プロパン・ブタンニュース

【おことわり】 5月3日号は連休のため休刊します。次号は5月10日号となります。ご了承下さい。

総合面

菅首相「温室効果ガス46%削減」 

30年度目標 気候サミットで宣言

菅義偉首相は22日、オンライン形式で開かれた米国主催の気候サミットの首脳級セッションに参加し、2050年カーボンニュートラルと整合的で野心的な目標として「わが国は30年度に温室効果ガスを13年度から46%削減することを目指す」と宣言した。

菅首相は、従来目標から7割以上引き上げる目標について容易でないとしながらも「さらに50%の高みに向け、挑戦を続けていく。世界のものづくりを支える国として、次なる成長戦略にふさわしいトップレベルの野心
的な目標を掲げることで世界の脱炭素化のリーダーシップをとっていきたい」と決意を述べ、「経済と環境の好循環を生み出し、30年の目標に向けて成長していくため、政府として再生可能エネルギーなど脱炭素電源を最大限活用し、企業に投資を促すための刺激策を講じる」方針も表明した。
22~23日に開かれた気候サミットには世界の40の国・地域の首脳が参加し、主要経済国の30年までの取り組みや途上国支援、クリーンエネルギーへの移行などについて議論した。

  • 化石燃料は〝重要な柱〟 石油・天然ガス小委が50年へ向け報告書
  • CN社会へ原発の方針固まらず エネ戦略のネックに(エネ基本政策分科会)
  • 脱炭素化へ経産省など3省検討会が初会合 家庭業務部門を検討
  • <賢者の英断>歴史踏まえて飛躍へ「ほくねんの決断」③
<トップインタビュー>日本海ガス絆HD・新田洋太朗社長

未来見据え新事業挑戦

日本海ガス絆HD 新田陽太朗社長

1942年の日本海瓦斯(現・日本海ガス)設立から本格的な歴史が始まり、来年には設立80周年を迎える。2018年1月4日に日本海ガス絆ホールディングスを設立してHD体制に移行後も、都市ガスとLPガスの供給・販売を軸にグループ全体で地元・富山のライフラインを支え続けている。社名の「絆」には、地域の顧客、ステークホルダー、パートナー企業とのすべての絆を大切にする同社の願いが込められた。グループを束ね、新規事業、アライアンス、デジタル化を着実に進める新田洋太朗社長に話を聞いた。

社長就任から1年が経過しました。今年は中期経営計画最終年度です。
HD体制へ移行後3年が経過し、経営企画や総務、広報IRなど管理部門の一元化でグループ全体への方針発信、情報収集などスムーズになった。この1年間はコロナ禍や暖冬の影響で厳しい期間だったが、目指すべき理想のグループ経営に向け試行錯誤した1年でもあった。

関液協、業界関連政策を解説

グリーンLPガスや安全高度化計画など保安管理者研修会

関東液化石油ガス協議会(堀川雅隆会長)は20日、東京・新宿区のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで第49回保安管理者研修会を開いた。脱炭素化に向けたグリーンLPガス開発の方向や4月に始まった「LPガス安全高度化計画」の解説など、時宜にかなった話題で注目を集めた。

首都圏版

  • ミライフ、「大田原ショールーム店」開設 非エネを強化
  • サイサン環境基金、上期26団体を助成
  • マーキュロップ、宅配水業界で初のエコマーク優秀賞に

石油化学新聞社(プロパン・ブタンニュース)は、平成 30 年間のLPガス関連データをまとめた『データで振り返る「LPガスの平成 30 年」』を発刊しました。
令和時代が始まり1年余りが経ちました。振り返るとバブル景気の中で始まった平成は、その後バブル崩壊、「失われた 20 年」とも言われる景気の低迷がつづきました。平成の前半に 1,900 万tを超えていたLPガス需要は、平成の終わりには 1,400 万t台にまで落ち込みました。また、平成は大規模な自然災害が多発した時代でした。「災害に強いLPガス」と言われる災害対応力や環境性などのLPガスの特性が高く評価され、エネルギーにおける位置付けが向上したことも業界にとって平成の大きな出来事でした。
本書には業界企業の経営トップに話を聞いた弊紙『プロパン・ブタンニュース』の連載インタビュー「治のざっくばらんに~平成、そして新時代へ~」も併せて収録しました。令和時代となった今、改めて平成 30 年間のLPガス業界をデータと概況、連載インタビューで振り返る本書は、業界の資料として貴重な一冊です。また、平成 30 年間のトレンドを分析することでマーケティングや流通戦略の立案などにも利用できます。LPガス関連業界をはじめ、関係各位に本書のご活用をお勧めします。

地方版

北海道=札幌アポロがリノベーション事業に進出 

エネ販売に付加価値を

14日にオープンしたショールーム。「Lig works」ブランを波及させる

 

 

札幌アポロ(本社・札幌市、櫻井茂雄社長)が、中古の分譲型集合住宅や戸建て住宅を改修して販売するリノベーション事業に乗り出した。独自ブランド「Ligworks(リグワークス)」を立ち上げ、14日には札幌市内に事務所兼ショールームをオープンした。

住関連サービス拡充

エネルギー販売事業に付加価値を付けるには何がふさわしいのか、1年前から社内で新業態の構想を練っていた。櫻井社長は「住まい関連の新サービスを考えた場合、当社としてはリノベーションが最も適していると判断した」と説明する。

