライヤー契約を結んだことを発表した。昨年8月に締結したトラック競技のトップ選手が集うナショナルトレセン部門HPCJC(High Performance Center of Japan Cycling)へのサプライヤー契約から昇格した。今後はボトルにJCF公認が記される。

地方版

  • 北海道・・・道内秋商戦スタート AWグループと第一興産が相次ぎ感謝祭
    北海道市場での秋商戦が本格的にスタートした。エア・ウォーターグループの「ハローガス感謝祭」が2~3日、札幌市のアクセスサッポロで4年ぶりに開かれた。第一興産(本社・滝川市、芦﨑利弘社長)も同市のスキルアップセンター空知で「大感謝祭」を開き、多くの来場者を迎えた。
  • 北海道=エア・ウォーター、LBMを都市ガスに添加する実証を帯広ガス共同で実施
  • 東北=岩手県協の検定対策講習受講者の合格率が未受講者より25ポイント以上高く
  • 東北=宮城県協などが仙台高等技術専門校でLPガス業界について「職業講和」行う
  • 中部=富山県協、県の防災訓練で「災害に強くクリーン」な特性を訴求
  • 中部=三重県協が名張市と協定 有事見据えLPガス災対機器を備蓄
  • 近畿・四国=高知エネルギー、貯蔵能力950トンに増強 鹿児島から450トン貯槽を移設

高知エネルギー(本社・高知市、公文秀明社長)は8月25日、本社高知工場で鹿児島市から移送した450㌧貯槽の設置を終え、既存の500㌧貯槽と合わせ貯蔵能力を950㌧に増強した。150㌧貯槽を撤去し、他社で利用していた貯槽を有効活用した。450㌧貯槽は日米ユナイテッド(本社・大阪市、太田彰彦社長)の鹿児島LPガスターミナルで使用していたもの。同ターミナルのある鹿児島港で道路建設に伴う航路の問題が生じたことなどから、同社を含め系列を超えた事業者らが新たなLPガス基地を建設しており、450㌧貯槽の取り扱いについて高知エネルギーと意見が合致。新天地で有効活用されることになった。

  • 近畿・四国=滋賀県協青年委員会、延暦寺会館に「デリステ」寄贈
  • 近畿・四国=<なにわ短信>災害弱者の停電対策
  • 中国=伊藤忠エネクスHL西日本、自家消費型太陽光発電事業開始 牛舎屋根で再エネ発電

伊藤忠エネクスホームライフ西日本(本社・広島市、山本隆行社長)は自然共生型酪農の実現を目指した自家消費型太陽光発電事業を開始し、第1号として浜田市の浜田メイプル牧場(松永和平社長)の牛舎屋根に太陽光発電設備を設置、8月1日から運用を開始した。酪農での温室効果ガス排出量が世界的に問題となるなか同牧場の親会社、松永牧場(本社・益田市、同社長)はISO14001を取得し環境マネジメントシステムを構築、環境負荷の軽減目標を設定し継続的な取り組みを進めている。太陽光発電による自然エネルギーの有効活用も取り組みテーマの一つ。

  • 中国=松江市が突如のガス民営化方針決定で島根県協松江が「意見交換の場を」市長に要望
  • 九州=九州高圧、「CN容器再検査」を発売 富士瓦斯(東京)と連携で実現

山田拓也社長

九州高圧(本社・南九州市、山田拓也社長)は9月から、LPガス事業者に対してカーボンクレジットを活用した「カーボンニュートラル(CN)容器再検査」の販売を開始した。初年度はCO2排出量年間20㌧―CO2分(検査本数約4千本分)に限るが、将来的に全検査本数のカーボンオフセットを視野に入れる。CO2排出量を実質ゼロにするCN容器再検査販売は、容器検査業界では初とみられる。富士瓦斯(本社・東京、津田維一社長)との連携で実現した。

住設・新技術

パーパスの新型エコジョーズ、2秒で加熱

0.1号から給湯可能

24号給湯暖房用熱源機「GH―HKFL240Z(A)W」

パーパス(本社・富士市、髙木裕三社長)はエコジョーズブランド「AXiSシリーズ」に新たに「AXiSシリーズ FLash(フラッシュ)」をラインアップし、強力に販促展開する。
10月1日から風呂給湯器GX―H240シリーズを「GX―HFL240シリーズ」に、給湯暖房用熱源機GH―H(D)245シリーズを「GH―H(D)FL240シリーズ」に刷新する。

  • TOKAIケーブルネットワーク、河川の水位をAIで監視するプラットフォームを構築
  • メタップスペイメント、LPガス料金回収システム「ペイシス」を提案 多彩な決済に対応

特集記事 <九州LPガスタンク基地マップ-熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 編>

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