プロパン・ブタンニュース

<パーパス、システム×プラットフォームでCS向上>

ITソリューション事業でガス業界・事業者のウエルビーイング実現に全力
サプライチェーン全体でセキュリティー対策徹底


パーパス(本社・富士市、髙木裕三社長)は2023年6月のサイバー攻撃からのリブートを経て、ITソリューション事業でガス業界、事業者のウエルビーイング(Well―being)実現に全力を傾注する。システムに対するサイバーテロは、社会的にも業界的にも複数の企業でその被害が発生するなど、決して他人事ではなくなっている。サイバーテロを経験した同社は入り口から侵入後の対策まで、徹底したセキュリティー対策の継続をベースに、ガス業界でのウエルビーイングの実現に向け、エネルギー事業者管理システム「クラウドAZタワー」と、これをコアとした全方位互換包括システム「AZスカイプラットフォーム」の創造と提供に全力を注ぐ。システム開発者側と利用する事業者側のリスキリングによる研鑽を通じてエンゲージメント(つながり、信頼)の最適化を進める。

総合面

25年度予算案、LPガス関連225億7千万円 

取引適正化で調査費を新規計上

政府は2025年度予算案を12月27日の臨時閣議で閣議決定した。一般会計の総額115兆5千億円は当初予算としては過去最大。1月中に開催する国会で審議される。経済産業省は、LPガス関連として補正21億円と当初204・7億円の合計225・7億円を計上。23年度補正97億円と24年度当初232・4億円の合計329・4億円から減額した。

  • 国民民主党・丹野みどり議員が国会でLPガス空調の推進求める。
  • 岩谷産業、横須賀デポセンター竣工 三浦半島物流の拠点に
  • ENEOSグローブ新社長に小西徹氏が就任へ

ENEOSグローブは12月20日、3月31日付で江澤和彦社長が退任し、4月1日付で小西徹・ENEOSマテリアル取締役副社長が社長に就任する人事を発表した。 小西徹(こにし・とおる)氏 1987年3月京都大学大学院工学研究科分子工学専攻修了、同4月日本石油入社。2012年JX日鉱日石エネルギー中央技術研究所潤滑油研究所長、14年潤滑油販売部長、19年取締役常務執行役員潤滑油カンパニー・プレジデント、20年ENEOS常務執行役員同プレジデントを経て、24年4月から現職。1962年10月9日生まれ62歳、京都府出身。

日協賀詞交歓会、自然災害対策にLPガス仕様GHP導入促進を訴え

LPガス 国益にかなうエネ

日本LPガス協会(田中惠次会長)は8日、東京・新橋の第一ホテル東京で賀詞交歓会を開いた。田中会長や来賓らはあいさつで頻発、激甚化する自然災害への対策として、避難所となる公立小中学校体育館へのLPガス仕様GHPの導入促進が重要だとし、国や自治体への働きかけの強化を口々に訴えた。
田中会長は「指定避難所となる全国2万6千校の小中学校体育館の空調設置率はまだ2割そこそこ。LPガス仕様GHPはわずか200校、全体の約1%だ。政府が掲げる国土強靭化の方針と軌を一にする取り組みでもあり、地方自治体や関係者に国民を守る最適なインフラだと理解してもらえるように日協会員、全国LPガス協会と一致協力して活動する」と力を込めた。
日協の今年のスローガン「未来と環境を照らす宝のようなエネルギー LPガス」に触れ、「LPガスは国の基本方針、エネルギー安全保障の確保と国土強靭化の双方の観点から国益にかなう。年末に公表された第7次エネルギー基本計画の素案では、基本的考え方の中で初めてLPガスの重要性が明確に示された。業界と当協会の使命の重さを再認識し身の引き締まる思いだ」と語った。

