総合面
岩谷産業、エネ事業挙げ脱炭素へ
LPガス事業は「減らす・相殺する・作る」
岩谷産業の間島寛社長は、6日に浦安市のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルで開かれた全国マルヰ会総会で、岩谷産業のエネルギー事業における〝脱炭素への取り組み〞について、「イワタニのLPガス事業は、減らす・相殺する・作るで脱炭素を実現する」とカーボンニュートラル時代のLPガス事業の方向性を示した。
- エア・ウォーター、産業ガス技術軸に成長へ LBMでCN実現
- アストモスと大陽日酸、LPガス事業の2子会社統合で合意
<トップインタビュー>ENEOSグローブエナジー・尾畑正治社長
低炭素化と需要拡大を 保安防災など全社で課題共有
ENEOSグローブエナジーの新社長に、前ENEOSグローブ九州支店長の尾畑正治氏が4月1日付で着任した。ENEOSグローブは4月1日に「暮らしをささえ、地球をまもり、未来をつくる。」との経営理念を制定した。ENEOSグローブエナジーも同じゴールを目指して取り組むことになるが、小売としてより深く地域に根差し、低炭素のLPガスを使った需要の維持・拡大という使命を担っている。新社長に抱負と方向性を聞いた。
◇ ◇
―事業環境認識と対応の方向性は。
ENEOSグローブはグリーンLPガスの開発という課題があり、当社は、顧客の低炭素化と需要の維持拡大が役割と考えている。
事業環境の大きな変化に伴い不透明感もあるが、
水素基本戦略6年ぶり改定、40年に1200万トン導入
15年間で15兆円投資へ
政府は6日に開いた再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で「水素基本戦略」の改定を了承した。2017年の策定から6年ぶりの見直しで、40年の水素導入量(アンモニア含む)を現在の6倍に相当する年1200万㌧程度とする新たな目標を掲げた。大規模な水素・アンモニアサプライチェーンの早期構築と供給インフラの整備支援のため今後15年間に官民合わせて15兆円規模を投じる。海外市場を見据え、低炭素水素の世界基準の策定を日本がリード。安全な水素利用に向けた環境整備として保安戦略の方針も盛り込む。
- 電気料金、EGMの優位性際立つ 6月は全エリアで最安値に
- サイサン、長崎営業所を開設 35都道府県へ拠点拡大
首都圏版
ミライフ需要創造コンテスト 前期入賞25店に
生活関連物資が拡大
延べ29社を表彰した
ミライフ( 本社・東京、塚越二喜男社長)は5月24日、昨年度に通年展開した2022年度ミライフ需要創造コンテストの表彰式を東京・丸の内の東京會舘で開いた。取引実績などを販売店間で競い、生活関連物資部門で前回を4社上回る25の販売店が入賞した。
生活関連物資部門で最優秀賞となるファイブスターシップには第一エネルギー設備と住宅資材センターが輝いた。
- 牧之原市多目的体育館が「GasOneアリーナ」に サイサンが命名権
- 東京都葛飾区が独自助成 6カ月で最大5000円
- 【ご案内】都道府県別L Pガス現勢マップ
本紙/プロパン・ブタンーニュースは、読者サービスの一環として「情報・全国マップ」を不定期で発行しています。シリーズ第17弾は「都道府県別LPガス現勢編」です。全国47都道府県別に、LPガス世帯数、販売事業者数、保安機関数、販売量などの基礎データとともに、燃転、高効率機器、空調機器の販売状況などを日本地図に落とし込み、県勢や業界力が一目で把握できるようにしました。マーケティング活動に欠かせないLPガス業界の現勢を社内に掲示したり、関係機関に配布するなどでご活用下さい。今週号と一緒に無料でお届けします。別途、必要な場合は1部770円(税込み、送料別)でご提供します。ご注文はこちらから
地方版
北海道=道協、情報開示を積極化
環境特性前面に選ばれるエネに
鉢呂喜一会長
北海道LPガス協会(鉢呂喜一会長)は2日、札幌市の札幌パークホテルで定時総会を開いた。鉢呂会長は2050年度までにカーボンニュートラルを実現するという国の提唱を踏まえ「環境性能に優れたLPガスへの信頼を勝ち取り、選ばれるエネルギーに育てていく」と宣言した。
- 北海道=デンヨーグループが札幌で内覧会 100KVA発電機に注目集まる
- 東北=東日本ミライフ会、保安固め販売力強化 災害対応力向上も取り組む
東北=青森県、家庭向け支援でLPガス料金8月分を3000円値引き
協会が対応準備
5月23日に開いた青森県LPガス協会の総会=既報=で、木戸照久専務理事は県がLPガス料金負担軽減へ行う家庭向け支援事業を「協会で受託する」と述べ「まだ確定していない」としながらもその概略を紹介した。
