プロパン・ブタンニュース

総合面

全L協23年度事業計画、保安・需要拡大など推進 

CN対応図る

全国展開へ青年委の在り方検討
全国LPガス協会(山田耕司会長)は3月29日にWebex会議システムで2022年度第6回理事会を開き、23年度事業計画と収支予算を承認した。23年度から専門委員会となる青年委員会は委員会の全国展開のために名称変更も含め委員会の在り方を検討する。事業計画では、カーボンニュートラル(CN)対応をはじめ、保安確保や需要拡大、取引の適正化、LPスタンド関連施策、広報活動などに取り組む。

経産省、容器転落防止へ例示基準改正へ

東名事故受け 確実な「固縛」求める

経済産業省高圧ガス保安室は昨年9月に東名高速道路で発生したLPガス容器積載車両の爆発火災事故を踏まえ、LPガス保安規則で定める充填容器の転落、転倒防止措置に関して例示基準を改正する方針だ。容器を荷台の前方に寄せるだけでなく、木枠などによる荷ずれ防止措置を追加。十分な強度を持つロープやベルトで確実に荷台に「固縛」することを明記し、従来の「緊縛」より強い表現を用いて事故防止の徹底を求める。
3月24日に開かれた産業構造審議会高圧ガス小委員会(委員長=小川武史・青山学院大学客員教授)の第25回会合で改正案を明らかにした。委員らはおおむね賛同し、異論はなかった。

  • 電力・ガス小委、大手電力の情報漏洩・不正閲覧の不祥事で再発防止へ対応議論
  • アストモス、23年度の販促活動でポイント制度一新 サイト積極活用も
  • 関電工、いすみ市で地域マイクログリッド構築事業の完成披露式
  • 4月CP、プロパン555ドル・ブタン545ドルに下げ 日韓在庫高、印も需要弱く
TOKAIホールディングス、育児支援事業に参入 

店舗型ベビーシッター開設

TOKAI静岡本社ビル1Fにオープンした「ママズスマイル TOKAI常盤町店」

TOKAIホールディングス(本社・静岡市、小栗勝男社長)は、グループの若手社員からアイデアを募り、子育て支援事業に参入した。ママスマ(同・さいたま市、近藤美奈子社長)と提携し、同社がFC展開する店舗型ベビーシッター「ママズスマイル TOKAI常磐町店」を静岡本社ビル1階に開設しサービスを開始するとともに、その運営会社としてTOKAIキッズタッチ(同・静岡市、小室芙季子社長、資本金500万円)をTOKAIホールディングス全額出資で設立した。

「&LPGカンファレンス」発足へ 津田維一氏に聞く

課題解決へ知恵結集 各自が主体的に行動を

&LPGプロジェクト実行委員会事務局長(富士瓦斯社長)

富士瓦斯( 本社・東京)が事務局を務める&LPGプロジェクトは活動の推進主体となる協業プラットホーム「&LPG CONFERENCE(カンファレンス)」を正式に発足させ、今月25
日に宮崎市で設立総会を開く。昨年11月に都内で開いた初のイベント「&LPG EXPO 2022」はLPガス業界の注目を集め、さまざまな業界課題を解きほぐすためのヒントを提示した。プロジェクトの旗振り役で実行委員会事務局長を務める津田維一・富士瓦斯社長にカンファレンス設立への意気込みと活動の展望を聞いた。

首都圏版

群馬県ガス事業協が児童養護施設に寄贈

衣類乾燥機を身近に

左から奥村恭子・甘楽育徳会理事長、峰岸嘉尚・こはるび施設長、渡邉誠・群馬県ガス事業協同組合理事長、伊藤好則副理事長

群馬県ガス事業協同組合(渡邉誠理事長)は地域貢献の一環で3月23日、甘楽育徳会(奥村恭子理事長)の児童養護施設「こはるび」(富岡市、峰岸嘉尚施設長)に業務用ガス衣類乾燥機(8㌔㌘)1台を寄贈した。
施設の居住ユニットは6棟あり、幼稚園児から高校3年生まで27人が入所している。乾燥機を平等に使用できるよう施設からの要望で屋根のある屋外に設置し、カバーも併せて寄贈した。
渡邊理事長はあいさつで「LPガスを末永く使っていただけるよう保安や情報発信に加え、一昨年から社会貢献として県有施設に寄贈を行っている。施設に入るととても温かい雰囲気で、ここから飛び立っていく子供たちは人の心が分かる優しい社会人になると感じた。子供たちの生活に役立ててほしい」と述べた。

  • 都スタ協保安研修、グリーンLPガス・インボイス制度も

地方版

北海道=顧客データは営業秘密 漏洩防止余念なく

MGSC店会が佐藤エネルギーの事例聴く

不正競争防止法違反を巡る事例を報告する佐藤幸信・佐藤エネルギー社長(手前)

MaruiGasサプライチェーン(MGSC)店会北海道エリア会(大越利男会長)は3月24
日、札幌市のTKP札幌駅カンファレンスセンターで年間報告会を開き、佐藤エネルギー(本社・函館市)の佐藤幸信社長が不正競争防止法違反で有罪判決を勝ち取るまでの経緯を報告、営業秘密の重要性を説いた。
報告会はまず、MGSC北海道エリア会の新年度方針案として「次世代燃料事業者への変革」「ガス増量機器の販売強化」「会員間の連携深化」の3点を掲げた。なかでもガス増量機器の販売強化は前年から継続実施で、ガス衣類乾燥機の販促が主軸。会員と岩谷産業北海道支社がタッグを組んで提案活動を展開し、単位消費量アップにつなげていく考えだ。

