総合面
21年のLPガス事故、14件増の212件も死傷過去最少 CO事故は3年連続ゼロ
高度化計画での対策継続
経済産業省ガス安全室の集計によると、2021年のLPガス一般消費者事故件数(速報値)は、前年比14件増の212件だった。事故件数は3年ぶり増加に転じたが、死傷者数は過去最少だった前年30人を更新して21人(うち死者1人)に減少し、LPガス安全高度化計画の高度化指標「人身事故25件未満」を初めて達成。CO中毒事故は3年連続でゼロを記録した。一般消費者起因やその他の事業者起因の事故の件数が高止まりする傾向がみられ、高度化計画に沿って引き続き「死亡事故ゼロ」達成に向けた重点対策が求められる。
国土地理院 「浸水ナビ」でリスク対策
水深1㌢㍍単位で表示 変化も時系列で
「浸水ナビ」で多摩川左岸(東京都側)の堤防を決壊させたシミュレーションの表示
国土地理院は、任意の地点で想定される浸水リスクを地図上に表示する「地点別浸水シミュレーション検索システム(浸水ナビ)」をインターネットで公開している。浸水の深さを1㌢㍍単位で表示するため、「0・5~3・0㍍」で色分けするハザードマップと比べて詳細に地点ごとのリスク把握が可能になる。1㍍以上の浸水が想定される消費先での容器流出防止対策に加え、従業員の安全確保を含めた自社BCP策定にも有効だ。
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東日本版
越後プロパン、企業ブランド向上へ社長が率先しPR役
地域活性化につなげる
小出薫社長
越後プロパン(本社・新潟市、小出薫社長)は企業ブランド向上に向け、さまざまなPR活動に注力している。FM新潟のラジオ番組「もはや何者!?」のパーソナリティーも務める小出社長はSDGsの一環としてサステナブル(持続可能)な企業作りを念頭に「100年続く企業へ向け地域の発展に尽くしていく」と意気込む。1972年に越後天然ガス(同)のLPガス販売の付帯業務から越後プロパンガスとして独立。90年に現社名へ変更し、今年で独立50年の節目を迎える。
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サガミ住設(厚木市)LPガス事業 20 周年 高橋正行社長に聞く=
リフォームからガスへ 住まい接点にサービス提供
高橋正行社長
高橋正行氏が社長を務めるサガミ住設(本社・厚木市)は5月でLPガス事業スタートから20周年を迎える。地域密着をモットーに掲げるリフォーム業者として厚木市で創業した同社は、現在はリフォームとLPガスの両輪で顧客に寄り添い、地域に根付いている。生まれも育ちも厚木市という高橋社長に地場事業者としてのこれからを聞いた。
―今年で20周年を迎えます。
当社は、父が定年退職後に創業した。私は大学卒業後、一般企業に1年ほど勤務したが、一人でやっていた父を手伝うため、当社に入った。リフォームに関する知識も経験もなかったが、現場で学んで覚えた。02年に当社がLPガス販売営業の届出を出した際に、私もLPガス設備士や第二種販売主任者などの資格を取得した。
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西日本版
キョウプロ、LPWA普及に拍車
来年度シルバー認定目指す
キョウプロ(本社・京都市、小林一広社長)は保安高度化と検針員の高齢化対応、配送効率化のためにLPWA集中監視システムの普及に取り組んでいる。2022年度下期に普及率50%超に到達し、第二号認定LPガス販売事業者(通称・シルバー保安認定事業者)を申請する計画。
ホンダ開発、310室にLPガス供給
鈴鹿従業員寮竣工
A棟(左)とB棟からな るラポールSUZUKA
ホンダ開発(本社・和光市)が鈴鹿市で一昨年から建設工事を進めていた本田技研工業鈴鹿製作所の従業員寮「ラポールSUZUKA」が1月28日に竣工した。7階建てのマンションタイプでA棟とB棟の2棟で構成され、居室301室、バリアフリー居室2室、ランドリー室7室を設け、合計310室にLPガス供給を行っている。
