プロパン・ブタンニュース 3576号
総合面
- クボタ、メタン発酵設備が稼働 グリーンLPガス原料に
- ENEOSグローブ、容器運搬用電動台車を開発 配送時の負担軽減に
ENEOSグローブ(本社・東京、江澤和彦社長)は7日、運搬機器開発ベンチャーのCuboRex(キューボレックス)と共同で、LPガス容器運搬用電動台車を開発したと発表した。「らくらくエネキャリー」=写真=の商品名で8月以降、特約店向けのモニター販売を行う。
- <トップインタビュー>NX商事執行役員LPガス部担当兼LPガス部長・上原雄一郎氏
NX商事の上原雄一郎LPガス部長が1月1日付で執行役員LPガス部担当に就任した。脱炭素・DX時代のLPガス需要を切り開くうえで、グループ販社6社と販売店約700社のネットワークをフルに生かしながら、部門の枠を超えたより広範な視野と柔軟な対応力も求められる。役員就任の抱負と併せて事業課題や展望を聞いた。
◇ ◇
―就任の抱負と併せて、LPガス業界の現状に対する課題認識をお聞かせください。
1990年に当社の前身である日通商事に入社して以来、東北や関東、中部地区を渡り歩いたが、かつての上司からは、転勤などで職場を去る際に「『これは自分がやった』と思えるものを最低一つでも職場に残すように」と教えられた。以来この言葉を肝に銘じて仕事に向き合っている。脱炭素時代の到来でLPガス業界に逆風が吹くなか、少しでも自分の爪痕を残せれば幸いだ。
- キャノンマーケティング・佐藤英明氏、サイバー対策盤石に 経営者の意識改革急務
全社挙げ防衛体制構築を
関彰商事(本社・つくば市、関正樹社長)が昨年12月と今年2月に茨城県内でキヤノンマーケティングジャパン(同・東京、足立正親社長)と共催したサイバーセキュリティー対策セミナーには企業経営者やシステム担当者が詰め掛け、関心の高さを示した。同社はサイバーセキュリティーソリューションを提供するとともに全国で対策セミナーを開き、啓発に努めている。セミナーで講師の1人として登壇した佐藤英明ソリューション事業推進本部ITS事業推進部ITS営業統括課チーフにサイバー攻撃の実態と対策を聞いた。
首都圏版
- 関液協総会、高度化計画や改正省令対応など有益情報を提供へ
- 森峯雄氏が逝去 元静岡県協会長 共栄瓦斯会長 地域防災に貢献
森峯雄氏(もり・みねお、元静岡県LPガス協会会長、共栄瓦斯会長)3日、死去。80歳。通夜は9日、葬儀は10日に静岡市のあいネットホール千代田で共栄瓦斯・森家の合同葬として執り行われた。喪主は妻で同社取締役の稔子(としこ)さん。施主は社長の美文(みふみ)さん。森氏は1944年9月11日静岡県生まれ。63年3月静岡市立高校卒業後、同4月に東海瓦斯(現TOKAI)入社。72年9月に共栄瓦斯商会(現共栄瓦斯)を設立。2016年には静岡県LPガス協会会長に就任し、東海・東南海地震で甚大な被害が想定される静岡県で、同協静岡支部長時代から熱心に取り組んでいたLPガスの常時利用を根底とする地域防災体制の確立に尽力。発災事後に物資を供給する事後協定ではなく、平常時から利用する事前協定の確立を目指した。会長就任初年度となる17年1月に県と全市町を包括する「災害援助に必要なLPガスの供給等に関する協定」を締結し、県下全35市町にLPガス非常用発電機と炊き出しセットを寄贈する「地域防災応援プロジェクト」をスタート。22年に会長を退任し名誉会長に就任したが、志は次代に引き継がれ、応援プロジェクトは完遂。現在は各市町と、より実効性ある具体的な覚書締結への活動が続けられている。同年には次女である美文氏に社長を承継。芯がありながらも温和な人柄で、誰からも好かれた。その功績が認められ16年秋の叙勲で旭日双光章に輝いた。
地方版
- 中部=ミツウロコ会中部、顧客目線を徹底 コト消費掘り起こし
- 近畿・四国=フジタグループ(美馬市)、献血キャンペーンに80人 社員や顧客が協力
- 中国=鳥取県協新会長に谷口俊二・トンボプロパンガス社長、暮らし支え安定供給
- 九州=産栄(福岡市)、5年ぶりに感謝祭 イベントで接点強化し商材をPR
住設・新技術
- パロマ、ビルトインこんろ「ブリリオ」を一新 デザイン変更し効能追加
- パナソニックオートモーティブ、配送効率化へAIでルート作成のサービス提供
- 冬の省エネ意識調査、節電、節ガスが最多(東京ガス都市生活研究所)
<東北業界特集2024>
有力事業者の方針
各社とも、低炭素化実現に向けた取り組みとして、また需要拡大のため、一般消費者や工業用・業務用の燃転を営業課題の筆頭にあげた。電気料金高騰を背景に、電化からガスへの燃転を強化するところも多い。省令改正以後の営業活動をどうするか、皆図りかねている。大きな変化を前に廃業が増えると見込んで販売店買収の準備をする事業者もある。気温上昇は昨年だけの異常気象ではなく今後も続くと見て構造的な需要減少リスクと捉える向きも多い。市場の縮小に備え、新規事業開発や業態転換を急ぐ事業者も目立つ。東北の有力事業者20人に2024年度方針を聞いた。
- カメイ(仙台市)=電化住宅へ反転攻勢
- ミツウロコヴェッセル東北(仙台市)=人材育成が重点課題
- 東邦アセチレン(多賀城市)=追い風生かし需要創出
- 岩谷産業東北支社(仙台市)=低炭素貢献設備に力
- NX商事仙台支店(仙台市)=提案力向上へDX推進
- マルハ産業/橋本産業(仙台市)=各拠点に販促リーダー
- ENEOSグローブエナジー北日本支社(青森市)=CN推進へ燃転加速
- アストモスリテイリング東北カンパニー(仙台市)=原点回帰し満足度向上
- 伊藤忠エネクスホームライフ東北(仙台市)=選ばれるための変革を
- ENEOSグローブエナジー南東北支社(仙台市)=投資に頼らない営業を
- 山形酸素(山形市)=ウェブサービス開始
- 八戸液化ガス(八戸市)=接点強化を一番に
- タプロス(秋田市)=補助金提案で新需要
- 若松ガス(会津若松市)=産業用燃転に最重点
- ヤマリョー(山形市)=積極的にガス住宅提案
- 山二(秋田市)=連携強化し生産性向上
- 泉金物産(盛岡市)=電解水普及に取り組み
- 盛岡ガス燃料(盛岡市)=拡販へメリット訴求
- 根本石油(郡山市)=ショールームを軸に販路拡大
- 常磐共同ガス(いわき市)=リフォーム事業を強化
- LPガス業者大相撲番付2024年仙台場所
- 東北市場流通実態/現勢と有力事業者動向