<おことわり>本号が今年最後の発行となります。年明けは1月1日号からとなります。
「次世代もLPガス~低炭素化・災対エネルギーの旗手へ~」をテーマに新年特集号(カラー刷り3部構成)としてお届けします。次期エネルギー基本計画の策定作業が進むなか、取材で得た知見を基にLPガス産業の今後のあり方を考え、販売現場のノウハウ共有を図ります。 普段号は1月6日号との合併で13日号からとなります。ご了承ください。 石油化学新聞社
総合面
点検装った強盗事件が多発 ガス安全室が注意喚起
全L協・コミュ協・ガス協会に
経済産業省産業保安・安全グループガス安全室は5日、全国LPガス協会(山田耕司会長)、日本コミュニティーガス協会(古野晃会長)、日本ガス協会(内田高史会長)にガス漏れやガス機器などの点検、ガスメーターやガス給湯器の交換、ガス警報器の取り付けなどガス事業者を装う強盗事件が全国で発生していることを受けて、会員事業者の対応や需要家への対策の周知を求めた。
GHPコンソーシアム総会、小電力空調を普及
GHP市場回復 成長へ
GHPコンソーシアムは通常総会を開き今期事業計画を承認。回復基調の市場に弾みを付ける
清水尚之理事長
GHPコンソーシアム(清水尚之理事長)は6日、東京・中央区の鉄鋼会館で2025年度(第38回)通常総会を開き、今期事業計画を承認した。今期は▽更新需要の確実な獲得に向けた機運醸成と営業基盤の確立▽電力需給ひっ迫を受けた小電力空調需要の喚起▽学校体育館など避難所空調需要の獲得▽エネルギーコスト低減やCO2排出削減テーマとした業務用施設のGHP燃転――を活動の柱に据え、回復基調のGHP市場に弾みをつける。GHP提案営業の裾野拡大へ、新規事業として販売ノウハウや施工管理を学べるウェビナーの開催も予定する。
清水理事長はあいさつで「歴史を振り返るとGHP開発の目的は夏季電力のピークカットにあった。記録的猛暑による電力需給のひっ迫、電力価格の高騰が社会問題化するなか、GHP普及の意義は再び鮮明になっている」と強調した。
- 「エア・ウォーターの杜」開設 産官学連携を促進
- 元売販売、上期は5.4%減
エネクル、中学生対象に環境授業
群馬県明和町と協力で
ガスのブースでは使用用途や環境対策について説明した
堀川産業グループの直売会社エネクル(本社・草加市、堀川雅隆社長)と群馬県明和町は10日、町立明和中学校体育館で環境教育を行った。5月に明和町とエネクルで締結した「めいわゼロカーボンシティの実現並びに災害時におけるLPガス等の供給協力に関する覚書」に基づいた環境施策の一環として、同中学2年生3クラス106人に対し授業を実施した。明和町では中学生を対象にした環境教育は今回が初めて。
女性社員が今回の授業内容を考えた
- サイサン、高松営業所を開設 GasOneグループ37都道府県で展開
- 【訃報】第一エネルギー設備元副社長・寺本誠氏死去
寺本誠氏(てらもと・まこと=元第一エネルギー設備取締役副社長、元ニチメンエネルギー専務営業本部長)7日午前7時41分、原発性副甲状腺機能亢進症により死去した。92歳。通夜は17日午後6時から、告別式は18日午前10時から立川市柏町1―26―4のセレモア立川会館で行う。喪主は長男の宏(ひろし)氏。 寺本氏は1966年に関東瓦斯工業に入社し、故・伊柳次男氏とともに営業部長として再建に尽力。その後も常務、専務として事業を拡大させた。88年にニチメン石油と関東瓦斯工業が合併してニチメンエネルギーが発足し、専務営業本部長として辣腕を振るった。退職後、関東瓦斯工業在職時にポラスグループ創業者の故・中内俊三氏にLPガス事業参入を後押しし設立されたポラスグループのLPガス・リフォーム・水道事業部門会社である第一エネルギー設備で、97 年から2010年まで副社長として指揮をとった。厨房料金と暖房料金を区別するダブルメーターシステムでLPガス消費量増を図るなど企業発展に尽力した。
2024年LPガス10大ニュース 本紙選定
①能登半島で地震・豪雨
②省令改正で信頼回復へ
③業界で相次ぎ大型再編
④CNへロードマップ
⑤23年度も需要減続く
⑥次期基本計画の議論開始
⑦地方交付金で料金支援
⑧公立小中空調は低調
⑨集中監視普及率50%超え
⑩企業団体でトップ交代
〔次点〕3省合同補助金が継続
《番外編》
①運転者時間労働を短縮
②リキッドガス協会に
③当社が創立70周年
首都圏版
エナキスと北信ガス、物流・保安・営業で多面的に業務提携
業界課題解決へ協力
基本合意書を持つ北信ガスの市川博信社長(左)とエナキスの長瀬吉夫社長
エナキス(本社・上田市、長瀬吉夫社長)と北信ガス(同・中野市、市川博信社長)は1日、物流、保安、営業で多面的に業務提携をすると発表した。一部の保安業務や配送業務での協力、営業ノウハウの共有などで相互連携する。少子高齢化による労働人口の減少、カーボンニュートラル(CN)への対応など業界を取り巻く課題に対し、10年先を見据えて両社の知見を持ち寄り協力し、対策を進める。
- 創エネの松下(湖西市)、広域避難所の岡崎中でエネ主題に環境授業
- TOKAI、ハウスクリーニングを静岡全県でスタート
地方面
- 北海道=第一興産、「idemitsuでんき」契約先2カ月で300件突破
