総合面
ジクシスグループ、新たな視点で経営強化
野倉社長がCNなど3施策提案
ジクシスの野倉史章社長は7月26日、長野県軽井沢町の軽井沢プリンスホテル ウエストとオンラインで開いたジクシス会正副会長連絡会議であいさつし、▽安定供給▽カーボンニュートラル(CN)▽BtoBtoCの視点―の3点に言及した。
野倉社長は「ロシアのウクライナ侵攻に伴うLNG需給ひっ迫によりLPガスの価値が一段と高くなり、調達ソースも多角化する」と指摘。一方で、「パナマ運河の通峡料値上げなどにより安定供給のためのコストが増すだろう」との可能性を示唆した。
- ミライフ、全拠点でCNLPガス 法人向け販売も検討
- 日本ガス協会、「節ガス」で国から需要家に要請を
- OPECプラス、9月は小幅増産に 市場にタイト感
<トップインタビュー>ガス檢中部・白砂真社長
次世代技術で省力化
ガス檢中部 白砂真社長
高圧ガスプラント設備の保安検査を主業務とするガス檢グループで、静岡を拠点に中部・北陸、西日本のエリアで、プラント・ローリー、さらにバルク貯槽の廃棄処理事業も手掛けるガス檢中部(本社・静岡市)。その社業を承継した白砂真社長。就任から3年、一昨年1月には待望の新本社が完成したが、以降はコロナ禍に見舞われた。プラント保安検査業務の根本的な課題解決、社業の未来に向け奔走する若きリーダーを訪ねた。
◇ ◇ ―社長就任から3年が経ちました。
先代から社業を引継いだのが2019年4月。以来、一昨年1月には新社屋建設を果たしたが、何と言ってもコロナ禍にも見舞われた。直接的な影響は感じていないが、あいさつ回り一つとっても先方あってのこと。一様ではないため今もままならずにいるもどかしさは続いている。
首都圏版
北信ガス、SDGs対応に本腰
CNLPガスをまず自社で利用始める
北信ガス(本社・中野市、市川博信社長)は今期から経営にSDGsを取り入れる。その一環としてジャパンガスエナジー(同・東京、大浜健社長)のカーボンオフセットLPガスを購入し、まず自社で利用を始める。従来取り組んできた地域のスポーツ振興にも注力し、子ども食堂の支援なども見据える。
エア・ウォーター、CO2分離回収技術開発を提案 NEDOが採択
Na―Fe系酸化物
エア・ウォーター(本社・大阪市、豊田喜久雄会長)と戸田工業(同・広島市、寳來茂社長)、埼玉大学は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募したグリーンイノベーション(GI)基金事業「CO2の分離回収等技術開発プロジェクト」に「Na―Fe系酸化物による革新的CO2分離回収技術の開発」を提案し、採択された。事業期間は2022~26年度の5年。事業規模は17億円で、うち14億5千万円をGI基金から拠出する。
- 8月3日~5日に日本海で大雨 LPガスの2次被害は皆無
地方版
東北=相馬市ガス、3月の福島県沖地震で顧客80戸喪失 容器転倒や鎖外れも
供給先6分の1以上に対応 大部分が 遮断復旧 容器転倒や鎖外れも
容器転倒などは162件、灯油タンクが倒れるなどは27件あった(相馬市ガス提供)
相馬市ガス(本社・相馬市、今津健充社長)は、3月16日午後11時36分に発生した福島県沖を震源とすると最大震度6強の地震で、住宅全壊によるLPガス顧客の喪失が80戸に上ることを明らかにした。被害は相馬市と新地町、南相馬市鹿島区で多かったという。
同じグループ会社の相馬ガス( 本社・南相馬市、同)は南相馬市以南で都市ガスとLPガス事業を行っているが、このエリアでは停電も断水もなく住宅も大きな被害がなかった。相馬市ガスでは翌日午前10時ごろまで停電があり、断水も発生した。同社の所在する地域は水道回復まで1週間かかり、今も水道管は仮設のままという。
- 東北=八戸液化ガス、工務店向けウェブ研修会でLPガス設備をアピール
中部=アポロ興産、CNLPガスの家庭向け販売を開始
全量をアストモスから
左から星康嗣・アストモスエネルギー中部支店長、山中光・アストモスエネルギー常務、家喜正治・アポロ興産社長、水之浦英樹・アポロ興産営業本部長
アポロ興産(本社・伊賀市、家喜正治社長)は、アストモスエネルギー(同・東京、小笠原剛社長)とカーボンニュートラル(CN)LPガスの売買に関する契約を締結した。6月から一般家庭の全顧客約3千世帯へ販売するLPガスをCNLPガスにした。これにより年間約1600㌧のCO2排出量が削減される見込みだ。6月23日には本社でCNLPガス供給証明書授与式が行われた。
