プロパン・ブタンニュース

総合面

全国消費者団体連絡会シンポジウム、取引適正化省令改正 評価も順守徹底へ調査を

行政のフォロー要望

全国消費者団体連絡会(消団連、郷野智砂子代表理事)は9日、オンラインで「LPガス取引適正化の到達点評価と実効性確保に向けた課題」シンポジウムを開いた。LPガス法改正省令の一部施行に合わせて、取引適正化の政策内容への理解を深めるとともに、実効性確保策で着目すべきポイントや消費者としての行動方針などを話し合った。
橘川武郎・国際大学学長が「LPガス取引席製菓の到達点と課題」と題して講演し、資源エネルギー庁燃料流通政策室の日置純子室長が制度改正の概要を説明した後、消費者団体の代表者がこれまでの活動を踏まえて意見交換を行った。

  • 岩谷マテリアルとアイ・システムが車両浸水防止カバーを共同開発 水害対策を支援
  • アストモスグランプリ2023表彰式、560社が相互研鑚 優秀47事業所を表彰
<トップインタビュー>大静高圧・白砂伸之社長、「こだわり」で地域貢献

容器検査 安全・高品質が道開く

代表取締役就任から1年が経過する大静高圧の白砂伸之社長。57年前に事業を創業した祖父である清氏から数え3代目。父で先代・清一会長は引き継いだLPガス容器検査事業をその人柄と持ち前の営業力で拡大、先ごろ5期10年務め上げた全国高圧ガス容器検査協会会長を後進に引き継ぎ、勇退した。先代も傑物だったが、3代目も不思議な魅力を持つ人。地の利にも恵まれ、水素容器の検査実証も手掛けるなど先代が広げた業界トップランナーの高圧ガス容器検査をベースに、〝地域貢献〟を念頭に事業の裾野を広げる。
◇   ◇
―先代とは違う魅力をお持ちですが、英国留学では靴やバッグなどのデザインと製作を専攻されていたと。3代目承継を意識したのは。
小さいころから漠然とそういう思いでいたが、2001年の入社時からは意識し始めた。妹との2人兄妹のため、自然にそう思っていたし、容器検査事業は安定した経営も可能だと考えていた。

全国JGE会、取引適正化で意見交換 

機運醸成へ一丸

各地区JGE会の持ち回り開催で活動活性化を図る

ジャパンガスエナジー(本社・東京、大浜健社長)の特約店200者超で組織する全国JGE会(川本武彦会長)は6月13日、横浜市のホテルニューグランドで理事会を開き、今年度の事業計画案などを満場一致で承認した。意見交換会は「LPガス取引適正化・料金透明化」をテーマに設定。各地区のJGE会会長らが各社の方針や対応状況を発表し、意見を交わすことで、業界を挙げた取り組みの実現へ機運を高めた。理事会には40人、意見交換会には51人が参加した。
川本会長は冒頭のあいさつで、今回の理事会から各地区の持ち回り開催となることを報告。「来年は関西地区、再来年は中部地区での開催を予定している。人数が少ないため大都市でなくても開催が可能だ。忙しいなか皆さまに集まっていただいているからには、より意味のある会にしていきたい」とし、活動のさらなる活性化を掲げた。

  • ニチガス茨城支店、ハイブリッド給湯器を4~6月で270台販売

首都圏版

「避難所にLPガス」長野県議会で自民党西沢議員が質問 

担当監は前向き解答

長野県議会で6月25日に行われた一般質問で、自民党所属の西沢正隆議員が避難所への災害対応バルクやGHP、発電機などLPガス設備の導入について質問した。

県は能登半島地震を受け、6月に地震防災対策強化アクションプランの素案を作成。プランは重点項目に避難所の質の改善を掲げている。これを踏まえて西沢議員は、避難所への災対バルクを活用したLPガス設備や浄化槽を活用したトイレシステムの導入について質問した。

  • GasOne21世紀クラブ、屋久島の自然と戦史学ぶ
  • 神奈川県協会長らがテレビ朝日の「TVタックル」で点検詐欺防止を啓蒙

地方面

北海道=&LPGカンファレンス、全量交換・LPWAで効率配送 

先駆者がノウハウ公開 能登半島 地震救援 避難施設の衛生保全

2~3日、札幌市のプレミアホテル―TSUBAKI―札幌で開かれたandLPGカンファレンス(津田維一代表理事)の札幌セミナーは、業界を挙げて議論すべき五つのテーマを取り上げた。ここでは配送合理化、災害対策、女性の活躍の三つに絞って要旨を紹介する。

東北=青森県協、商慣行是正に向け月末にも「取り組み宣言」 

県民に意思表示へ会員向け 参考に 

青森県と県LPガス協会(葛西信二会長)は3日、弘前市の青森県武道館で津軽支部の販売事業者を対象に保安講習会を開いた。県は昨年度の立ち入り検査の結果を報告、協会はLPガス法省令改正の内容を説明した。協会は商慣行是正に向けた取り組み宣言を策定していることを明らかにした。
6会場で保安講習

  • 中部=中部明友会、ロープレ研修始動 ベテランが若手支援
中部=能登半島地震復旧に貢献で、ミライフ西日本金沢と山上石油に感謝状

経産相から

中窪浩美・中部経産局調整官(左)から感謝状を授与された輪木正明・ミライフ西日本金沢支店長

中部経済産業局は3日、金沢市の石川県庁行政庁舎で能登半島地震の復旧に貢献した県内事業者を対象に、齋藤健経産相からの感謝状を授与した。授与式に臨んだミライフ西日本金沢支店の輪木正明支店長は本紙に「今は仮設住宅への供給を続けていくことが何より必要だ。珠洲の販売店が被災し従業員も病気にかかるなど大変な状況だが、彼らの健康を守りながら珠洲のために頑張っていく」と復旧・復興に向け強い決意を述べた。

