総合面
伊藤忠エネクス、4販社統合新社「伊藤忠エネクスホームライフ」が発足
トップ級の事業体へ
伊藤忠エネクス(本社・東京、田朋史社長)は1日付でホームライフ(HL)部門の完全子会社、伊藤忠エネクスホームライフ北海道(同・札幌市、高津一彦社長)、伊藤忠エネクスホームライフ東北(同・仙台市、米澤公明社長)、伊藤忠エネクスホームライフ西日本(同・広島市、関谷賢二社長)、伊藤忠エネクスホームライフ四国(同・松山市、本間啓介社長)の4社を統合し、新会社「伊藤忠エネクスホームライフ」を発足させた。
伊藤忠エネクスHL西日本を存続会社とした適格合併で、本社を伊藤忠エネクスと同じ東京・千代田区の霞が関ビルディングに移転。社長には執行役員HL部門長の若松京介氏が就任した=2面に関連人事=。 将来の市場変化を見据えた組織再編を行うことで、事業競争力を高め、魅力的な国内トップクラスのLPガス事業体を目指す。
若松京介(わかまつ・きょうすけ)氏 1985年伊藤忠燃料(現・伊藤忠エネクス)入社。2009年ホームライフ統括部長、13年執行役員経営企画部長、16年伊藤忠エネクスホームライフ東北社長などを経て、17年執行役員、18年取締役兼常務執行役員、20年取締役兼専務執行役員CCO。19年ホームライフ部門長、電力・ユーティリティ部門長、20年社長補佐、22年コーポレート第2部門長、23年ホームライフ部門長などを兼任した。1962年5月21日生まれ、62歳。
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公立校の空調設置、小中体育館は18.9%に(文科省)
教室はほぼ配備が完了 した
文部科学省は9月30日、2年ごとに全国調査する公立学校施設の空調(冷房)設置状況を取りまとめ公表した。2024年9月1日時点の数字で、小中学校の普通教室は99 ・1%(前回は95・7%)、特別教室は66・9%(同61・4%)、体育館等は18・9%(同11・9%)だった。
教室はほぼ配備が完了したと言える数字。一方、避難所としても活用される体育館は、全国の室数3万2616室のうち6150室の設置にとどまる。また、このうち約半数の2918室が東京、愛知、大阪に集中しており、3都府県を除いた体育館の設置率は11・9%(2万7143室のうち3232室)と低調となっている。
LPガスエリアの空調配備はこれから本格化すると見られ、改めて業界を挙げた情報提供や要望活動が望まれる。
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- シナネン、小松良則取締役が新社長に昇格
シナネン( 本社・東京)は1日、11月1日付で小松良則取締役を新社長に昇格する人事を発表した。海外事業本部長兼ワイヤレス給電事業部長を引き続き兼務する。清水直樹代表取締役会長は10月31日付でシナネンホールディングス顧問に就任する。 小松良則(こまつ・よしのり)氏 1989年4月品川燃料(現・シナネンホールディングス)入社、2017年4月タカラビルメン社長、20年6月ミライフ東日本社長、24年6月シナネン取締役。1966年11月17日生まれ、57歳。秋田県出身。
首都圏版
日本コミュニティーガス協会、保安教育に一元対応
手引書を改訂
日本コミュニティーガス協会(古野晃会長)は7月、「コミュニティーガス事業 保安教育の手引き第5次改訂版」(A4判135㌻、税込み1210円)=写真=を発行した。ガス事業法など関係法令の改正事項を反映したほか、事業者が実施する保安教育で使用できる資料の参考例を収録したCDを付け、保安教育にワンストップで活用できる内容とした。
- コバプロ(横浜市)、10月から全販売量をカーボンオフセットLPガスに
堀川産業、草加記念体育館の命名権取得
地域に一層密着
愛称入りプレートなどを設置した
堀川産業(本社・草加市、堀川雅治社長)は9月30日に現地で開かれた「エネクルスポーツアリーナSOKA」ネーミングライツ記念式典で山川百合子・草加市長から命名証の交付を受けた。草加市は2月から市の施設にネーミングライツパートナーを募集したところ、堀川産業がスポーツ健康都市記念体育館のネーミングライツパートナーとなり、同体育館の愛称をエネクルスポーツアリーナSOKAに決定した。愛称の使用期間は10月1日から5年間。
体育館正面玄関で堀川雅治社長(左から6人目)、山川百合子市長(右から3人目)ら
正面玄関をはじめ地下駐車場からの入り口、階段、メーンアリーナ、サブアリーナ入り口など館内のさまざまなところに愛称や堀川産業グループのサービスブランド「エネクル」、マスコットキャラクター「クルン」くんなどを描いたプレートを設置。3階外壁の愛称サインは夜間になると点灯し「Enecle SPORTS ARENA SOKA」をPRする。
地方面
北海道=道協、JOGMECと初連携
室蘭で中核充填利用訓練
