総合面
バルク2回目検査 保安高度化調査報告書
KHK、2種類の合理化案を提示
高圧ガス保安協会(KHK、市川祐三会長)は、経済産業省から委託を受けて実施した「2018年度石油・ガス供給等に係る保安対策調査等事業(バルク供給に係る保安基盤高度化調査研究)」に関する報告書を取りまとめた。20年告示検査を経た民生用バルク貯槽の2回目(25年目)の告示検査について、2パターンの合理化方針案を提示した。
18日山形県沖地震、村上市で震度6強、鶴岡市6弱
LPガスの2次被害なし
地震の揺れで裏の法面が崩れた(新潟県村上市山北地区)
20日には瓦の修復作業も見られた
18日午後10時20分ごろ、山形県沖を震源とする地震があり、新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で同6弱の揺れを観測した。消防庁によると21日現在で33人の負傷者が確認され、住宅だけで145棟が一部損壊した。LPガスも両市で配管の破損が確認されたが、2次災害は発生していない。避難所からの帰宅や住宅の応急判定の作業も始まっているが、気象庁は1週間程度同規模の余震に注意するよう呼び掛けており、被災地ではヘルメットを被った人の往来も目立つ。
全L協 統合10周年で記念誌
ワンボイスで豊かな未来を
全国LPガス協会(秋元耕一郎会長)は、LPガス流通3団体統合から10周年を迎えたのを記念して、『全L協10年の歩み―ワンボイスで豊かな未来を』(A4判・オールカラー・64㌻)を刊行した。
同協会は2009年4月に当時の日本LPガス連合会、全国LPガス卸売協会、全国LPガススタンド協会のLPガス流通3団体が統合して「社団法人LPガス協会」を設立し、12年に「一般社団法人全国LPガス協会」に移行・改称した。この10年、ワンボイスで業界メッセージを発信し、環境の変化に対応した取り組みを展開してきた。
- 日本LPガス協会、新会長に荒木誠也氏 2025ビジョンは需要反転に手応え
首都圏版
- トーエル、18年度のボトル水出荷が3%増に
- 東亜グループ、集中監視・増改築・通信を強化 顧客2.2万件達成目指す
- <トップインタビュー>静岡ガスエネルギー・伊藤晴生社長、顧客起点に次代開く
- 共栄瓦斯(静岡市)、静岡県2例目の災害対応型コインランドリー開業
地方版
北海道=北ガスジェネックスの配管技術コンテスト開催
萩原設備工業が優勝 2大会ぶり2度目
北ガスジェネックス(本社・札幌市、杉岡正三社長)の協力会社で組織する安全衛生協議会主催の配管技術コンテストが15日、札幌市の北海道ガス東ビルで行われた。3回目を迎えたコンテストは初代王者の萩原設備工業(萩原諒・佐藤裕也組)が2大会ぶり2度目の優勝を果たした。
- 東北=コスモスベリーズ、宮城で異業種交流会 加盟店が相互協力で地域基盤を強化
中部=笠原商事(岐阜市)、安全研修でバルク交換の実践確認
安全研修 事例でポイント明確に
残留ガス回収車を使って作業研修を行った
笠原商事(本社・岐阜市、笠原幸治社長)は5月27日、関工場で本格化するバルク貯槽交換に向けた安全衛生教育研修を実施した。桂精機製作所と関係グループ会社の社員が講師を務め、同社と全農岐阜県本部、岐阜県JAビジネスサポートから22人が参加。①事例から見る現場調査の確認や残留ガス調整のポイント②バルク貯槽残留ガス回収車による作業研修③昨年のバルク交換作業で起きたヒヤリハット事例からの教訓――などを学んだ。
近畿・四国=高知青年部が道協石狩と情報交換
防災・広報など知見磨く
防災や広報活動について意見交流
北海道LPガス協会石狩支部の有志7事業者は13日に高知市を訪れ、高知県LPガス協会青年部会(山田洋介部会長)と防災や広報活動に関する情報交換会を開いた。地域を超えた交流で北海道、高知両業界の発展を図る。
- 近畿・四国=<新風見参2019>上原成商事・上原晋作社長、顧客と密な関係築く
- 中国=岡山県協の新会長にフジタガス住器・藤田尚徳社長が就任
- 九州=ENEOSグローブエナジー九州、次世代リーダー育成で「経営塾」スタート
- 九州=<街の灯~地元企業の底力>辛島商店(佐世保市)、垣根超えエネ競争で共闘
住設・新技術
- 新コスモス電機の新中計、連結売上高318億円目指す
事例に学ぶバルク貯槽20年検査対応
丸片ガス、赤尾商事、京浜燃料、大和マルヰガス