  • 北海道=札幌アポロ、企業と社員の相互理解度が中堅部門で全国8位 
東北=八戸燃料、岩谷から今期33トンのカーボンオフセットLPガス調達

外販視野に自家消費

供給契約証明書を持つ小井田和哉社長(左)と米谷淳則・岩谷産業東北支社長。JクレジットでカーボンオフセットしたLPガスを来年3月までに33㌧購入する

八戸燃料(本社・八戸市、小井田和哉社長)は4月、岩谷産業(本社・大阪、東京、間島寛社長)が販売するカーボンオフセットLPガスの受け入れを開始する。受け入れるのはJクレジットでオフセットしたもの。3月22日、米谷淳則・岩谷産業東北支社長が小井田社長に供給契約証明書を手渡した。
外販視野に自家消費
岩谷産業はカーボンをボランタリークレジットでオフセットしたLPガスと、JクレジットでオフセットしたLPガスの両方を販売している。燃転や省エネ設備の導入を提案した工場などからCO削減量を集めてクレジット化する活動を行っており、JクレジットオフセットLPガスにはそれらの環境価値が含まれる。八戸燃料はこうしたCO削減に向けた国内の取り組みを後方支援することになると考え、JクレジットでオフセットしたLPガスの購入を決めた。

中部=上野ガス、省エネ・ラク家事支援

機器販促キックオフ

ガス機器3270台販売などの目標達成を目指す

上野ガス(本社・伊賀市、中井茂平社長)と上野都市ガス(同)は3月13日、本社で2023年度ガス機器販売コンテスト(3月11日~24年1月31日)キックオフミーティングを開いた。今年度は「省エネ、ラク家事で豊かな暮らしをサポートする」をスローガンにガス機器3270台、警報器・消火器2820台、宅配水110台、電気170件、暮らしサポート800件の契約達成を目指す。
森口喜義取締役営業部長は「省エネ、ラク家事を今年の重要なキーワードとし、達成するためのキャンペーンとしてホップ、ステップ、ジャンプと企画を考えている。3年間できなかったリアルイベントを開催し、従来の状態に戻しつつ、新規顧客と接点を持つ機会を積極的に増やしていく」と意気込みを述べた。

  • 中部=愛知県協豊田、みよし市にLPガス可搬式発電機を2台寄贈
近畿・四国=高知県、LPガス料金に助成金 

県協通じ事業者に交付へ

高知県議会は3月22日、2月定例会でLPガス料金高騰対策支援事業などを盛り込んだ予算案を可決し、閉会した。LPガス料金への助成金は、高知県(濵田省司知事)が高知県LPガス協会(公文秀明会長)を通じて補助し、同協会がLPガス販売事業者に交付する。

近畿・四国=家畜ふん尿からLPガス

古河電工が滋賀県協防災部会で事業紹介

滋賀県LPガス協会保安防災部会(北川浩司部会長)は3月17日、草津市のクサツエストピアホテルで連絡会議と勉強会を開いた。勉強会は古河電気工業から講師を招き、家畜のふん尿から作るグリーンLPガスについて19人が聴講した。県協会は5月25日の総会後にも同様の講演会を行う予定。

  • 中国=広島ガスプロパン、充填所保安講習会開催 事故防止へ全力
九州=松石(佐世保市)、独自の顧客管理システムで効率化図る 

ガス外顧客を管理 リフォーム事業等に役立て

松石智宏社長

松石(本社・佐世保市、松石智宏社長)は、自社で開発した独自の顧客管理システムにより、業務の効率化を図っている。地域の工事業者との連携による水回りの設備工事などから生活の困り事まで幅広く対応し、リフォーム事業のデータ管理などに役立てている。
同社では、LPガス事業を展開する一方で以前から水道の水漏れなど顧客の困り事に対応してきた。工事事業者との連携でリフォーム案件が増加し、事業を継続するなかで地場の不動産会社からの依頼も増え、現在ではリフォームが事業の柱のひとつとなっている。自社で取り扱うことのできない案件でも他分野の地場事業者と協力することで対応し、地域での信頼も得ている。

  • 九州=メーター復帰、簡単に! 福岡県協青年部会が動画とチラシで解説

住設・新技術

パナソニック、エネファームを奥行35センチに薄型化 

発電熱を浴乾に利用も

21日に発売する戸建て
住宅向け新製品

パナソニック(本社・東京、品田正弘社長)はエネファームの戸建て住宅向け新製品を21日に発売する。貯湯ユニットを薄型化して設置可能な環境を広げ、発電で発生する熱を浴室乾燥機に利用できるようにした。LPWA(省電力広域)無線通信を活用し、Jクレジットの認証取得のサポートもする。
従来機に比べ貯湯ユニットの奥行きを5㌢㍍薄くして35㌢㍍にし、設置に必要な奥行きを50㌢㍍にした。従来機も備えていた「プレミアムヒーティング機能」の範囲を拡充した。発電で発生した熱を利用する機能で、これまでと同様の床暖房に加え、浴室乾燥機への対応を可能にした。浴室乾燥はエネファームの温水を最長60分利用できる。
2021年度以降の発売モデルに搭載するLPWA無線通信を活用し、Jクレジットの認証取得を支援する。エネファームの発電量を遠隔で把握、その情報からCO削減量を算出し証書化する。

  • スンマートエネ・脱炭素展、水素や太陽光で新技術目白押し
  • 理研計器、ガス6種を同時検知のポータブルマルチガス検知器発売へ

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