その他に、B棟1階にコミュニティースペース、ラウンジ、フリースペース、来客用トイレも設け、広々とした空間が特徴だ。敷地面積は1万1085.96平方㍍、建物床面積は1万941.62平方㍍で、従業員駐車場も約300台分を確保している。
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住設・供給機器
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藤井合金、100周年記念で京都に「ガス栓ミュージアム」
ガス栓の歴史が一堂に
約40平方㍍のスペースに大正~現代のガス栓が並ぶ
㊨ガス灯の腕部分の構造を説明する仁科雅雄常務営業本部長
京都市内に「ガス栓ミュージアム」が誕生した。藤井合金製作所(本社・京都市、藤井康孝社長)が創業100周年を記念し本社3階に開設、創業日である2月14日にオープンした。ガス栓に特化した「ミュージアム」は全国でも珍しく貴重な存在だ。ガス業界の発展に貢献するため業界内外の見学者を受け入れる。
約40平方㍍のスペースに大正時代~現代の商品を集めた。ガス栓の歴史を学び、日本ガス協会の技術大賞5回、技術賞8回を受賞した同社の開発商品を見ることができる。カットモデルやアクリル素材を活用し、商品の構造や施工しやすさを可視化した展示もある。
<システム特集2022> 本業拡充へ技術革新
LPガス業界で業務効率化やサービス高度化に向けIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)、クラウド、ビッグデータ、テレマティクスなどデジタル技
術の活用が進む。デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の端緒となるこれらの技術で事業を支えるシステム、サービス、デバイスを紹介する。
- 愛知時計電機=「アイチクラウド」新・三種の神器提供 配送・請求・料金支払い
- アイネット=「新プロパネット」をコストメリットのあるクラウドで提供
- アクセス=保安センターと販売店を直結 サーバー共有で顧客情報を逐次更新
- アンドパッド=工事・顧客データひも付け リフォーム拡大支援
- イルキ=マイページ有効活用 アポや商品注文24時間受け付け
- ingコーポレーション=緊急メールの内容解析 監視情報を次なる対応の糧に
- エナジー・ソリューションズ=ハザードマップ機能追加 災害対策もサポート
- NTTテレコン=テレメ軸にDX加速 プラットフォーム提供視野
- オプティマインド=計画配送の精度高く 運行・道路状況を逐次反映
- キャッチボール=自動解約通知機能を追加 未回収リスク解消
- カナデンブレイン=電子帳票システム連携 マルチタブレットでペーパーレス実現
- クラブネッツ=「コネクトボード」充実 遠隔督促と決済可能に
- コンシェルジュ=チャットボットで入力文に適切対応 拡張性高く用途多彩
- ジェイ・ソフト=直観的意匠で使いやすく 販売管理・配送保安業務も改善
- システムアンドリサーチ・AQライフ=検針・決済を合理化 LPWAに比例拡大
- 日商エレクトロニクス=配車計画AIで最適化 業界特化で不測の事態にも対応
- ニチガス=コスト減へ基盤協創 実績配送と現場の知見生かす
- パーパス=プラットフォーム拡充 顧客の利便を最大化
- ハートリンクス=「プロパリンク」標準機能の拡充継続 商品開発、業務代行も
- ブラザー販売=モバイルプリンター、ニーズ充足へ進化 より小型軽量・堅牢に
- FunFusion=API連携で利便性高く SMSで迅速・確実
- 北陸電力送配電=SM通信導入を促進 3機器同時接続 運用も廉価に
- ミツウロコクリエイティッブソリューションズ=効率配送へノウハウ供与
- マルトウコンパック=検針・点検・顧客情報管理でipad版が好評
- ミノス=毎日検針で配送合理化 業務負担軽減に寄与
- 矢崎エナジーシステム=DX支援 ウェブと書面適所に