それによると、8月利用分(9月検針分)の1回で割引を実施する。一律3千円引きが原則で、その額に満たない場合は全額を助成する。コミュニティーガスも含め約40万世帯、13億円の予算規模を見込む。
中部=サーラE&L東三河、プラザ豊川が3周年感謝祭
サーラ防災学校には自衛隊も協力
参加者は備蓄機器の一部を見学した
自衛隊員指導の下で毛布を使った簡易担架づくりを体験した
多彩な企画で感謝祭 防災学校も
サーラE&L東三河(本社・豊橋市、忰山誠社長)のサーラプラザ豊川は5月19~21日に豊川市のサーラプラザ豊川で3周年感謝祭を開いた。19日は前夜祭とサーラ防災展、20~21日はステージイベント、ワークショップ・料理教室、各種セミナーに加えて3周年記念大特価セールなどを実施するなど盛りだくさんの内容。セミナーの一つとして行った「サーラ防災学校」では、陸上自衛隊豊川駐屯地の協力を得て被災時の心構えとともに災害への備えの大切さについて学んだ。
- 中部=県協総会 三重県協、メディアと連携強化 石川県協、災害時情報収集を拡充
近畿・四国=火起こし・料理・職業体験
ミライフ西日本が子供向け企画に協力
容器転がし競争を通じLPガス配送業務を体験
ミライフ西日本(本社・大阪市、中川進弘社長)は5月27日、大阪南なみはやロータリー衛星クラブ(谷村一行議長)が大阪市のリンナイ関西研修センターで開いた「火に親しみ、火を学ぶ 火おこし お料理 お仕事1day体験」に協力し調理実演や火起こし体験、容器転がし競争などを行った。同市中央区の子ども食堂から31人が参加。大人と接しながら仕事の大切さや炎の文化を学んだ。
- 近畿・四国=大和石油ガス、エコソリューション事業部スタート 自家発電提案を加速
中国=LPガスで省エネ化 山陰酸素米子
光熱費見直し・省エネ・リフォームフェア
タカラスタンダード米子ショールームで開いたフェア。電気料金表を持参してもらい光熱費の相談に応じた
伊吹海氏
山陰酸素工業米子支店(杉原修支店長)は5月13~16日、米子市のタカラスタンダード米子ショールームで「光熱費見直し 省エネ・リフォームフェア」を開いた。目標を上回る120組が来場し、見積りも含めて1651万円を売り上げた。
LPガス直売課の伊吹海氏は「フェアは毎年6月に開いているが、電気料金が高騰しお客さまの節電意識が高まるなか、新型コロナの5類移行なども見越し、平年より早く実施することにした。光熱費の削減を中心とした省エネ・リフォーム提案と、顧客との接点強化が目的」と話す。
九州=三愛オブリガス三神、育児世代に補助金周知
ガス・住設機器 神埼本社で展示会
本社社屋内で展示会を開いた
平野嘉孝社長
三愛オブリガス三神(本社・神埼市、平野嘉孝社長)は5月27~28日、神埼市の本社で「住まいる展示会」を開いた。ガス器具と水回りの住設機器を中心に展示し、自社の取り組み周知を図った。特に子育て世代に向けた「こどもエコ住まい支援事業」のPRに力を入れた。
- 九州=県協総会 大分県協、適正化と流出対策に注力 宮崎県協、災害時連絡体制を強化
住設・新技術
- JLPA、会員サポート強化 人材育み未来像構築
- パロマの「ラ・クックグラン」、モデルチェンジで操作・手入れ性向上
在宅マッサージで接点深耕
フレアスがFC加盟を積極提案
フレアスは在宅マッサージでトップシェアを誇る
医療保険が使える在宅マッサージの直営・フランチャイズ( FC)展開でトップシェアを持つフレアス(本社・東京、関根竜哉社長)は、地域に根ざした長期継続的取引を事業の根底とするLPガス事業者に着目し、LPガス事業の資源を生かしたフランチャイズチェーン展開を強化する。同社の在宅マッサージは、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師などの国家資格保有者が自宅や通所施設を定期的に訪れ施術を行う訪問型サービス。
<特集> 中島商事60周年 昔も今もこれからも、地域のみなさまと共に
中島智宏社長
関係者集め盛大に祝う
中島商事(本社・東近江市、中島智宏社長)は5月15日、創業60周年を迎えた。1963年にLPガス充填所を開設し中島太久雄会長、智久副会長、智宏社長へとバトンをつないだ。事業領域は石油、一般高圧ガス、機器・住宅設備、宅配水、ベンリー事業、高級食パンと拡大、地域の暮らしに欠かせない企業となった。同21日には近江八幡市のホテルニューオウミに関係者305人が集まり、盛大に記念祝賀会を開催。今後も「『ありがとう』の中島。昔も今もこれからも、地域のみなさまと共に」をコーポレートメッセージに掲げ、さらなる成長を目指す。
・チャレンジ精神遺憾なく 環境貢献で「三方よし」
・中島太久雄会長、健康・正直・初心忘れず
・中島智久副会長、次世代の活躍期待