プロパン・ブタンニュース

総合面

石油天然ガス小委員会、現実的CNへ資源外交 

安保確保やアジア支援など

総合資源エネルギー調査会石油・天然ガス小委員会(委員長=平野正雄・早稲田大学商学学術院教授)は2日に開いた第17回会合で、2050年カーボンニュートラル(CN)実現と並行したエネルギー安全保障の確保やアジア地域のエネルギートランジション支援の課題を議論した。移行期での低炭素化の重要性のPRやCCS(COの回収・貯留)活用による化石燃料の一定量の使用などについて、政府が6月の取りまとめを目指すクリーンエネルギー戦略をはじめとしたエネルギー政策への反映を図る。

LPガス業界の課題と展望/橋爪優文企画官に聞く

CN時代、事業モデルの議論を

コロナ禍とカーボンニュートラル(CN)を背景とした構造変化がLPガス業界のみならず社会全体に押し寄せている。LPガスは第6次エネルギー基本計画で災害時エネルギー供給の「最後の砦」の位置づけを維持したものの、価格透明化に加え、市場縮小やCN対応など業界として取り組むべき課題が山積している。資源エネルギー庁石油流通課の橋爪優文企画官に展望を聞いた。 ―2021年度補正予算は成立しましたが、22年度予算案は国会審議中です。LPガス関連予算をどのように評価しますか。
災害対応バルク導入補助金はトータルで前年度比増額となる見通しだ。当初予算は年々縮小するエネルギー対策特別会計の枠内でボリュームを維持するのが精一杯だ。一方、使途の限られる補正予算は当初予算より要求が通りやすい。毎年度の応募状況を見ても、当初予算の額だけではニーズを満たせないことは明らかであり、補正予算とのトータルで一定額を維持していきたい。

  • 2月CP、プロパン・ブタンとも775ドルに上昇 原油高や需要増で
  • 伊丹産業、北嶋太郎専務が新社長に昇格
  • 経産省、LPガス業界へBCP強化を要請 コロナ禍の事業継続を確実に
  • 岩谷産業、トキコシステムを買収 水素インフラ強化へ
シナネンHD、会員制ポイントモールを導入 

100万会員獲得へ

GMOメディア、中央電力と3社共同でポイントモールを運営する

シナネンホールディングス(本社・東京、山﨑正毅社長)は、GMOインターネットグループのGMOメディア(同、森輝幸社長)と新電力の中央電力(同、丹治保積社長)が共同開発した顧客向け会員制ポイントモールを導入する。今春からグループ会社の顧客に入会の案内を始め、100万会員の獲得を目指す。
ポイントモールを経由して提携先の電子商取引(EC)サイトで商品・サービスを購入した顧客に、購入価格などに応じて独自のポイントを付与する。1㌽に付き1円換算(1年間有効)で、ポイント数をためると現金や電子マネー、ギフトカードとの交換などのサービスを受けられる。

首都圏版

埼玉三芳町が「CNのまち」へ大東ガス・東京ガスと連携 

3者の知見活用し実現へ

左から、清水社長、林町長、小西・東京ガス執行役員

埼玉県三芳町(林伊佐雄町長)と大東ガス(本社・三芳町、清水宏之介社長)、そして都市ガス卸供給元である東京ガス(本社・東京、内田高史社長)は1月31日、「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」を締結した。3者が相互にさまざまな分野で連携し、脱炭素社会に関する知見や技術を活用し、〝カーボンニュートラル(CN)のまちづくり〟を目指す。

  • 鈴与商事、脱炭素都市実現へ 袋井市など5社と協定
  • <新社長登場>丸江(小田原市)江島賢氏、地域に常に必要な会社へ
  • サンワ(前橋市)社員が警察から感謝状 雪の深夜に道に迷う高齢者を保護

地方版

北海道=岩谷産業北海道、「乾太くん」キャンペーンで目標達成へ販促加速

キャンペ終盤あと一歩

乾太くんの施工について説明するスタッフ 北海道支社制作の動画から

岩谷産業エネルギー北海道支社(山元士郎支社長)がマルヰ会北海道地区会(石上嘉孝会長)とともに昨年4月から展開してきたガス衣類乾燥機「乾太くん」の販売促進キャンペーンが大詰めを迎えた。1月下旬には300台に迫る勢いで、目標達成まで、もう一歩のところまできている。
キャンペーンは「北海道GОО!(500)」と銘打ってスタートした。マルヰ会地区会とともに乾太くんを500台販売するのを目標に据え、2月末までの10カ月間に及ぶ販促活動となる。追い込みに入った1月は会員の努力の成果もありさらに数字を上乗せする状況で、目標の500台到達も視野に入ってきている。