LPガス業界が直面するバルク貯槽20年検査問題。保安面のみならず、供給面で需要家側をも巻き込みかねない同問題に対して、進行度が遅いのが業界の現状だ。期限管理を徹底し真摯に取り組む全国の販売事業者を取材した。
<東北特集>4~7面
東北の有力事業者に2019年度の営業方針を聞いた。人口減少などによる需要減少傾向を踏まえ、営業の中心課題を既存顧客の売り上げ単価を増やすことにシフトさせる事業者が増えた。単位消費量拡大策に取り組みながら生活関連サービスを提供するビジネスモデルを模索する事業者が目立つ。需要開拓分野が給湯から空調に広がり、衣類乾燥機の普及を進める事業者も増えてきた。人手不足問題の深刻化に備え、LPWA(省電力広域)通信を活用した集中監視システムの普及に着手する事業者が急増している。
有力事業者の今期方針
- カメイ=新規開拓へ工務店営業
- ミツウロコヴェッセル東北=家計支出の1割獲得へ
- エネサンス東北=住宅事業を第2の柱に
- 岩谷産業エネルギー東北支社=衣類乾燥機350台目指す
- 東邦アセチレン=供給体制と営業力強化
- 日通商事仙台支店=暖房給湯燃転500件目標
- ミライフ東日本=エネと住生活サービス
- アストモスリテイリング東北カンパニー=暮らし周りも一元対応
- 山形酸素=乾燥機普及策スタート
- ENEOSグローブエナジー北日本支社=「暖房文化」ガスで演出
- 伊藤忠エネクスホームライフ東北=顧客ごとにパック提案
- ENEOSグローブエナジー南東北支社=燃転メリットを最大化
- 八戸液化ガス=給湯暖房に加え乾燥も
- 若松ガス=顧客満足度向上へ全力
- 山二=困った時の相談一手に
- タプロス=供給設備を完全防災化
- 泉金物産=グループ挙げ需要開拓
- ヤマリョー=家庭・業務用を別線拡大
- 盛岡ガス燃料=顧客2万戸早期達成へ
LPガス業者大相撲番付2019仙台場所
東北市場流通実態 -現勢と有力事業者動向-
<全L協特集>別建て13~20面
LPガスの存在感一層強く ワンボイスで情報発信
3団体統合10年 秋元体制2年目
全国LPガス協会(秋元耕一郎会長)は6日、東京・新橋の第一ホテル東京で第10回通常総会を開いた。日本LPガス連合会、全国LPガス卸売協会、全国LPガススタンド協会の統合から10周年を祝し、2年目となる秋元執行体制の下、LPガス産業の一層の発展へ決意を新たにした。今年度も保安の充実、需要の拡大、取引適正化や料金透明化などのテーマに沿って活動する。秋元会長は「2009年4月に流通3団体が統合して発足した当協会は10周年を迎えた。昨年閣議決定された国土強靭化計画でLPガスの位置づけが明記されたのは、統合でワンボイスとなった協会の活動の成果と考えている」と強調した。
秋元耕一郎会長、常用拡大で国土強靭化に貢献
ロビー活動成果
秋元耕一郎会長
この1年を振り返ると大きな自然災害が続いた。西日本豪雨ではLPガス容器が流出し、回収に多くの労力を必要とした。今後、改めて貯蔵施設からの容器流出防止体制の確立が必要になる。当協会はこれらの災害を受け、国土強靭化計画でのLPガスの位置づけについて関係省庁などへロビー活動を行った。その結果、昨年12月に閣議決定された同計画でLPガスの位置づけが明記され、公共施設へのLPガス常設・常用とLPG車の一定割合の導入に弾みがついた。
また昨夏の猛暑を受け政府は全国の小中学校にエアコンを早期に設置するよう動き出した。LPガス業界はこれをGHP普及の好機ととらえ、会員一体となって全国の地方自治体などにGHPの提案活動を行った。皆さんの尽力でLPガスGHPの採用が増えている。
今年はLPガス快適生活向上運動が2年目となることから、重大事故ゼロ、CO中毒事故ゼロを全国目標として取り組んでいる。さらなる支援をお願いする。
「LPガスビジョン2030」策定
信頼・競争力・環境・連携・ブランド 選ばれ続けるエネに
- 選ばれ続けるエネに、信頼・競争力・環境・連携・ブランド
- 「やっぱりLPガス」活躍拡大へ全力支援
全国LPガス協会は第10回通常総会で2030年を見据えた長期計画「LPガスビジョン2030」と、実現に向けたアクションプランを示した。ビジョンは現状を踏まえた五つのキーワード「信頼」「競争力」「環境」「連携」「ブランド」に沿って定め、LPガスがいつまでも顧客に選ばれるエネルギーとなることを目指す。
流通3団体統合から10年の歩み
2019年度保安指針・事故分析
- 事故撲滅へ管理・周知 バルク前処理、残ガスを極小化
- 安全装置で未然防止 他工事起因対策も急務
地方協会の課題と展望