  • 【訃報】ニチガス会長・和田眞治氏逝く 事業基盤拡大などに尽力
    ニチガス( 本社・東京、柏谷邦彦社長)は6日、和田眞治取締役会長執行役員が12月29日、呼吸不全のため死去したことを発表した。72歳だった。葬儀は近親者のみで済ませた。後日お別れの会を開く。
    和田氏は2005年6月に社長就任。当時66万件だったグループ顧客を22年5月、柏谷氏にバトンを渡すまでに約3倍に拡大させた。消費者貢献を旗印にした需要家の獲得活動は、販売事業者間の競争激化の一因となり、さまざまな感情が渦巻く業界内闘争ともいえる状況をつくり出した。
    一方で、当時は異例だった東京電力からの天然ガス仕入れで関係づくりを図るなど、先駆的な取り組みで企業価値を引き上げた。関東一円の充填機能の集約化と無人デポの配置、充填容器のトレーラー輸送、DX化で物流効率の最大化を追求した。東電などとの連携を生かして、省・節エネ時代に向けてガス供給事業者からエネルギーソリューション事業者への転換を開始。新たな経営陣に実現を託して自身は代表権のない会長に退く一方、セブン&アイ・ホールディングスの社外取締役も務めていた。
  • 【訃報】河原実業創業者・河原勇氏が死去 保安優先の重要性説く
     河原実業の創業者・代表取締役会長で東京都LPガス協会前会長の河原勇(かわはら・いさむ)氏が12月8日、病気療養中のところ死去した。91歳。葬儀は近親者のみで行った。お別れの会は2月18日午後2~4時に東京・台東区の浅草ビューホテル4階「飛翔の間」で開かれる。
    河原勇氏は1933年12月5日、栃木県藤岡町の生まれ。中学卒業後に上京して薪炭燃料店に勤め、59年10月に独立して現本社の位置に河原燃料店を創業した。自らの足で一軒一軒訪ねながら地道にLPガス需要家を深耕し、裸一貫のスタートから関東一円を32拠点で結ぶ現在のLPガス供給ネットワークの基礎を築き上げた。
    71年11月に河原実業株式会社に改組し、社長に就任。78年の八潮充填工場(八潮市)竣工を皮切りに拡大路線を加速させ、埼玉・茨城・千葉・群馬・栃木各県へ矢継ぎ早に営業所を新設した。エネルギー選択時代の到来を予見して「保安最優先の商売」の重要性を説き、多くの営業マンを育てるなど社員教育にも労力を惜しまなかった。2006年11月代表取締役会長に就任した。
    協会活動にも貢献し、1979年東京都プロパンガス協会(現東京都LPガス協会)足立支部長、90年同副会長を経て、2001年6月~11年6月、第6代会長を務めた。支部長時代から都市ガス抗争の先頭に立ちLPガス市場の堅守に奔走。協会長として三宅島噴火災害対応の陣頭指揮や「保安110番」の制度創設に尽力した。01年11 月黄綬褒章、07年4月旭日双光章を受章。自伝に「夢を追いかけて 河原勇自伝―わがプロパン人生―」(石油化学新聞社制作)がある。

 

東日本版

  • マルナカ燃料(横手市)、北都銀行十文字支店にCNLPガス 脱炭素を支援で
  • 青森県協・カメイ・岩谷産業などが青森市環境展で高効率機器・GHP・水素を紹介
  • 群馬県協、中学校体育館にGHP導入の伊勢崎市に50万円助成
  • 悪質訪問営業に注意! 長野県協がサイトで啓発
  • 堀川産業、少年サッカー振興へ埼玉県大会に特別協賛

西日本版

  • ヒートショックを浴暖セットで撲滅! 高岡ガスグループがキャンペーン展開
  • サーラ住宅、ZEH普及へ名古屋市に体感施設 断熱空調で快適 貸し切り宿泊も
  • 滋賀県協、「ガスいちろう」親子がペーパークラフトとキーホルダーに
  • 広島ガスプロパン、北広島町学校給食センターにカーボンオフセットLPガス供給

住設・新技術

  • TOTO、グローバル人材育成で初の水栓技能選手権開催 大連東陶(中国)の王茂盛が優勝
  • 愛知時計電機、LPWA用電文変換機を発売 大型メーターにも対応
  • 新コスモス電機、リチウムイオン電池火災をレーザーで感知する技術を開発
  • 料金未収問題に朗報! 日本料金保証(金沢市)、延滞分を肩代わりで注目

<特集記事> 2025年流通段階別課題と展望

今春までに策定される見通しの第7次エネルギー基本計画は、昨年末に示された素案で「化石資源の確保/供給体制」に関する基本的考え方の中にLPガスの重要度を記した。エネルギー安全保障上、重要な役割を担うことを明記したかたちだ。調達の多様化や保安の高度化、防災体制、流通合理化など各分野の研さんにより供給ネットワークが確立しているが、取引適正化や低・脱炭素化など社会の要請へ応えるべき事項は少なくない。各分野、流通段階の団体トップが年頭に当たり今年の課題と展望を表明した。

  • 日本LPガス協会・田中恵次会長=業界の重要性再認識
  • 全国LPガス協会・山田耕司会長=不動産と連携し健全化
  • 日本コミュニティーガス協会・吉野晃会長=3つの取り組み徹底
  • LPガス振興センター・山中光理事長=特性生かし課題を解決
  • 日本LPガスプラント協会・廣田博清会長=保安と保全充実強化
  • 日本LPガス供給機器工業会・丸茂等会長=安全な機器普及担う
  • 高圧ガス保安協会・近藤賢二会長=安全確保のプロ集団
  • 日本ガス石油機器工業会・内藤弘康会長=生活向上と業界発展を
  • ガス警報器工業会・高橋良典会長=事故のない社会実現へ
  • 日本溶接容器工業会・野村實也会長=配送、人材、処理に対応
  • 日本ガス協会・内田高史会長=3つの柱で持続的発展へ
  • 全国高圧ガス容器検査協会・小新達彦会長=検査効率化と質向上を
  • 日本LPガス機器検査協会・葛西信二理事長=検察通じ安全支える
  • 東京都LPガススタンド協会・山田能成会長=災害時も頼られるよう
  • 日本ガス機器検査協会・中西英夫理事長=CN関連事業を推進

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