総合面
岩谷産業、根岸液化ガスターミナルの3次基地機能を4月稼働
首都圏で物流再編も
間島寬・岩谷産業社長は13日に東京本社で開いた2024年3月期第2四半期決算会見で、進行中の中期経営計画PLAN27の進捗状況や物流24年問題への対応などを語った。
会見では田博清・取締役専務執行役員が総合エネルギー事業の説明捕捉も行った。
古河電工とアストモスなど日蘭3社、グリーンLPガスの事業化検討
古河の技術コアに
古河電気工業(本社・東京、森平英也社長)、アストモスエネルギー(同、山中光社長)、蘭フューチュリア・フューエル(同・ユトレヒト、レベッカ・グローエンCEO)の3社は14日、グリーンLPガスの海外での製造・供給に向けた共同検討を実施すると発表した。
古河電工とアストモスエネルギーは2022年5月からグリーンLPガスの社会実装に向けた取り組みを進めてきた。今回の基本合意で、海外のパートナーとして蘭SHVエナジーグループのフューチュリアが加わる。同社はバイオLPガスや再生可能ジメチルエーテルなどに関する開発に取り組んできた。
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エナジー・ソリューションズ、ベトナムに布石着々
同国最大手の幹部が来訪
ペトロベトナムガスLPGの一行が本社を訪れた
LPガス事業者向けに幅広くシステムソリューションを展開するエナジー・ソリューションズ(北村豪社長)はベトナム最大のエネルギーグループ、ペトロベトナムの傘下でLPガス販売国内最大手ペトロベトナムガスLPG(本社・ホーチミン市)が運営するハノイ市の充填所に容器管理システムを導入する。6日に同社の4人が横浜市のエナジー・ソリューションズ本社を訪れ、導入するシステムの説明を聞き情報交換した。
関彰商事、社員2人が調理ボランティア
筑西市内の子ども食堂支援
調理する栗島さん(左)と廣澤さん
関彰商事(本社・筑西市、関正樹社長)は10月31日、筑西市内の子ども食堂「みんなの実家モグモグキッチン」で社員2人が調理ボランティア活動を行った。参加したのは廣澤さんと栗島さん。2人とも子ども食堂に興味を持っていたが、これまで参加の機会がなかったため応募した。
モグモグキッチンは、関彰商事が設立したセキショウふれあい基金の寄贈先の一つ。筑西市大田公民館を拠点に、貧困家庭や孤食の子供、高齢者世帯、独居老人などに手作り弁当と居場所を提供する活動を行っている。
首都圏版
昭和ガス(埼玉県三芳町)、60周年「個客」に感謝
新規2事業をスタート
髙橋政宏社長(右)が優秀社員らを表彰。今期の事業展開に弾みを付けた
昭和ガス(本社・埼玉県三芳町、髙橋政宏社長)は今月上旬、動画などを活用し4回に分けて第58期経営計画発表会を開いた。
58期(2024年9月期)は創業60周年に当たり、「伝えよう感謝の気持ち」をスローガンに「個客」密着を図る。また、新規事業として冷凍生ギョーザ販売、コインランドリー事業を進める。第57期表彰式では年間MVPとして営業部を表彰した。
埼玉県協が県庁オープンデーに参加
LPガス炊き出しに注目集まる
青年委員らがこんにゃく煮込みを振る舞った
埼玉県LPガス協会(川本武彦会長)は14日、さいたま市の埼玉県庁で開かれた「県庁オープンデー」に参加し危機管理防災センター敷地に出展した。LPガスの災害対応力をPRするため炊き出しを行い、多くの来場者の関心を集めた。 昨年は「デリバリーステーション」に駄菓子を詰めて配布したが、新型コロナが5類に移行した今年は炊き出しを行い、LPガス移動炊飯釜を使ってこんにゃく煮込みを来場者に振る舞った。
町田勝利青年委員長は「委員長としては今回が2回目。炊き出しを行うことで、災害時にはLPガスを利用して食事を提供できることを伝えたい」と意欲を見せた。
地方版
北海道=北海道灯油意見検討会、元売は安定供給を継続
消費者側から緩和対策継続の要望
今冬の灯油について官民が一堂に会し、価格や在庫の積み上げなどを議論する北海道地域灯油意見交換会が7日、札幌市の第1合同庁舎で開かれた。減産や地政学リスクに加え寒波の到来などで需給ひっ迫の局面を迎えても、石油元売は「増産体制は整っており安定供給を継続できる」と説明した。
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東北=タプロス会が保安テーマに研修会
秋田県協・舩木専務理事「法令以上の通り組みを」
佐澤公明会長
タプロス(本社・秋田市、木村繁社長)と取引先でつくるタプロス会(佐澤公明会長)は8日、秋田市のイヤタカで合同研修会を行った。舩木和昭秋田県LPガス協会専務理事が保安をテーマに講演し、事故に発展するリスクを小さくするためには、法令以上の事故防止対策に取り組む必要があると強調した。
佐澤会長はあいさつで7月に県内で発生した水害に触れ「河川の近くでなくても水が上がるのを見せつけられ、あらためて自然災害では、思いもしない被害が出ることがわかった。いつまたそうした災害が起こるのか分からない。そのことを常に念頭に置いておく必要がある」と述べた。
中部=名古屋プロパン瓦斯、弥冨支店新事業所
トレーラーハウスに
新事務所の前で後藤庄樹社長(右から6人目)ら社員と関係者
名古屋プロパン瓦斯(本社・名古屋市、後藤庄樹社長)は9日、弥富市の弥富支店新事務所を公開した。老朽化した事務所建物を解体した跡地にトレーラーハウスを設置。電気だけでなくLPガスも熱源として使用する新事務所は今後、同支店のシンボルとして稼働する。
