プロパン・ブタンニュース

パーパス AZスカイプラットフォーム

  • グリーン・デジタルプラットフォームへ 
    コロナ禍が沈静化した年末年始、令和4年目の新年は第6波が懸念されたものの無事明けた。しかし、コロナが世界を大きく変えたのは厳然たる事実。人手不足が続き従業員の高齢化が課題となるLPガス業界にあって、コロナは配送員や検針員など現場要員の確保を今まで以上に困難にした。LPWA(省電力広域)無線通信に代表される次世代集中監視システムが急速に広がる背景には端末の安さや工事の容易さもあるが、検針員の確保を筆頭に一層合理的な次世代供給体制を確立させようという事業者の考え方が何よりも大きい。LPWAはLPガスのスマート保安を担う革新的要素の一つであり、早急な普及が期待されている。パーパス(本社・富士市、髙木裕三社長)は次世代化に向けたソリューションとして提案する「パーパスAZスカイプラットフォーム」の新機能として、LPWAの毎日検針データにAIエンジンを活用し配送最適化を実現する「AI最適配車サービス」、より詳細な軒先在庫管理指示で最適な配送を実現する「スマホ配送システム」などの「LPガス物流プラットフォーム(PF)」を今春にもリリースする。同社は将来の拡張性とコスト効果を勘案し「ルート配送」「LPWAデータ活用」「チーム制による配送計画」「全数交換」など事業者の将来計画に応じた最適な物流コスト低減へのソリューションを提案していく。
  • LPガス物流PF、段階的に配送合理化 LPWA端末普及に対応
  • スマホ配送、機能を一新 練度問わず業務平準化
  • AI配車サービス、最適ルートを自動で案内 基幹システムが後方支援

総合面

伊丹産業初出式 連結売上高 1300 億円目指す

現場力強化集大成の年

伊丹産業初出式 北嶋一郎社長

伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋一郎社長)は2日、新型コロナ対策で出席者を本社や事業所の責任者のみとし、伊丹市の伊丹シティホテルで伊丹産業グループの2022年初出式を開いた。創立75周年である今年のスローガンは、「『現場力強化』伊丹産業人のプライド(誇り)を持ち自覚と責任のある行動ができていますか⁉」に設定。「現場力強化」は今年で4年目。変化する時代に対し、「現場力強化」の集大成の年にする。売上高目標は伊丹産業単独で1030億円、グループ全体で1300億円に据え、必達に向け各事業を推進する。

グリーンLPガスを30年までに商用化 

CNへ道筋示す(経産省)

経済産業省は12月20日に開いた「経済産業分野におけるトランジション・ファイナンス推進のためのロードマップ策定検討会」(座長=秋元圭吾・地球環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー・主席研究員)の第5回会合で、ガス分野のロードマップを公開した。LPガス分野はカーボンニュートラル(CN)への道筋について「グリーンLPガスを2030年までに合成技術を確立し商用化」「50年には需要の全量をグリーンLPガスに代替」と示した。

  • LPガス22年度関連予算案閣議決定、災対バルク36.4億円(21年補正含む)
  • 1月CP、プロパン55ドル安の740ドル ブタンは710ドルに
  • アストモス、東ティモール大生に奨学金贈呈式 これまでに120名に支給
  • 顧客とともに「変化」 関彰商事 仕事始めの会
  • サイサン川本社長 テレ玉歌謡祭で熱唱 国内充実 海外展開を加速

東日本版

レモンガス、大型商業施設「ららぽーと湘南平塚」にショールーム開設

商品・サービス紹介

赤津欣弥社長 オープンしたショールーム

レモンガス(本社・平塚市、東京、赤津欣弥社長)は12月20日、平塚市の大型商業施設「ららぽーと湘南平塚」3階に「レモンガスショールーム」を開設した。大型商業施設のショールーム開設は初めて。
アクアクララのサーバーとボトル、リンナイ、パロマ、ノーリツ、パーパス4メーカーの最新ガス厨房・乾燥・給湯・ハイブリッド発電システムを展示。エネルギー相談コーナーを設け、LPガス、都市ガス、電気の新規・乗り換え契約、光熱費の節約方法、機器の買い替え・修理など各種相談に応じる。
オープン初日は月曜日ながら28人の来場者があり、都市ガス、電気の契約を獲得した。21日午前には専門紙向け発表会を現地で行った。