  • 東北=東北の雪害事故が1~3月で12件 1月の寒波の影響大
中部=高岡ガスサービスが料金決済アプリ導入 

新サービス スマホで簡単支払い

高岡ガスサービス(本社・高岡市、菅野克志社長)は1日から、毎月のガス料金をスマートフォンの決済アプリで支払えるサービスを開始した。対応するのはPayPayとLINE Payの2種類。払込書に印字されたバーコードをスマホで読み込むだけで支払いが完了する。

伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋一郎社長)は1日から、本社で使う電力すべてを100%再生可能エネルギーで作られたグリーン電力で賄っている。地域と強い信頼関係を築く生活総合商社として、2050年のカーボンニュートラル(CN)実現へ環境分野の課題解決に積極的に取り組む。
昨年6月、本社本館の隣に地上4階・地下1階建て、延べ床面積3641・14平方㍍の別館を竣工。屋上に28・08㌔㍗太陽光発電システムを設けた。昨年9月に菅義偉首相が所信表明演説で2050年CN化を掲げたことを受け、エネルギー分野での環境変化の重要性を確認。本社の全電力を太陽光、風力、水力、バイオマス発電など環境価値が高い再生エネで賄うことを決めた。

近畿・四国=伊丹産業、本社消費電力 100%グリーン化 

脱炭素に積極対応へ

本社別館屋上の太陽光発電設備から年約3万㌔㍗を給電するほか、グリーン電力約40万㌔㍗を調達する

伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋一郎社長)は1日から、本社で使う電力すべてを100%再生可能エネルギーで作られたグリーン電力で賄っている。地域と強い信頼関係を築く生活総合商社として、2050年のカーボンニュートラル(CN)実現へ環境分野の課題解決に積極的に取り組む。
昨年6月、本社本館の隣に地上4階・地下1階建て、延べ床面積3641・14平方㍍の別館を竣工。屋上に28・08㌔㍗太陽光発電システムを設けた。昨年9月に菅義偉首相が所信表明演説で2050年CN化を掲げたことを受け、エネルギー分野での環境変化の重要性を確認。本社の全電力を太陽光、風力、水力、バイオマス発電など環境価値が高い再生エネで賄うことを決めた。

  • 近畿・四国=ヨネシマ・米島康夫会長、初心忘れず「まごころ」で商売
  • 九州=天草エネルギー、リフォームフェア開催 クーポンで顧客還元
  • 九州=<拠点巡り>三愛オブリガス九州久留米営業所、激戦区で顧客離脱防ぐ

住設・新技術

  • マイコンメーター20年度検査数が需要谷間期ながら堅調
新コスモス電機コロナで需要増

センサー好調

新コスモス電機(本社・大阪市、橋良典社長)が昨年11月に発売したCOセンサー「コネクトCOセンサ」=写真=がわずか4カ月で初年度目標の1千台を突破した。新たな目標を今期中に3千台と設定し、飲食店を中心に学校、オフィス、病院、介護施設などに幅広く訴求する。

コロナ対応として「3密」対策が求められ、厚生労働省は商業施設に正しい換気を促している。「まん延防止など重点措置」でも換気徹底とCOセンサー設置が呼びかけられ、各地でCOセンサー需要が急増している。同製品もメディアに取り上げられ大きな反響を呼んだ。

リンナイ、太陽光併用の「エコワン」新タイプを発売 

省エネ性を徹底追及

新発売のECO ONE太陽光発電自家消費モデル

リンナイ(本社・名古屋市、内藤弘康社長)は5日、新たに家庭用ハイブリッド給湯・暖房システムECOONE(エコワン)の太陽光発電自家消費モデル=写真=を発売した。
将来のカーボンニュートラル実現を視野に太陽光発電の有効活用と省エネを徹底的に追求したシステムで住宅の省エネ性をさらに高める仕様とな
っている。

<特集記事> 中国特集2021

  • 環境変化に果敢に挑戦
    島根県LPガス協会松江支部=会員の事業を後押し 電化燃転・新築開拓も
    大和マルヰガス=単位消費を暖房ガス化で増量 最適利用をシミュレート
    アストモスリテイリング中国=自立型GHPと災対バルクで老健施設を強靭化
    広島クミアイ燃料=競争力と存在感高く 中期計画達成へ基礎固め
    パロマ中国支店=岡山に研修センター 事業者の技術力向上を支援
    三友=防災用品を冊子で紹介 77社の最新ノウハウ一堂に
    髙山産業=チラシ営業強化で便利なガス機器積極提案 会議はウェブ活用
  • 有力事業者の挑戦
    広島ガスプロパン=SDGS実行を宣言
    三愛オブリガス中国=LPWA全戸設置へ
    広島ガス中央=地域の飲食店を支援
    山陰酸素工業=省エネサービス拡充
    日の丸産業=接点深耕へ両面作戦
    信菱液化ガス=環境負荷低減に貢献
    伊藤忠エネクスホームライフ西日本=顧客目線で本業強化
    協同ガス=緊急時対応を高度化
    食協=暮らし豊かに楽しく
    服部産業=ガス給湯の価値訴求
    コーアガス島根=エネファームに注力
  • 中国LPガス消費マップ

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