- マルエイグループ澤田榮治代表 お別れの会 故人偲び1000人参列
グループ取引先関係者など約1000人が献花した
4月10日に91歳で逝去したマルエイグループ(岐阜市)代表の澤田榮治氏のお別れの会が2日、岐阜市の岐阜グランドホテルで行われた。LPガスや石油など業界関係者、個人的に親交のあった人達、親族など約1千人が参列。遺影に向かって随時献花し、故人との別れを惜しんだ。
会場には、献花台脇に勲四等瑞宝章など生前の功績を顕す表彰状、赤坂御苑での園遊会などの写真、自著「朝七時の仕事に生きる」、趣味で愛用していたカメラを展示。食事会場でも米寿記念に行った二宮金次郎像の除幕式や岐阜信長まつりで甲冑を身につけて馬に乗る姿、家族旅行、稲森和夫京セラ名誉会長を囲んだ時などのパネル写真を並べて故人の生前の足跡を紹介した。参列者は足を止め、故人の生前の志や業界、家族と過ごしてきた日々に思いを馳せたり、思い出を語り合ったりしていた。
近畿・四国=伊藤忠エネクスHL四国、ゴールド認定取得
業務合理化へ拍車
伊藤忠エネクスホームライフ四国(本社・松山市、山本隆行社長)は7月25日、中国四国産業保安監督部四国支部から第1号認定LPガス販売事業者(ゴールド保安認定事業者)の認定を受けた。LPWA集中監視システムの導入、通信端末の取り付け開始から2年半で設置率80%を達成。認定を受けて今後は保安の高度化を図る一方、人員配置の最適化や営業所の統廃合など業務の効率化を進める。同監督部四国支部による認定は3事業者目。
- 近畿・四国=四国石油、四国電力と提携で電力セット割を拡大
中国=鳥取県協、3会場で保安講習会
安心安全へ情報共有
東部会場では49人が受講した 会長表彰授与式も行った。西部会場では5人が受賞した
鳥取県LPガス協会(水谷正弘会長)は県内3会場で「LPガス販売事業所保安講習会」を開いた。6月21日に中部会場(倉吉市・倉吉未来中心)、22日に東部会場(鳥取市・とりぎん文化会館)、27日に西部会場(米子市・米子コンベンションセンター)で実施し、合計160人が受講。立ち入り検査の結果や事故発生状況、LPガス安全高度化計画2030、全国LPガス協会が展開しているLPガス安心サポート推進運動などについて学んだ。
- 中国=伊藤忠エネクスHL西日本、SDGs達成へ全力 HPで取り組みを公開
九州=福岡県協の21年度オール電化調査、電化転換は減少傾向
チラシ活用で関係維持
福岡県LPガス協会(和田博実会長)が毎年実施している「オール電化転換戸数実態調査」の2021年度の集計結果がまとまった。他燃料機器からLPガス機器に転換できた理由では、コロナ禍で対面営業が難しいなか、チラシ配布を強化して奏功した販売店が多かったことが分かった。
住設・新技術
- 岩谷産業、カセットこんろの代表機種を刷新「達人スリムプラス」発売
- TOTO、システムキッチンの新柄2種を追加
- リンナイ、浴室リモコンでブルートゥース機能を搭載カラー液晶リモコンを発売
<北海道特集2022>
変化対応のDNA次代へバトン
カーボンニュートラル(CN)への対応をはじめ継続する新型コロナウイルス禍、ウクライナ危機などを受け北海道のLPガス市場は大きく変化しようとしている。事業者は山積する課題の解決へ努力を重ねているが、決定打を見いだせないのが実情だ。今年の北海道特集は、時代の変化を敏感に感じ取り、1960年代から現在までを乗り切った一人の経営者に焦点を当てた。昨年好評を博した充填所マップも掲載した。
キョクネン(旭川市)
顧客起点に成長持続 住設や上下水道も
LPガス業者大相撲番付2022札幌場所
- 北ガスジェネックス=ガス暖房文化を拡大 集中監視、今期100%設置
- エネサンス北海道=水回りから外装まで 住まいのニーズ一手に
- 岩谷産業北海道支社=「ゲートウェイ」普及推進 便宜と安心一層高く
- NX商事札幌支店=顧客満足度向上へ全力 愛されるブランドに
- 北海道エナジティック=全道体制で顧客密着 「北の大地」振興に貢献
- 伊藤忠エネクスホームライフ北海道=顧客生涯価値を最大化 デジタルで接点磨く
- 北海道LPガス充填所マップ