プロパン・ブタンニュース

総合面

日本LPガス協会、グリーンLPガスの大型実証試験を開始

北九州で据え付け完了

竣工式に立ち会った(前列左2人目から)井上浩一・北九州市立大学環境技術研究所長、藤元薫特任教授、田中惠次・日協会長、縄田俊之・同専務理事

日本LPガス協会(田中惠次会長)は13日、北九州市若松区の「北九州エコタウン」で大型実証試験装置を用いたグリーンLPガスの実証研究を開始したと発表した。日協常任理事会社5社で構成する日本グリーンLPガス推進協議会(代表理事=田中日協会長、事務局=日協)が、日量5~10㌔㌘の大型実証試験装置の据え付け工事を完了、装置を用いた実証研究を行う。(2面に海外動向)

日団協、消費者向け冊子刊行

災対力を分かりやすく解説

日本LPガス団体協議会(田中惠次会長)は、一般消費者向けLPガスPR冊子『知ってる⁉こんなところにLPガス』(A5判、12㌻)=写真=を刊行した。
身近なエネルギーのLPガスをより多くの一般消費者に知ってもらうため、親しみやすいイラストを用いて、LPガスの災害対応力を訴求する内容となっている。
学校体育館でのLPガス空調の優位性や、災害時に避難所や病院・介護福祉施設などで役立つLPガスの特性を紹介し、冊子を手に取った一般消費者に最後まで目を通してもらえるよう、ページ展開に工夫を凝らしている。 編集・制作は石油化学新聞社が担当した。

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<トップインタビュー>福岡県LPガス協会・手嶋健児会長

時代の変化に対応 会員一丸で業界活性化を

福岡県LPガス協会は、5月21日の定時総会で手嶋健児氏(協栄ガス)を新会長に選出した。取引適正化、カーボンニュートラル(CN)への対応など業界に大きな変化が到来しているなか、課題への対応とLPガスが選ばれるための取り組みについて手嶋会長に聞いた。
◇   ◇
―新会長就任の抱負をお聞かせください。
来年6月には当協会は設立70周年を迎える。一つの時代が終わり新しい時代が始まることに新会長としてチャレンジできることは光栄であり、身の引き締まる思いだ。
LPガス業界の根本である保安に努め、安全安心なLPガスをお客さまにお届けするため、自主保安活動である「LPガス安心サポート推進運動」 で他工事事故防止対策、容器流出防止対策の促進などに重点的に取り組む。また、電力・都市ガスなど他エネルギーに対抗し、選択されるエネルギーとなるため、会員一丸となってLPガスの良さをアピールしていきたい。

首都圏版

LiLzとサイサン、LGC残量のモバイル監視実現 

改造不要で即運用可

kintoneを活用したモバイル監視画面

IoT・AI遠隔点検サービスを提供するLiLz(本社・宜野湾市、大西敬吾社長)はサイサン(同・さいたま市、川本武彦社長)と共同で可搬式超低温容器(LGC)のモバイル残量監視システムを実現した。LiLzが遠隔IoT・AIサービス「LILZ Gauge(リルズゲージ)」の提供と測定方法の提案、サイサン側が現場での実証とkintoneプラグインの開発を行った。

LGCを設置し実証試験を行った

LGC残量監視システムの特徴は▽即日運用が可能▽LGC容器の下にフロアスケールを置き情報をカメラ経由でリモート監視するため、LGC側の改造が不要▽重さで監視するため正確な残量把握が可能▽従来システムの3分の1程度の費用で導入可能▽kintoneプラグインによりノーコードで社内ダッシュボードとして運用が可能▽スマートフォンなどのモバイルで監視可能▽CEとシリンダー残数なども同じシステムで監視可能――など。同システムのLGC残量監視部分はLiLzが特許出願中。kintoneはサイボウズ、カスタマーコンパスはサムライシステムのサービスとなっている。

  • 古川(小田原市)、コーポレートロゴとユニフォームを一新
  • 栃木県、9月補正予算でLPガス料金助成に4億6000万円
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地方版

北海道=75周年フォーラムに200人超参加

北海道エナジティックといわせき共催

北海道エナジティック(本社・札幌市、尾関豪社長)、いわせき(同・岩見沢市、堀川孝幸社長)の共催によるエナジティックフォーラムが11日、札幌市の札幌パークホテルで開かれ、販売事業者など200人超が参加した。今年で両社はともに創立75周年の節目を迎える。尾関社長は「これを機に、今まで以上に顧客に寄り添い、関係強化に努めていく」と宣言した。

東北=GHPフォーラム仙台会場、過疎地でのニーズを解説 

小中校の採用事例から

GHPコンソーシアム(清水尚之理事長)は6日、仙台市のカメイ本社ビルで「GHPフォーラム」(仙台会場)を開いた。小学校と中学校の統合校舎にGHPを採用した群馬県南牧村の小池英明教育長が講演。人口減少が進む東北地方の受講者に、過疎地でのGHPニーズの一形態を紹介した。