近畿・四国=イワタニR&Dフォーラム、水素混合技術に注目 

グリーン合成プロセスも

グリーンLPガス製造技術の説明を受ける参加者

岩谷産業(本社・大阪、東京、間島寬社長)は6月27~28日、尼崎市の中央研究所・岩谷水素技術研究所で「イワタニR&Dフォーラム」を開いた。2日間で約500人が参加、担当研究員の説明や実演を見学した。最新の研究成果や脱炭素技術の動向を共有し、開発促進や新規テーマの創出につなげる。
LPガス関連ではグリーンLPガスの製造技術や水素混合LPガス実証研究が注目を集めた。グリーンLPガス製造技術は二酸化炭素やバイオ原料などからLPガスを合成するために必要な触媒や製造プロセスを研究。

  • 近畿・四国=伊丹産業、危険物扱う重責胸に教習所で配送員講習
中国=島根県協松江、介護リフォーム開拓

販売展示へ研修

サンセキの介護設備ショールーム曽田悟支部 ウェルスラボ」を見学し

島根県LPガス協会松江支部(曽田悟支部長)は6月14日、松江市のヨリアイーナ東出雲とサンセキ松江営業所で高齢者介護リフォーム研修会を開いた。会員ら41人が出席した。

フジタガス住器 藤田尚德社長 春の叙勲で旭日双光章

顧客第一 信頼の絆太く

今年の春の叙勲で、前岡山県LPガス協会会長でフジタガス住器社長の藤田尚德氏が旭日双光章を受章した。藤田氏は1993年に県協会副会長に就任。26年の間に保安委員長、競合エネルギー対策委員長を務め2019年、4代目会長に就いた。
入社はLPガス法が成立した67年12月。「東京の大学(青山学院大学)を卒業して大阪の商社に就職していたが、店を切り盛りしていた母の体調が思わしくなく、後ろ髪を引かれる思いで退社し家業を継いだ。何か因縁のようなものも感じた」と当時を振り返る。

九州=FHS10周年、「ユカカラ暖房」普及へ 

事例共有で拍車

リボンガス(本社・熊本市)の内海久俊代表が主宰する温水床暖房普及促進組織、FHSネットワークは6月21日、熊本市国際交流会館で第5回全国大会を開いた。設立10周年を迎え「パッション」をテーマに、全国から57人が参加。活動報告と事例発表を行い親睦を深めた。

  • 九州=チョープロ、モデルハウス開設 創・蓄・省エネ住宅をCN玉と太陽光で実現

住設・新技術

  • 溶接容器1~6月生産、25.6%増の74万6674本 バルクからの更新が要因
  • リンナイ、ビルトインこんろ「リッセ」をリモデル バーナー間広げ快適に
  • TOTO、石神井ショールーム開所 練馬と三鷹を統合新設 リフォーム需要に狙い
  • ノーリツの風呂掃除アンケート、年間の平均所要時間は90時間

<元売・卸販促特集> 市場変化に対応

天然ガス(メタン)とほぼ同様の環境特性を持つLPガスは、水素に比べて容器当たりの発熱量が8倍近く高く、液化も容易で可搬性に優れる―などの利点を持つ。さらに、輸入各社が多様化を勧め、2023年度はカナダ(西海岸)、豪州からの輸入シェアは3割以上まで拡大。エネルギー安全保障の点からも供給基盤はより強固になりつつある。一方で地球温暖化の進展に伴う低・脱炭素化気運の高まり、経済社会情勢の不確実性などを背景に、国内LPガス市場の先行きも不透明感が増している。主要元売、大手卸売各社はどう歩むのか。販売方針と施策を取材した。

アストモスエネルギー = 事業開発と地域戦略で特約店や提携先との活動加速

10日にアストモスグランプリ2023表彰式を行った

ENEOSグローブ=キャンペーンと人材育成を軸に特約店の販売力支援

「2024エコ&アースキャンペーン」パンフレット表紙 

ジクシス=多彩な販促プログラム DXサポートでセミナーも

24年度販促プログラムパンフレットの表紙

ジャパンガスエナジー=「CRUISE2024」SDGs貢献を 経営力の向上に注力

「CRUISE2024」案内冊子の表紙

岩谷産業=脱炭素化を成長機会に 燃転後押しJクレ活用 水素利用も促進

伊藤忠エネクス=コア事業強化 新事業・サービス創出

「King of Threee2024」のポスター

ミツウロコヴェッセル=取引先会で3活動展開 変化対応・GX・商慣行是正

VUCAの時代に対応し新プロジェクトを立ち上げる

<エコア「E-1グランプリ」特集>

6月19日に宜野湾市のラグナガーデンホテルで総決起大会を開催。 キャンペーンの成功を誓い234人が気勢を上げた

合言葉は「change2024」
本業強化 燃転で炭素低減
年末まで総力展開 リフォーム・新エネ・保安も
エコア連合会(石川博文会長)とエコア(本社・福岡市、近藤茂社長)は6月19日、宜野湾市のラグナガーデンホテルで「2024E―1グランプリ」総決起大会を開いた。九州・沖縄のグループ会員、協賛メーカーら234人が参集、キャンペーンの成功と社業発展を誓い気勢を上げた。「change2024」を合言葉に、今年いっぱい続くキャンペーンを戦い抜く。

キャンペーンスローガン
◇お客様に寄り添うエネルギーパートナーになろう!(2021 ~ 25年度継続スローガン)
・LPガスを中心に、お客様の生活がより快適になる総合提案の強化に取り組もう!
◇change2024(2024年度単年スローガン)
・change01 人・社会への供給力
・change02 市場・競合への影響力
・change03 環境・サステナブル社会への推進力

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