  • 北海道=ネンセツ、コインランドリーとン相乗効果得で水回り工事と機器販売が伸長
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中部=村瀬産業、本社1階を改装し落ち着くスペースで業務効率アップへ

2支店の直販部集約

改装した本社1階フロア。リラックス効果を生み出す空間で社員のモチベーションと業務効率アップを狙う

村瀬産業(本社・岐阜市、村瀬将大社長)は業務効率の向上を狙い、本社1階フロアを改装した。テーブルや机、間仕切りに木目調のオフィス什器を取り入れ、温かみとリラックス効果を生み出すしゃれたカフェや図書館のような空間に一新。組織も岐南支店直販部を本社直販部に集約し、昨年12月16日から新たな体制とスペースで業務を始めた。
今回の改装では、コロナ禍もあり活用が限定的になっていた温水床暖房やハイブリッド給湯器などを配したイベントスペースを撤去し、岐阜支店直売部と販売店部が入っていた事務所スペースを1・5倍に拡張。岐南充填所が周辺道路の拡張による土地の一部割譲で事務所を敷地内移転するのに伴い、所内の岐南支店直販部を本社内の岐阜支店直販部に集約した。

中部=郡上ガス・浅野麻由子社長に聞く

努力と感謝胸に躍進 創業者の精神を伝承

浅野麻由子社長

郡上ガス(本社・郡上市)は昨年9月16日付で浅野麻由子取締役経理部長が社長に就くトップ人事を行った。創業者・浅野稔氏の息女である浅野新社長に、地域に根ざし地域とともに成長してきた同社を未来に向けてどう飛躍させていこうと考えているのか、話を聞いた。
―社長になられた心境は。
当社は1948年5月に父が製油業として創業した。68年7月に法人組織として郡上ガスを設立し、父が初代社長に就任。創業から数えると74年の歴史を持つ。父がよく口にしていたのが「努力」と「感謝」という言葉で、不平不満を言うことなく心を大切にする人だった。2代目社長で叔父(母の弟)の田代琢男氏、3代目で現会長の吉田誠光氏にもその精神は受け継がれてきたが、社員も世代交代し、初代社長から薫陶を受け、ともに働いてきた人たちが定年で職場を去り、創業者の精神を知らない人が増えてきた。そうしたなか、企業として原点に戻り、創業者の精神をぜひ今の社員に伝えていってほしいというOBの方々の後押しもあり今回、社長を務めさせていただくこととなった。天の声であり、宿命なのかなと受け止めている。

近畿・四国=ヨネシマ(東大阪市)、ゴールド保安に認定

顧客の95%超へLPWA設置 

米島達雄社長

ヨネシマ(本社・東大阪市、米島達雄社長)は昨年12月10日、東大阪市長から第一号認定LPガス販売事業者(ゴールド保安認定事業者)の認定を受けた。「保安向上を第一義」との考えからLPWA集中監視システムの設置を進めており、全顧客の95%以上に普及している。
設置したLPWA端末は矢崎エナジーシステムのもの。これまでヨネシマの集中監視はNCUだったが、自社で集中監視センターを構えていたコストを削減するためにも今回、すべてLPWA端末に切り替えた。設置を本格化したのはコロナ禍が始まった2020年2月ごろから。積極的に営業活動が行えないこともあり、端末設置のペースを上げていった。一昨年の設置分は、採択された構造改善事業補助金を活用。昨年設置分は補助金を活用していないが2年
掛け、6人体制で一気呵成に施工した。

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中国=広島ガスプロパン、総合エネ事業に拍車 CNへ低炭素化

周辺商材開拓 付加価値を創造

泉博之社長

広島ガスプロパン(本社・広島県海田町、泉博之社長)は今年度、グループの基本戦略として①総合エネルギー事業のさらなる拡大②環境への貢献につながる事業展開と次世代エネルギーの研究③デジタル技術の活用による高付加価値の創造④グループ組織力の強化⑤安心安全のさらなる追求⑥社会貢献活動の推進⑦グループ経営基盤の強化⑧地域社会からの信頼につながる経営の推進―の八つの目標を掲げた。

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住設・新技術

東洋ガスメーター、温度換算装置搭載の超音波メーター発売 

EB型で業界初

EBTG6TMTU        EBTG10TMTU

東洋ガスメーター(本社・射水市、水越靖社長)は1月、LPガス用超音波式温度換算装置を搭載した保安ガスメーターの業務用モデルとしてEB型6号「EBTG6TMTU」とEB型10号「EBTG10TMTU」を発売した。既に販売している家庭用2・5号「ETG25TMTH/U」と4号「同4TMTH」に業務用(EB型)が加わり、フルラインアップとなった。

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