国家備蓄から放出されたLPガスが到着
北海道LPガス協会(沼田常好会長)は9月20日、室蘭市のエア・ウォーター・ライフソリューション室蘭ハローガスセンターで、中核充填所共同利用訓練を実施した。今回は北海道として初めてエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)との連携訓練で、災害時に放出された国家備蓄のLPガスを受け入れて容器に充填し、支援物資とともに被災地に運ぶ手順を確認した。
被災地に向け支援物資を積み込む
東北=東北エネクル、郡山市に営業所開設
中通りナンバーワン企業に
浸水リスクの低い場所を選んで立地。夕暮れ時には建物をライトアップする
堀川産業(本社・草加市、堀川雅治社長)のグループ会社の東北エネクル(同)は、新たに郡山市に営業所「エネクル郡山」を開設し、9月24日開所式を行った。10月5日にはイベントを開催した。
堀川産業は、25年前からいわき市に拠点を設けて別会社「福島堀川ガス販売」として事業を行ってきたが、2021年に須賀川市に2カ所目の拠点を開設。今年7月に仙台市に3カ所目を設けている。5月には福島堀川ガス販売から東北エネクルに社名を変更した。
- 東北=福島県協郡山支部青年部会、子供食堂に新米寄贈
中部=中部懇談会、三部料金制移行など議論
業界全体の発信強化を
LPガス振興センター(山中光理事長)は9月25日、オンライン形式で24年度中部地方LPガス懇談会を開いた。愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県の消費者委員、LPガス協会幹部長、各自治体の保安・消費担当らが出席。保安と料金透明化・取引適正化の二つの議題で意見交換した。
近畿・四国=東山(京都市)、茶炭を自家生産
笠取拠点で新事業開始 薪乾燥に廃熱利用
CO2削減 雇用創出
東山(本社・京都市、西村隆一郎社長)は新事業として、自社による茶炭など炭の生産に取り組む。創業時から薪炭を扱ってきたが、自社生産は初の試みだ。他に例がない鉄製の炭窯で効率と供給安定性を高め、植林によるCO2削減と里山の整備、雇用創出で地域社会と地球環境に貢献する。
近畿・四国=油藤商事(滋賀県豊郷町)、能登水害支援で輪島へ
燃料や食料届けるボランティアも
油藤商事(本社・滋賀県豊郷町)の青山裕史社長は9月23日、水害に見舞われた輪島市を訪問し、燃料や食料などを届けた。早朝に滋賀を出発し約6時間かけ現地に入り、ボランティアの拠点に軽油200㍑、ガソリン60㍑、レトルト食品、飲料水、タオルなどを届けた。ボランティア仲間とともに床上浸水した一般住宅の掃除や、玄関回りの泥の片づけを手伝った。
床上浸水した住宅の掃除を手伝う青山史社長
青山社長は元日の能登半島地震の直後から支援に奔走、発災3日後にローリーで軽油と灯油を届けた。4月には大丸エナウィンの販売店会であるGLOBE大丸会の仲間と共に資機材を搬送、避難所2カ所に仮設風呂を設置している。 今回も設置先の一つである鳳至公民館を再訪した。9月末に避難所の役目を終える予定だったが、新たに水害の被災者が避難し仮設風呂が役立っている。青山社長は「輪島の皆さんは本当に頑張っておられる。復興の遅れというが、災害規模が大き過ぎて追いついていないだけ。日本全体でもっと応援しなければ」と話している。
中国=広島ガスプロパン、配送者グランプリで実技とマナーを17人が競う
大石・松本氏に栄冠
19日の競技で1位に輝いた松本要介氏
広島ガスプロパン(本社・広島県海田町、泉博之社長)は9月18、19日に福山市の東部エルピージーセンター容器置き場で2024年度配送者グランプリを開いた。2日間で17人が競技に挑み、18日は大石裕樹氏(広島エルピージー配送センター)、19日は松本要介氏(同)が1位に輝いた。
19日は髙橋直哉取締役執行役員管理部長供給保安部担当が「今大会は配送業務での安全作業の確認と保安レベルの底上げ、お客さま対応の向上を図ることを目的に行い、安全な配送の作業手順に加え、お客さま対応も審査の対象としている。日ごろの作業環境とは異なり緊張すると思うが、競技者は失敗を恐れず、初心に立ち返り安全確認の徹底に取り組んでほしい」と呼びかけた。
九州=三愛オブリガス九州、系列店向けセミナー開催
省令改正を商機に 新事業モデル構築へ
宮原潤社長
三愛オブリガス九州(本社・福岡市、宮原潤社長)は9月18日、福岡市のホテルオークラ福岡に系列店を集め「LPガス法改正省令対応セミナー」を開いた。宮原社長は「セミナーは一昨年まで切り替え対策、昨年からは改正省令をテーマにしている。マイナスのイメージを持つ向きもあるが、われわれはビジネスチャンスととらえている。理解を深め新たなビジネスモデル構築の一助にしていただきたい」と呼びかけた。
住設・新技術
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