中部=富山マラソン 北日本物産と日本海ガスが協賛
業界人ランナーが多数出場
5日に富山県内で行われた富山マラソン2023に東狐光俊・北日本物産社長ら県内の業界人らも多数参加した。スタート地点の高岡市から射水市を経てゴール地点=写真=の富山市までの42・195㌔㍍で、日本陸連公認コース。当日の富山市は9月下旬並みの陽気となり、参加した約1万3千人は練習の成果を発揮し力走した。
新型コロナウイルス感染症の5類移行を受け、昨年までのコロナ下では禁止されていた声出し応援が今大会から解禁。沿道に多くの人が詰めかけ、力走するランナーに大きな声援を送った。大会には北日本物産と日本海ガス(本社・富山市、土屋誠社長)がパートナーとして協賛した。
近畿・四国=伊丹産業、ジャンピングセールで目標超え売り上げ
63億9500万円
伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋太郎社長)は2~9月の8カ月間実施した第49回イタミャンピングセールの結果を発表した。ガス事業部門の機器販売セールは62億円の目標に対し63億9500万円を売り上げ、達成率は103・1%だった。
LPガス事業部門はダイヤモンド賞5社、ゴールド賞15社、シルバー賞20社、住設部門賞16社、敢闘賞17社を表彰した。
中国=倉酸会、倉敷市でガス展開催
目標超える646組来場で2040万円売り上げ
来場者の目を引くよう展示を工夫した
鳥取県中部地域の山陰酸素グループ販売店で組織する倉酸会(山田友博会長)は10月20~21日、倉吉市のまちかどステーションで「ガス展2023」を開いた。3年振りにコロナ禍前の水準に戻して開いた合展には、動員目標の500組を大きく超える646組が来場、2040万円を売り上げた。
山田友博会長
開場前の朝礼で山田会長は「コロナ騒動もなんとなく終わり、やっとコロナ禍前の水準に戻して展示会を開くことができた。先日、ある会合で電気屋さんよりもガス屋さんの方が身近に感じるという声をいただいた。皆さんの日ごろのお客さまへの対応が良いからだと思う。知識を高め、技術を磨きお客さまの生活を豊かにすることがわれわれの使命。久しぶりの展示会でお客さまも楽しみにしておられると思う。誠心誠意をもって対応しよう」とあいさつした。
- 中国=厨房事故をメーター連動で防止を 山口県協宇部・小野田支部が社員研修会
九州=「再検査業務でCNを」九検協研修会で橘川教授が業界にエール
九州LPガス容器検査所連絡協議会(山田拓也会長)は10月27日、福岡市のリファレンス駅東ビルで会員研修会を開いた。正会員25人など合計32人が参加した。山田会長は「今年度の総会で会員全24社が集まり会活動を活性化することが承認された。それを受けての研修会。LPガスに関するポジティブな情報発信を続ける橘川教授と、国産FRP容器の開発に携わってきた大木講師を招き、活発に意見交換し諸課題を共有したい」とあいさつ
した。
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住設・新技術
シーエープラント(京都市)、発電機「ジェネラック」
LPガス大型機好調
豊富なラインアップが強みの「ジェネラック」。写真はインダストリアルシリーズ
シーエープラント(本社・京都市、伊地知祐吉社長)が取り扱う米GENERAC社製発電機「GENERAC(ジェネラック)」への引き合いが強まっている。2013年に同社と日本販売総代理店契約を締結、LPガス事業者を含む販売店とともに提案し累計約350台の販売実績を上げている。
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<特集>第29回GHP販売事例論文コンテスト
2023年9月末のGHPの累計普及台数は、LPガス・都市ガス仕様機の合計で110万台を超えた。このうち実稼働中とみられる設備について、GHPの耐用年数を15年(減価償却資産の法定耐用年数=GHPは13年だが、EHPが15年のため、顧客はEHP並みの15年を要求する場合が多い)として2008年以降の数字をまとめると、総数はおおむね40万台規模となる。一方、08~10年にかけてのGHP出荷は、燃料価格高騰やリーマンショックの影響で急激に落ち込んでいる。特に09年と10年は2万台を大きく割り込んでおり、販売の多くを更新機が占めるGHP市場で、更新対象母数の減少は市場の縮小要因となる可能性がある。とりわけ更新機の割合が高いLPガス機は販売減が懸念されるが、実際に直近1年のLPガス機の出荷状況を見ると、その水準は過去10 年で最も低い。GHP市場の中長期的成長には、更新機のより着実な刈り取りと新規需要の獲得が必須となる。第29回を迎えたGHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテストの優秀論文から、提案営業のヒントを探るべく、論文コンテストの総括をGHPコンソーシアム技術顧問の安孫子徹氏にお願いした。
<総評>技術顧問・安孫子徹氏=工夫凝らし更新需要と新規獲得
・個客の課題見据えてメリット訴求
・対EHP、納得させる工夫に感心
久保田 斗馬
<最優秀賞>
サーラエナジー 豊橋事業所 久保田 斗馬氏
時代はガスと電気の融合へ
GHPとEHPのハイブリッド空調システムの提案
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