東北=八戸ガス、東北電力ネットワーク利用の自動検針を来年2月から開始
管内ガス事業者初
自動検針サービス契約締結式で契約書を取り交わす木下哲造社長(左)と森善則・東北電力ネットワーク八戸電力センター所長
八戸ガス(本社・八戸市、木下哲造社長)は東北電力ネットワーク(同・仙台市、坂本光弘社長)が提供する通信サービスを利用して来年2月から自動検針を開始する。ガス事業者で同社のサービスを正式利用するのは八戸ガスが初めて。3日、八戸市の東北電力ネットワーク八戸電力センターで契約締結式を行った。
- 中部=全国マルヰ会、石川県に復興支援金56.5万円寄付 災害救援隊の活動報告も
中部=三重県協、有資格者が訪問営業で消費者の安心担保
サイトでモラルコード公表
チラシで悪質訪問営業への注意も喚起する
三重県LPガス協会(中井茂平会長)はホームページで「LPガス紹介・勧誘・募集行為に関するモラルコード」を発表した。協会として、会員のLPガスの紹介・募集・勧誘行為を行う募集人は丙種化学(LPガス)、第二種販売主任者、LPガス設備士のいずれかの資格を有する者によることを推奨する旨を明記した。 背景には、会員から無資格者による紹介・勧誘・募集行為が行われている旨の連絡が複数件、協会に寄せられていたことがあった。これに対し協会は、LPガスという危険物を商品として扱うに当たっては、ガスの知識のある者(有資格者)が勧誘の際の説明責任や保安の向上を目指すべきである、との考え方を明確に打ち出した。
- 近畿・四国=マインドガス(高知市)の大感謝祭、はがきで勧誘し来場者アップ
近畿・四国=寝屋川市、28体育館にLPガス仕様電源自立型GHP
都市ガスから転換
22小学校と地域施設来年度中に完工予定
寝屋川市(広瀬慶輔市長)は教育環境と避難所施設の環境改善を図るため、市立全22小学校とコミュニティーセンター6カ所の体育館にLPガス仕様の電源自立型GHPを導入する。当初は都市ガス仕様の同型GHPを導入する予定だったが、広域災害を想定しLPガス仕様に設計を変更した。2025年度末までに工事を終える。体育館へのLPガスGHPの採用は府内43自治体中20例目。
市は小学校普通教室に都市ガスGHPを導入しており、11中学校の体育館にも都市ガス仕様の電源自立型GHPを採用した。小学校の全体育館にも同仕様を基本路線としていたが、熱中症対策と同様に災害時の1次避難所としての機能を重視。安定供給が見込めるLPガスを熱源に選択した。
中国=広島県協福山地区協、活動報告と講演会開催
商習慣是正 LPガス常用拡大
広島県LPガス協会福山地区協議会(笹川純男会長)は11月29日、福山市の福山ニューキャッスルホテルで今年度の合同地区会を開いた。県協会と地区協議会の上期の活動報告を行ったほか、LPガスの商慣行是正に向けた制度改正に関する講演を聴いた。47人が出席した。
九州=宮崎県未来創造委員会、CN実現へ400本植樹
日南市で 26 人参加 全国に広がりを
26人が参加し400本を植樹した
宮崎県LPガス協会未来創造委員会(渡辺浩希委員長=宮崎県LPガス協会青年部委員長)は11月29日、日南市で植樹祭を実施した。青年部を中心に26人が参加し苗木400本を植えた。カーボンニュートラル(CN)実現に向けた自主的取り組みの一環として行った。
開会式には高橋透日南市長も出席。後藤拓郎・宮崎県協会長は「植樹活動は4年前から青年部が継続実施してきたが、今年は未来創造委員会の取り組みとして沖縄から福原徹委員長、鹿児島県協会からも参加してもらった。この取り組みが九州、全国に広がっていくことを願う」と述べた。
- 九州=ガスパル九州、熱気球で思い出づくり 記憶に残る行事に
住設・新技術
- 経済産業省、PSアワードのガス機器関連でパロマとリンナイ子会社の2社受賞
- ガス機器出荷、4~9月は3.3%増 復調もコロナ前届かず(JGKAまとめ)
- AW・ウォーター、長野県白馬村と協定 災害時に水供給
GHPとコ・ジェネ版
- GHPコンソーシアム25年度総会、ガス需要増に大きな力 身近なニーズにも目を
- 24年度補正予算案、学校の避難所機能強化 空調導入・省CO2などを支援
- 更新獲得、メンテ契約で計画的に 高まるGHP需要を支える
- 11月のGHP販売、LPガス仕様が引き続き好調
- <2024年GHP/CGSトピックス>
・能登半島地震とGHP
・HVAC&R JAPAN2024開催
・CN対応へGHPも実行計画
・2023年度GHP販売実績
・GHPコンソーシアム、中期市場予測発表
・全国縦断GHPフォーラム開催
・電力需給ひっ迫
・コージェネシステムを利用したZEB物件
・災害対応でGHP販売強化
・GHP販売事例論文コンテスト開催
<中国地区 事業拡大特集>
- 広島ガス北部販売=「ガス屋さんのリフォームフェア」好調 本業生かし最適提案
- 山陰酸素工業=空き家再生PJ推進 地域活性化へ産学交流も
- 広島クミアイ燃料=工事技術、訓練所でみっちり 将来の多角展開に備え
- 松江ガス供給=高齢者宅、LPWAで見守り 安心担保へ新サービス
- 日の丸産業=CN実現へ環境製品 バイオマスブリケット、BBQ向け新開発
- 浅野産業=信頼高め増改築拡大 ハウスクリーニング本格化
<豪華賞品が当たるマーク合わせクイズ>