総合面
TOKAIグループ、M&A戦略など加速 売上高2053億円達成へ
ヘルスケア進出でTLCも深化
TOKAIホールディングス(本社・静岡市、鴇田勝彦社長)が展開中の中期経営計画「InnovationPlan2020〝JUMP〟」が最終年度を迎える。19年度は、①2期連続で過去最高の経営成績更新②M&Aを含む事業収益基盤の拡大、グループ顧客件数300万件突破③次世代技術の事業実装を志向する「ABCIR+S(アブサーズ)」戦略の進捗―などの成果を上げたが、中計最終年度となる20年度は、「M&Aのさらなる推進」「ABCIR+Sの実践」と「TLCの深化」をテーマに、売上高2053億円の〝大台越え〟と営業利益150億円、グループ顧客311万件の達成を目指す。
- 三愛石油、兵庫県の播州ガスを傘下に 播磨地区の生活を安定支援
- 東部液化ガス、取手市の一般ガス導管事業を東日本ガスへ譲渡
- 経産省、ガス機器技術基準に遠隔操作を追加
<平成、そして新時代へ>昭和ガス・髙橋政宏社長
「枠を超えて」新たな価値を
2013年に行われた昭和ガス創立50周年記念式典で、工事協力店や配送スタッフに対し故・橋政一会長が現場に目が行き届いた細やかな内容の感謝状を贈っていたことが印象的であった。埼玉県三芳町の本社で橋政宏・昭和ガス社長の話をお聞きし、現場を大切にする姿勢を受け継ぎつつ、新たなことへ挑戦していく力強さを感じた。
19年度補正の公募開始
振興センター 災対バルク補助
LPガス振興センター(岩井清祐理事長)は5月29日、新型コロナウイルス予防の緊急事態宣言に伴い実施が遅れていた「災害バルク等導入補助金事業(2019年度補正予算分)」の公募を開始した。第1回締め切りは19日。説明会は行わず、募集要項をセンターのホームページに掲載した。
石油元売、総合エネ化を加速
油価下落や新常態に対応
石油元売大手3社の2020年3月期決算が出揃った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で原油価格が急落、石油製品の在庫評価損が各社の業績に大きなマイナスを与えている。JXTGホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングスともに大幅な減収減益を計上した。世界的に脱炭素化の流れが進む一方、国内では石油製品需要減が続き、今回のウイルス感染拡大で業績見通しは不透明になっている。コロナ収束後のニューノーマル(新常態)を見据え、次世代成長事業への投資など元売各社が総合エネルギー企業への転換を目指す時間軸は前倒しされそうだ。
首都圏版
埼玉県協、新会長にサイサン社長・川本武彦氏が就任
安全宣言 「新しい生活様式」へ
埼玉県LPガス協会(清水宏之介会長)は5月27日、さいたま市のロイヤルパインズホテル浦和で第66回通常総会を開いた。改選期に当たり、会長に川本武彦理事(サイサン社長)、副会長に指田等理事(サシダ商事会長)と齊木泰光川越支部長(斎木ガス社長)が新任。大久保勝行副会長(大久保商店社長)と町田光広副会長(埼玉石炭社長)は留任した。
- サンリン、営業力向上に重点 家事効率化・蓄電池普及をテーマに据える
- エネサンス関東・児玉聡社長に聞く=顧客と社員の安全最優先
- レモンガス、都市ガス拡大へ練馬営業所を開設
地方版
- 北海道= 道業界、コロナ後へ再始動 出村米穀店が需要反転に挑む
東北=守れ網地島のLPガス<下>
発着2港に収納庫を石巻市に要望
島の病院 LPガス設備を使っている
ミライフ東日本
発着2港に収納庫を
石巻市に要望 制限多い定期船輸送
石巻市の離島、網地島にある販売店が2店とも高齢化と後継者不在の問題を抱え、島のLPガス供給がピンチに陥っている。後半の今回は、島の供給の厳しい現状と、それを受けて卸売を行っているミライフ東日本(本社・仙台市、小松良則社長)が2月、石巻市に要望した内容を伝える。
中部=ガス事業者が顧客のステイホーム応援
子供が楽しめる「お遊び企画」を発信
フジプロが作成し、抽選で無料配布した木の椅子作りキット㊨と完成品㊧。予想以上の応募があった
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国的に解除されたが、第2波、第3波への警戒から、引き続き3密の徹底した回避が求められている。在宅勤務を継続する会社もある。東海地区では幼稚園や小中高校の授業が段階的に再開されたが、短縮や分散形式が取られて、全面開校に至ってない。当分の間、多くの時間を在宅で過ごす日々が続くと予想されるが、ガス事業者の中には、顧客がステイホームを楽しめる「お遊び企画」を発信し、日常を応援する事例がみられる。
- 近畿・四国=北野産業(姫路市)、地域の貢献で北条川を清掃
近畿・四国=特養施設「沓掛寮」(京都市)が空調・給湯・厨房エネをLPガスに燃転
バルクと発電機導入
115人が入居する沓掛寮
社会福祉法人洛西福祉会(本部・京都市)が運営する特別養護老人ホーム「沓掛寮」が空調、給湯、厨房のエネルギーを都市ガスからLPガスに切り替え、2月に工事を終えた。「災害に強いLPガス」を評価し、災害対応バルクと定置式非常用発電機を備えた。伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋一郎社長)が提案した。
近畿・四国=<なにわ短信>
パンダのマスク
新型コロナウイルスは世の中をすっかり変えた。人は集まれず、マスクなしに外出もできない。景気の悪化や倒産など暗い話題が多いが、うれしいこともある。取材に訪れた販売店の社長夫人に手作りの布マスクをいただいた。しかも「パンダのパン屋さん」の絵柄。販売しても良さそうな出来栄えだ。
- 中国=イワタニ山陽と服部産業が萩市にハンドソープ寄贈
- 九州=西部ガス、来春から持ち株制に移行 4事業会社がエリア展開へ
九州=<地元企業の底力>モトマツ(佐賀市)
修理や困り事に即応
園木大輔氏
モトマツ(本松昭二郎社長)の創業は1960年、石炭小売から始まった。当時は近隣に佐賀競馬場があり、きゅう舎で馬を洗う湯を沸かすボイラー用の石炭需要があった。その後LPガス事業を手がけ、地域に根ざした事業を展開している。
社員の園木大輔氏は「地域の高齢化やガソリンスタンドの閉鎖が進むなか、依然として灯油の需要は高い。軽トラック2台に灯油タンクを積んでおり、お客さまの要望がある限り販売を継続していきたい。配送先で困り事を聞くこともあり接点や関係の構築に役立っている」と説明する。
住設・新技術
- 宅配水事業、2020年は1620億円市場に拡大
- ウォーターネット、コロナ対策支援で自治体に除菌水を寄贈
- 山善がカセットガス発電機発売 小型軽量で出力600KVA