TOKAIグループ、「サステナビリティ宣言」を公開 

6つの重要課題解決へ

TOKAIホールディングス(本社・静岡市、鴇田勝彦社長)は12月22日、グループの「サステナビリティ宣言」を公開した。従来から積極的に取り組んできたSDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・ガバナンス)について、HD化10周年を契機に改めてこれまでを振り返るとともに、これからの持続可能な社会の実現に向け、グループとして取り組むべき社会課題とその解決について、六つのマテリアリティ(重要課題)を定めたもの。
具体的には、基本方針のもとに、①脱炭素とクリーンエネルギー~2050年カーボンニュートラルの実現に向けた挑戦を!~②スマート社会の実現~DXと協創を通じて人々の生活をつくる!~③暮らしの基盤づくり~「安心・安全」「便利・快適」な暮らしを!~④地域共存と社会貢献~地域に「喜び」と「生きがい」を!~ ⑤ 働きがい、やりがいの高い職場環境~誰もが活き活きと働ける環境を!~⑥ガバナンス~健全な企業経営を!~―の六つを重要課題に定めた。位置づけ的には、TOKAI WAYの上位にサステナビリティ基本方針、その上にマテリアリティ、さらに中期経営計画となる。

  • ニチガス、西東京営業所スタート スマエネ展開の拠点に
    ・和田社長 「大きな転換期に」 配電事業開始へ準備

西日本版

  • 石川県協小松支部、能美市にカセットこんろ32セット寄贈 災害時連携強化で
  • 有事に備えLPガス常設を 京都府協が府教育庁へ要望
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エコプロ/岡山信金SDGs

エリスの小水力発電 相次ぎ受賞

2021エコプロアワード優秀賞を受賞する桑原順社長(左)

つばめガスグループで環境事業を手掛けるエリス(本社・岡山市、桑原順社長)が開発した「低落差でも高効率で発電できる小水力発電『WaterWeco』」が相次ぎ受賞し注目を集めている。WaterWecoは①低落差・低流量でも設置可能②発電効率が良い③独自の遠隔監視システム―などの特徴から導入実績を重ねている。
12月9日にサステナブル経営推進機構主催の「2021エコプロアワード」で優秀賞を受賞した。東京・江東区の東京ビッグサイト特設ステージで表彰式が行われ、桑原社長に賞状と記念品が贈られた。4回目のエコプロアワードには33件の応募があり、厳正な審査の結果15件が候補に上がり、大臣賞に次ぐ優秀賞に選ばれた。都市ガス・LPガス関連企業の優秀賞受賞は初めて。
また、地元・岡山では「おかやましんきんSDGsアワード2021」のビジネス部門で最優秀賞を受賞した。同日、おかやましんきん本店で表彰式が行われ、助成金が授与された。

住設・新技術

  • テラDX、LPガス事業者に「職人さんドットコム」活用を呼びかけ
  • リンナイがブランディング賞を受賞 IBJが組織整備など全社的な姿勢を評価
  • CSクリエイト、LPWA通信端末の円滑導入へ案内チラシの提供始める

特集記事 <22年流通段階別課題と展望>

新常態下で役割発揮
2022年が幕開けした。一昨年から続くコロナ禍の波で先行きの見通しが立たないなか、カーボンニュートラルの荒波が加わり社会は大きく変化しようとしている。LPガス業界はニューノーマル(新常態)に対応して社会経済を支え、グリーン化やデジタル化を進め国土強銊化に一層貢献するという重要な役割を担う。変革の時を迎え、中央団体の新春メッセージ(年頭所感)から流通段階別に22年を展望した。

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