プロパン・ブタンニュース

総合面

グリーンLPガス、最新技術情報を共有 原料調達や基準など

第2回検討会開発機関報告

グリーンLPガス推進官民検討会(座長=橘川武郎・国際大学副学長)は11月21日、東京・内幸町のTKP新橋カンファレンスセンターで第2回会合を開き、開発各プロジェクトの概要など8件のプレゼンテーションを共有した。橘川座長は総括で「グリーンLPガス製造開発を巡る最先端技術情報を共有化するという意味で、非常に有意義なものとなった。各プロジェクトが、具体的な成果を出していくことが大切だ」と指摘した。次回は、来年3月に移行期間のLPガスの在り方などを議論する。

KHK、ドローンなど提案

災害時の迅速な情報収集

高圧ガス保安協会(KH K、近藤賢二会長)は、経済産業省ガス安全室の委託事業として昨年度実施した「災害時におけるLPガス設備の情報収集の迅速化に関する調査検討報告書」を公表した。都道府県LPガス協会がオープンソースの災害地図情報をもとにLPガス消費先の被災状況を推測する方法を示したほか、大手事業者に対しては集中監視システムの活用を提案。立ち入り困難区域ではドローンや容器ICタグの活用も有効とした。

  • 21年度エネ需給速報、化石燃料比率が3・11以降最小の83%に 原子力と再エネ増加
  • サウジ12月CP、プロパン・ブタンとも40ドル高の650ドル アジア需要期で上昇

首都圏版

&LPG実行委員会がセミナー開催 課題解決へ知恵結集

富士瓦斯が事務局

系列や地域を超え業界から幅広い企業が登壇した

富士瓦斯(本社・東京、津田維一社長)が事務局を務める&LPG実行委員会は11月22日、東京・千代田区の東京国際フォーラムで「&LPG EXPO 2022」を開いた=既報。セミナーには流通・販売からメーカーまでLPガスに携わる幅広い企業15者が登壇。各社からレジリエンスやカーボンニュートラル(CN)などの先進的な取り組みやの技術展望が紹介され、課題解決に向けた新たな時代への期待感を醸成した。61者・300人超が参加した。

  • ニチガス、脱炭素と収益の両立をエネ3事業で道筋
  • 都市ガスひっ迫時の使用制限を「年50万立方以上」の案示す
  • 岩谷産業、CNLPガスを初供給 北海道内業務用2ユーザーに
首都圏各社が晩秋のガス展

今年の秋冬はコロナ前に近いかたちでガス展を行う会社が多かった。顧客側も外出に対する抵抗感がなくなり、イベントを求める傾向があるようだ。一方で、この3年ほどの間に試行錯誤し、顧客に響く非対面の営業手段を確立してきた会社もある。今後は対面と非対面の双方のメリットを組み合わせた販促がスタンダードになることが予想される。新たな販促スタイル確立への過渡期にある首都圏各社の商戦を紹介する。

・伊勢崎液化=グループ展に3695組来場 コロナ前の8割回復
・TOKAI=ウェブとリアル26会場 ハイブリッドが定着
・榊原=創業120周年 感謝祭で地域貢献
・サンワ=規模縮小も目標比2.2倍売り上げ
・サンリン=紙面&バーチャル展が浸透 全拠点が目標達成
・東彩ガス=4会場で3.8億円売り上げ EVや蓄電池提案も
・東日本ガス=高額商品の販売好調 給湯器関係で9000万円
・秦野ガス地域客と接点深化 仕事体験やタンク登頂も
・古川=LINEを有効活用 問い合わせ・相談増加
・フジオックス=紙上でリフォーム展 逐次フォロー

地方版

  • 北海道=最新機器で家事楽に AWライフソリューションが買い替え商談会
  • 北海道=道協網走分会、出前教室でLPガスの特徴直伝
  • 東北=常盤共同ガス、感謝祭で7600人もてなす 3年ぶりのフル規格
東北=LPガスで石焼き芋 福島相双青年部

相馬市民祭で提供

青年部の8人が焼き、火起こし、呼び込みを分担した

福島県LPガス協会相双支部青年部会(松本卓真部会長)は10月30日、相馬市で行われた「そうま市民まつり」に参加し、LPガスで焼いた焼き芋を提供しながらLPガスのイメージアップを図った。
同部会は2019年から地域イベントでLPガスをアピールする活動を開始。その後はコロナ禍で機会を失ったが3年ぶりに再開。19年に参加した南相馬市の「あきいち」以来、そうま市民まつりで存在感を示した。前回購入した焼き芋機を今回も活用した。

中部=共栄液化ガスグループの中津川感謝祭り

コロナ経験生かし盛況

3年ぶりに感謝の思いを伝えるまつりが開催できた

共栄液化ガス(本社・中津川市、小栗仁志社長)と中津川市内の販売店で構成する共栄リンナイ販売店会は11月12~13日、中津川商工会議所ホールで「中津川第39回感謝まつり」を開いた。新型コロナ対策を施してイベントを3年ぶりに復活させ盛況となり、2日間で1900万円を売り上げた。
コロナ禍で過去2年間は完全予約制で実施しており、人数制限なしの企画は3年ぶりとなったが、開場前から行列ができるほど、初日から盛況となった。

近畿・四国=三宅産業、秋の展示会で コロナ前の規模回復

1億3000万売り上げ

来場者が真剣に商品を選び賑わいを見せる水回りリフォームコーナー

三宅産業(本社・観音寺市、三宅慎二社長)は11月4~6日、本社特設会場で「第57回明るい暮らしと住まい展 秋の総合展示会」を開いた。3700人が来場し、1億3千万円を売り上げた。
一昨年、会期が2日間で屋外展示のみ行う「ミニ展示会」を、昨年は3日間の会期で屋外展示を拡大した「総合展示会」を実施した。コロナ禍での展示会継続について三宅社長は「止めるのはいつでもできるが、一度止めると再度実施する際に相当苦労する。継続は力だ」と説明した。

  • 近畿・四国=奈良県協保安センター部、浸水地域と防止策を確認 販売店に情報提供
  • 中国=災害時も事業継続へ三愛オブリ中国が危機対応訓練
  • 中国=岡山県協、発電・給湯需要開拓へウェブ研修
  • 九州=東洋プロパン、3年ぶりの感謝祭に4500人 セール含め2500万円目標に
  • 九州=需要開発へ知見吸収 沖縄県協LP部会が九州3県の施設を視察

住設・新技術

  • アークエルテクノロジーズ、脱炭素へ具体策提示温室効果ガスの可視化サービス提供開始
  • パナソニック・リンナイ・新コスモス電機などグッドデザイン賞に ポラスの街育PJも
  • リンナイ、ウルトラファインバブル給湯器の洗浄効果を確認 コロニーカス39%減など

特集記事 <第28回GHP販売事例論文コンテスト特集>

新時代のニーズ取り込む差別化提案(論文コンテスト総評:技術顧問・安孫子徹氏)
直近1年(2021年10月~22年9月)のGHP出荷実績は、LPガス・都市ガスの両仕様機合計で2万6744台、容量で49万392馬力だった。ガス種別の内訳は、LPガス仕様機が6262台、容量で11万5150・5馬力。都市ガス仕様機が2万482台、容量で37万5241・5馬力。21年10~12月期に顕在化したコロナ影響による製品供給不足で数量は伸びなかったが、足元ではウクライナ危機に端を発した電力不足問題や、多発する大規模自然災害を背景に「レジリエンス機器」としてGHPやコージェネレーションの存在感が強まっている。

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