中部=AOIエネルギーソリューション、カーボンオフガス販売 

岩谷から年750トン調達

右から中田健志、松原潤、山本晃司、谷口淳の各氏

AOIエネルギーソリューション(山本晃司社長)は1日、岩谷産業(本社・大阪、東京、間島寬社長)から購入したカーボンオフセット(COS)LPガスの取り扱いを始めた。年間の想定販売量は750㌧。12日に福井市のAOIエネ本社で山本社長と岩谷産業の松原潤常務執行役員中部支社長がカーボンニュートラル(CN)に向けた共同宣言に署名した。

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近畿・四国=共同瓦斯(四国中央市)、配管コンテスト実施で新人の技術向上図る

石丸氏(営業部 松山支店)が優勝

優勝した石丸氏の施工

共同瓦斯(本社・四国中央市、藤田政則社長)は6日、本社で「配管コンテスト~ドレン選手権~」を実施した。人材育成研修の一環で、LPガス設備士の資格取得から1~2年の社員を対象に企画した。競技の結果、営業本部営業部松山支店松山地区担当の石丸真一氏が優勝した。敢闘賞は岡良祐(ひうち支店新居浜地区担当)、真鍋和寛(四国中央支店配送担当)、相原靖司(ひうち支店配送担当)、村上亮太(四国中央支店三島地区担当)の4氏。

同社のコンテストはベテラン社員が助言を行うのが特徴

髙橋孝明常務はあいさつで「配管工事を知ることは、営業を知ることにもなる。失敗して恥をかいたとしても、今後につなげていただきたい。そのためのコンテストだ」と激励した。

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中国=JGEトークコン中四国大会

ゴールド賞に土居伸平氏・小野哲生氏が輝く

A会場ゴールド賞の土居伸平氏(左、広島ガス住設)とB会場ゴールド賞の小野哲生氏(合田産業)

ジャパンガスエナジー西日本支店(土谷朋丈執行役員支店長)は11日、岡山市のホテルグランヴィア岡山でJGEトークコンテスト中四国地区大会を開いた。「LPガスで快適、セカンドライフ!」をテーマに、13選手が2会場に分かれて競技。A会場で土居伸平氏(広島ガス住設)、B会場で小野哲生氏(合田産業)がゴールド賞に輝いた。両氏は11月15日、東京での全国大会に出場する。

  • 中国=高山石油ガス、岩国市に月産1400トンの充填基地竣工
九州=沖縄県協、商慣行是正へ説明会と総決起大会 

「自主取組宣言」実施へ

福原徹部会長

沖縄県高圧ガス保安協会LPガス部会(福原徹部会長)は3日、那覇市の沖縄産業支援センターで「LPガス法省令改正に伴うガイドライン説明会」と「『自主取組宣言』総決起大会」を開いた。部会員160人が参加し、商慣行是正に向けた自主取組宣言を年度内に実施するとシュプレヒコールを上げた。福原部会長は「取引適正化ガイドラインについては、説明会などを通じて継続して情報提供を行っていく予定だ。今回は全国LPガス協会の村田専務理事を招き、省令改正の概要を改めて説明してもらう。限られた時間ではあるが、適切な対応に向け理解を深める一助としてもらいたい」とあいさつした。

村田光司氏

村田光司・全国LPガス協会専務理事がLPガスの商慣行是正に向けた制度改正と実効性確保策を解説した。村田氏は、過大な営業行為の制限、三部料金制の徹底、LPガス料金等の情報提供など改正省令の概要を説明。LPガス商慣行通報フォームの開設、国交省との連携した不動産関係者や建設業者への対応、商慣行見直しに向けた取り組み宣言、公開モニタリングの実施など制度見直しの実効性を確保する方策を解説した。

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住設・新技術

けんじゃのいし(名古屋市)、取引適正化で支援サービスを展開 

事業者に個別対応

けんじゃのいし(本社・名古屋市、原秀幸社長)は、LPガスの取引適正化・料金透明化の準備をサポートするサービス「えるさぽ~取引適正化サポート」を展開している。一般的に2~3年の期間を使って実施している支援の一例を紹介すると①料金シミュレーション②分析③集約④料金改定⑤公開―のプロセスを経て事業者ごとの事情に即した料金適正化・取引適正化に向けた支援を行う仕組みだ。

  • ノーリツ、森林づくりが高評価でグリーンパートナー2024に認定される 
  • プレミアムウォーター、プラスチック使用料23%削減した環境型の新ボトル開発
  • キャッチボール(東京)の後払いサービスをアルカナエナジーが導入

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